OEKのCD

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2016年4月

2016/04/29

ラ・フォル・ジュルネ金沢2016 公式CD"la nature"とオリジナル・マスキング・テープを購入。どちらも良い感じです。 #lfjk

ラ・フォル・ジュルネ金沢で販売しているグッズは,東京のラ・フォル・ジュルネと共通するものがほとんどです。毎回,ルネ・マルタンさんが選曲したCDを売っているので,記念に買っています。今年はla natureと題したCDを販売していたので,早速購入しました。

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収録されていたのは次の曲です。値段は1200円ぐらいでした。

1 シャルパンティエ:モテット「四季」~春(レ・パラダン)*
2 グリーグ:叙情小曲集第3集~春に寄す(ベレゾフスキー(Pf))*
3 ベートーヴェン:交響曲ぢ亜6番「田園」~第2楽章(リス/ウラル・フィル)*
4 ウィールクス:ヴェスタはラトモス山を駆けおりつつ(Vocal8)*
5 シューマン:森の情景(鳥のさえずり入り)~予言の鳥(シャニ・ディリュカ(Pf))
6 スメタナ:モルダウ(リス/ウラル・フィル)*
7 ヤナーチェク:霧の中で~第2曲(ダヴィッド・カドゥッシュ(Pf))
8 ファリャ:スペインの庭の夜~第1楽章(ルイス・フェルナンド・ペレス(Pf),リッツィ/バスク国立管弦楽団)
9 チャイコフスキー:四季~10月(ジョナス・ヴィトー(Pf))
10 シベリウス:トゥネラの白鳥(リス/ウラル・フィル)*
11 カザルス:鳥の歌(鳥のさえずり入り)(ジャヌヴィエーヴ・ロランソー(Vn),シャニ・ディリュカ(Pf)*
12 ヴィヴァルディ:四季~冬 第1楽章(庄司紗矢香(Vn),ポーランド室内管弦楽団)*

*はナントでのライブ録音

時々,鳥の声が入っている演奏がありましたが,金沢でもあるのでしょうか?比較的穏やかな曲が多いので,リラックスしたいときのBGMに良さそうな感じです。

もう一つ購入したのが,オリジナル・マスキング・テープです。実は最近,少々マスキング・テープ集めに凝っており,「オリジナル」という言葉にひかれて,つい購入してしまいました。値段は3本で800円とやや高目ですが,あれこれ使えそうです。

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3本の内訳は,「緑色っぽい自然と音楽のイメージ」「ピアノの鍵盤」「音符と五線譜」です。例えば,携帯電話に貼るとこんな感じです(私には携帯で十分だと判明したので,携帯に戻しました。)。

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無地のメモ帳に貼ってみると,オリジナルっぽくカスタマイズできます。

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その他,例年通り,金沢オリジナルのスウィーツやワインも売っていましたが,取りあえず本日は,「見るだけ」としておきました。

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ラ・フォル・ジュルネ金沢2016開幕。OEK祝祭管弦楽団による透明で壮麗な「ローマの松」は最高。これから1週間,「自然」に浸りましょう #lfjk

ラ・フォル・ジュルネ金沢2016が開幕しました。今年のテーマは,これまでのように特定の作曲家や国・地域,時代に焦点を当てたものではなく,「ナチュール:自然と音楽」という大くくりなテーマです。ポスターのビジュアルも,特定の作曲家ではなく,自然をイメージさせるようなものです。ある意味「何でもあり」ということで,今年は特に標題が付いているような名曲が多く取り上げられているのが特徴です。

11:00の開幕ファンファーレの時には,かなり雨が降っていたのですが,14:00のオープニングコンサートの前にはからっと晴れ上がり,今年もまた「音楽漬け」の1週間が始まりました。

今年は雨が降ったこともあり,開幕ファンファーレには行かず午後から参加しました。行ってみると,12:45頃から鼓門下で11:00から同様,金沢大学フィルの演奏が行われました。これを少し見てから,石川県立音楽堂に向かいました。
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本公演は5月3日からということで,音楽堂の方のブースはまだ完全に出来ていない感じでしたが,赤じゅうたんが敷かれ,グッズ販売コーナーもオープンしており,お祭り気分になっていました。
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例年どおり,前田利祐実行委員長,谷本石川県知事,山野金沢市長の挨拶があった後,井上道義さん指揮による,オープニング・コンサートが始まりました。
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ここ数年,オープニング・コンサートは,ガラ・コンサート的な内容で,今年もそのスタイルで,ヴァイオリンのジヨン・イムさん,バストロンボーンの森川元気さん,ソプラノの中嶋彰子さん,バリトンの直野資さんがソリストとして登場しました。このソリストたちですが,全員,何らかの形で石川県に関係しているのが素晴らしいところです。

