OEKのCD

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2016/03/06

本日は一足早く「オーケストラの日」公演@石川県立音楽堂。和田一樹指揮OEKと金大フィル,石川県ジュニアオーケストラの合同演奏を楽しみました。本物のひゃくまんさんも登場。「ひゃくまんさん小唄」に合わせて踊りを披露=揺れているだけ? #oekjp

「ミミにいちばん」ということで,毎年3月31日を「オーケストラの日」と定め,全国各地のプロ・オーケストラは,この日周辺に趣向を凝らした公演を行っています。ただし,今年のOEKについては,3月27日に韓国公演を行い,スケジュールが慌ただしいということで,例年よりも早く,本日,「オーケストラの日」公演が行われました。

ここ数年,この公演では石川県立音楽堂の特性を生かし,邦楽器の演奏や石川県内のアマチュアの音楽団体と交流するのが定番となっています。今年もその路線で,お客さんの中には子供さん連れの姿が目立ちました。

最初のステージは,いしかわ子ども邦楽アンサンブルによる,箏曲と長唄の演奏に続き,ユーミン作曲の「ひゃくまんさん小唄」が披露されました。この曲については,YouTubeで公開されたものを聞いたことはありますが,生で聞くのは今回が初めてでした。この動画版で歌を歌っていたのも,この邦楽アンサンブルメンバーということで,「本家」による歌ということになります。

しかも今回は,ひゃくまんさん本人もステージ上にお出ましになり,歌と演奏に合わせて,「あーさてさた」と体を揺らしたり回ったりしていました。これは貴重な機会でした。

その後は,和田一樹さん指揮によるオーケストラのステージとなりました。和田さんは,2009年に行われた第1回井上道義指揮講習会で優秀賞を受賞された方で,OEKを指揮するのはその時以来,コンサートとしては今回が初めて,ということになります。

昨年公開された,映画「マエストロ」で,マエストロ役の西田敏行さんの指揮の指導をされたことがあると自己紹介をされていましたが,実際,西田さんを彷彿とさせるような雰囲気があり,得難いキャラクターの指揮者だと思いました。

最初はOEK単独のステージで,おなじみのグリーグのホルベルク組曲の前奏曲が演奏された後,バス・トロンボーン奏者の森川元気さんをソリストに迎え,ブルーベックのバス・トロンボーン協奏曲が演奏されました。このブルーベックの作品は,数年前,森川さんが北陸新人登竜門コンサートに出演した時に演奏した曲で,その再演ということになります。

ブルーベックは,ジャズの世界では有名なデイヴ・ブルーベックの息子さんの作品ということで(てっきり,デイヴ・ブルーベックの曲なのだと思い込んでいました),ジャスのテイスト満載の曲で,ほとんどラプソディ・イン・ブルー辺りを聞くのと同じ感覚で楽しめる作品です。森川さんもバス・トロンボーンという楽器のイメージどおり,堂々たる体格ですが,その雰囲気どおりの屈託のない伸びやかな音を聞かせ,ステージを盛り上げてくれました。カデンツァ(というかアドリブ?)的な部分も多く,ビッグバンドジャズを好きな人や吹奏楽の好きな人も大喜びするような曲だったと思います。

演奏後,森川さんと和田さんが抱き合っていましたが...何というか,がっぷり四つという感じも良い感じでした。

後半はOEKと金沢大学フィル,石川県ジュニアオーケストラとの合同演奏でした。金大フィルとの合同では,シベリウスの「フィンランディア」,エルガーの「威風堂々」の2曲が演奏されました。和田さんの指揮ぶりは大変分かりやすいもので,音楽自体が随所で弾んでいました。「のだめカンタービレ」の中で,片平という憎めないキャラクターの指揮者が出てきましたが,和田さんにはちょっとそういう雰囲気があるような気がしました。

それと今回の威風堂々には,黒瀬惠さんによるパイプオルガンも加わっていました。最後の方に,「隠し味」程度に加わる感じだったのですが,これも音楽堂ならではだったと思います。

最後に石川県ジュニアオーケストラも加わり,シュトラウスのポルカ「雷鳴と稲妻」,ラデツキー行進曲が演奏されて,お開きとなりました。ラデツキー行進曲の時には,お隣の邦楽ホールのイベントのために来られていた桂米団治さんが,羽織姿で突然登場し,途中から指揮を乗っ取るなど,いろいろなコラボに溢れた演奏会となりました。

米団治さんは,この日の邦楽ホール公演での「大トリ」で落語の大作「地獄八景亡者戯」を語るのですが,その中にOEKのメンバーによる演奏も加わるのだそうです。こちらも時間があれば聞いていたかったのですが...行けませんでした(そろそろ,始まった頃?)。

いずれにしても,石川県立音楽堂ならではの「オーケストラの日」公演を楽しむことができました。

PS. 今回の公演は,休憩なしで約2時間行われましたが,舞台転換が多かったので,各コーナーの間のトークの間に一休みするような形になっていました。ただし,特に「休憩なし」というアナウンスがなかったので,個人的にはちょっと戸惑いました。

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