ラ・フォル・ジュルネ金沢2016「ナチュール」 主要公演が決まりました。中嶋彰子,ラデク・バボラークなど金沢独自企画も強力です #lfjk
今年もラ・フォル・ジュルネ金沢のチケット発売のシーズンになってきました。これまでは,作曲者を中心としたテーマだったのですが,今年からは,作曲者や時代にこだわらないテーマになりました。2016は「ナチュール:自然と音楽」というテーマの下,多彩な音楽が演奏されます。
本日のOEK定期公演で「2月版」のパンフレットが配布されたのですが,「自然」というかなり緩いテーマですので,ありとあらゆる曲が含まれているようです。例えば,アンヌ・ケフェレックさんの独奏で演奏されるモーツァルトのピアノ協奏曲第21番...どこが自然?といったところがありますが,この際,あまり深く気にしない方が良いかもしれません。
今年は,以下のとおり公式Webサイトのデザインが早目に完成しているようです。その中から個人的に楽しみなポイントを紹介しましょう。
http://lfjk.jp/index.html
●4月29日 オープニングコンサート
井上道義指揮OEK+ジヨン・イム(ヴァイオリン),森川元気(バス・トロンボーン),中嶋彰子(ソプラノ),直野資(バリトン)。OEKの編成を拡大し,「ローマの松」の抜粋が演奏されるようです。
●5月3日
石川県中学校選抜吹奏楽団・・・これまで高校吹奏楽部が本公演に登場したことはありましたが,中学校選抜は初めてですね。
LFJKの常連,アンヌ・ケフェレックとカンマー・アカデミー・ポツダムによるモーツァルトのピアノ協奏曲第21番。以前,ケフェレックさんは27番の素晴らしい演奏を聞かせてくれました。21番はケフェレックさんの雰囲気にぴったりだと思います。
「プロヴァンスの海と陸」つながりでヴェルディ「椿姫」の抜粋が演奏されます。佐藤正浩指揮OEK。これも新しい試みですね。
ベルリン・フィルの第1ヴァイオリン奏者の町田琴和さんの独奏+OEKで,ヴィヴァルディの四季が演奏されます。
ホルンの名手,ラデク・バボラークが登場。これは「びっくりぽん」です。LFJKについては,昨年のヴェンツェル・フックスさんをはじめ,ベルリン・フィルとのつながりがあるようですね。
●5月4日
井上道義指揮京都大学交響楽団でドヴォルザークの交響曲第8番。
OEKの編成を大きくして(フェスティバル・オーケストラという名前になるようです),ストラヴィンスキー「火の鳥」とチャイコフスキー「白鳥の湖」組曲
ヨンミン・パク指揮プチョン・フィルでマーラーの交響曲第1番「巨人」。花の章付きというのがナチュールなところですね。
菊池洋子さんのピアノ独奏+OEKでグリーグのピアノ協奏曲。これは北欧の自然が目に浮かぶような曲ですね。
児玉麻里+児玉桃+OEKメンバーでサン=サーンス「動物の謝肉祭」。
数年前のLFJKにも登場したことのある,ピアニストのルイス・フェルナンド・ペレスが登場。このピアニストは聞き逃せませんね。
恒例の能舞との共演。今年は「月に憑かれたピエロ」抜粋など歌モノが中心。しかも歌手が中嶋彰子さん。
ハイドンの弦楽四重奏のタイトルは結構ナチュールです。「ひばり」「日の出」「鳥」がアルデオ弦楽四重奏団によって演奏されます。
北國新聞赤羽ホール公演が,5月4日にも行われます。これは初めての試みです。栗コーダーカルテットは,名前がナチュールですが,楽しい演奏を聞かせてくれそうです。
●5月5日
新日本フィルによるホルスト「惑星」。この曲が金沢で演奏されるのは...2001年の音楽堂開館の時以来ですね。
井上道義指揮新日本フィルによるグローフェ「グランドキャニオン」。これはテーマどおりの選曲ですね。武満徹「グリーン」との組み合わせというのが,井上さんらしいですね。グランド,グリーン,グローフェ...と韻を踏んでの選曲?
井上道義指揮OEKによるベートーヴェン「田園」。お馴染みの曲ですが欠かせませんね。
アブデル・ラーマン・エル=バシャの演奏でベートーヴェンのピアノ・ソナタ「田園」と「テンペスト」。これも聞き逃せません。続いて,OEKメンバーとの共演でシューベルトの「ます」
福間洸太朗さんのピアノで,自然関係の小曲各種。
2015のLFJKで素晴らしい演奏を聞かせてくれたオリヴィエ・シャルリエさん。今年はトリオ・オウオンのメンバーとして,ピアノ三重奏曲を色々取り上げます。
小山実稚恵さんの独奏でチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。大トリの演奏ですね。
●その他
4月28日ガラコンサート@北國新聞赤羽ホール
5月1日 街なか公演@北國新聞赤羽ホール
中嶋彰子さんほかで千住明「滝の白糸」ハイライト 千住明さんが解説してくれるようです。
金沢の自然を音楽にしたら!?4人の人気作曲家が競演 池辺晋一郎,青島広志,千住明に加え...あの新垣隆さんも登場。
5月1日にもラデク・バボラークさんの公演がありますが,今回はたっぷり金沢に滞在してくれるようですね。
ちなみにパンフレットの表紙に使われているイルジー・ヴォトルバさんイラストですが...鼓門の奥にJR金沢駅ではなく,夕日(朝日?)があるという中々大胆なデザインです。
その他の無料公演などは,これから続々発表されてくることでしょう。
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