イムさんは,2015年のエリーザベト王妃国際コンクールの優勝者で,いしかわミュージックアカデミーの受講者です。私も何回か演奏を聞いたことがあります。森川さんはすっかりおなじみで,石川県出身で石川ジュニアオーケストラに在籍していたことがあり,その後,北陸新人登竜門コンサートに出演したことがあります。中嶋彰子さんは,OEKが初演したオペラ「滝の白糸」で主役を演じるなど,石川県が第2の故郷であるかのように,毎年のように金沢で公演を行っています。そして,ベテランの直野さんは,石川県出身です。

それぞれが演奏した曲の中では,イムさんのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲だけは,「自然」とは直接関係がありませんでしたが,それ以外は,「自然」のムードが漂い,それぞれに聞きごたえがありました。

特に森川さんの演奏したブルーベックの「山の歌」と中嶋さんが歌ったトスティの歌曲が印象的でした。ブルーベックの曲は,最初,パイプオルガン前のステージに並んだホルン,フルート,ファゴットが,タイトルどおり「山の歌」のような感じのメロディを演奏して始まったのが面白かったですね。それを受ける森川さんの包容力のある音も魅力的でした。曲はだんだんジャズっぽくなっていきます。その中にどこか落ち着いた雰囲気があるのが良いと思いました。

中嶋さんのトスティは,まず,中嶋さんの声が素晴らしいと思いました。可憐さと同時に落ち着きがあり,しかも凛とした強さも感じました。今回歌われた「4月」「理想の人」は,当初の予定から変更になった曲でしたが,どちらも親しみやすい曲で,春の気分や恋人に対する憧れの気分がしっかりと伝わってきました。

直野さんの歌を聞くのは,久しぶりです。髪の毛の色がグレーになられ,,今回歌われた「椿姫」のジェルモンにぴったりの雰囲気でした。歌の方も父親の気持ちが伝わってくるようなリアルさを感じました。

今回のもう一つの大きいな特徴は,OEKがメンバーを増強し,オーケストラ・アンサンブル金沢祝祭管弦楽団となっていることです。これまでも編成を増強していたことはありますが,名前まで変えてくれるのは楽しいですね。年に1回,「祝祭」を付けて大編成になる,というのは面白いアイデアです。実は,私自身,昔このアイデアをどこかに書いたことがあります。参加メンバーは,石川県出身の人が多いように見えたのですが,これも良いと思いました。

このOEK祝祭管弦楽団は,最初に演奏されたウェーバーの歌劇「魔弾の射手」序曲と最後に演奏されたレスピーギの「ローマの松」(2曲抜粋)で登場しました。「魔弾の射手」も良かったのですが(コーダに入る部分でのティンパニの菅原さんの一撃がいいなぁと思いました),やはり最後の「ローマの松」のスケールの大きさが見事でした。

まず「ジャニコロの松」の部分で,映画音楽を聞くように,静かな夜のムードをしっとり伝えた後(遠藤さんのクラリネットが絶品でした),「アッピア街道の松」につながりました。低音楽器とピアノと中心とした重い歩みは最初から最後まで一貫しており,その上に展開する音楽が,どんどん壮麗に広がっていきます。途中からバンダが入ってくるのですが,最初はパイプオルガンのステージのドアの後ろで演奏。その後,ドアが開いて,外に出てきて,爽快に吹きまくっていました。さらにパイプオルガンも加わっていました。

祝祭管弦楽団のベースはOEKですので,音量が大きくなっても透明感はしっかり残っており,聞いていてうるさくなく,威圧的な感じがなかったのも良かったと思います。金沢では滅多に聞けないオーケストラによる心地よい大音量に浸ることができました。

この公演を皮切りに,前半は金沢市内や北陸地区各所で演奏,後半は石川県立音楽堂周辺で集中的に演奏会が多数行われます。お天気の方が少し気になりますが,これから一週間,「自然」な音楽を楽しみたいと思います。

PS. 演奏会前,輪島塗で出来た弦楽器による弦楽四重奏が演奏されました。演奏後は大勢の人が集まって楽器を見ていました。
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2016/04/16

尾高忠明指揮OEK定期公演はリストを中心とした素晴らしいプログラム。江口玲さんも名技の連続。最後は熊本地震被災者に向けたレ・プレリュード #oekjp

木曜日の夜から,熊本を中心とした地震が続く中,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の定期公演マイスターシリーズを聞いてきました。今回の指揮者は尾高忠明さん,独奏者としてピアニストの江口玲さんを迎え,ショパンとリストの曲を中心とした東欧の音楽が演奏されました。

演奏時間的には20分以内程度の曲ばかりの定期公演というのは,とても珍しいのですが,見事なプログラミングでした。「熊本地震の被災者を元気づけることを思って演奏した」(尾高さんのトーク),というリストの交響詩「前奏曲」での充実した盛り上がりをはじめどの曲も聞きごたえがありましたが,演奏された各曲の作曲家相互につながりがあるのが素晴らしいと思いました。

最初に演奏された「カティンの墓銘碑」の作曲家パヌフニク(1914~1991)は,尾高忠明さんの父上の作曲家・指揮者の尾高尚忠と親交があったポーランドの作曲家。次に演奏された小組曲の作曲家ルトスワフスキはその同時代のポーランドの作曲家で,パヌフニクより1歳年上。ショパンとリストはやはり1歳違いで,どちら東欧出身の作曲家。ということで,飯尾洋一さんが解説で書かれてていたとおり,非常によく考えられたプログラムでした。

パヌフニクの作品は,コンサートマスターのソロで始まるのが印象的です。今回のコンサートマスターは,ゲストコンサートマスターの水谷晃さん(調べてみると東京交響楽団のコンサートマスターをされている方でした)で,どこか天の高いところから降りてくるような素晴らしい音を聞かせてくれました。尾高さんは何回も演奏されている作品とのことですが,今回の演奏では,演奏前,尾高さんはしばらく黙とうをされていた感じで,その後,色々な思いを込めて指揮をされたのだと思います。最後の力強い響きが印象的でした。

ルトスワフスキの作品は,難解な印象を持っていたのですが,今回演奏された「小組曲」は,どこかユーモアや暖かみを感じさせるようなところもある聞きやすい作品でした。

前半の最後には江口玲さんが登場し,ショパンのアンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズが演奏されました。今回江口さんが演奏した楽器は,ホロヴィッツが演奏していた由緒のある楽器(プレトークの時に事務局の方が説明されていたようですが,遠くにいたのではっきり聞こえませんでした)ということで,非常に軽く明快な響きでした。この曲の雰囲気にぴったりだと思いました。

江口さんの演奏は,慌てるところが全くなく,やすやすと華麗に聞かせてくれました。江口さんは,いろいろなヴァイオリニストの伴奏者(という書き方は失礼なのですが)のイメージを持っていたのですが,独奏者としても素晴らしい華を持った方だと再認識しました。

後半はリストの曲3曲でした。最初の「メフィストフェレス」は,ファウスト交響曲の中の1つの楽章で,メフィストフェレスのキャラクターを表現するように,スケルツォ楽章的な感じで始まった後,最後はどこかワーグナーの曲を思わせるような,崇高な感じで終わっていました。初めて聞く曲でしたが,とても面白い曲だと思いました。

死の舞踏では,再度,江口さんがソリストとして登場しました。「怒りの日」の有名なテーマに基づく変奏曲なのですが,まず最初に出てくる,鋼鉄を思わせる江口さんのタッチに圧倒されました。この日のOEKは金管楽器や低弦を増強していたので,それと相俟って,圧倒的な力強さを感じました。その後の変奏も大変鮮やかで,江口さんの実力に感服しました。曲の雰囲気としては,ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を思わせるところがあるなぁと感じました。

最後は交響詩「前奏曲」でした。この曲は名曲の割に,近年は実演でもレコーディングでも冷遇されているところのある曲です。編成上の問題もありますので,OEKがこの曲を演奏するのは,恐らく初めてなのではないかと思います。

上述のとおり,思わぬ地震災害を意識しての演奏ということで,途中の昔を回想するような部分の懐かしさ,コーダの部分での力強さなど,非常に実感がこもっていました。

この日,会場ではOEKメンバーや職員がバケツをもって募金活動を行っていました。OEKは岩城音楽監督時代以来,大規模な自然災害などが起こるたびにバケツ募金を行ってきました。個人的には,金沢と同様の城下町として,熊本城の石垣が崩れる映像を見て心が痛みました。しばらくは余震(というには大きすぎる)が続くようですが,少しでも早く,通常の生活(ゆっくり音楽を楽しめるような生活)が戻ることを祈っています。

2016/04/09

ラ・フォル・ジュルネ金沢2016 ピアノコンサート野々市を聴いてきました。ゲストの金子三勇士さんのピアノはキレ良く鮮やか。流石のリスト!オーディション合格者の演奏と合わ,たっぷり楽しみました #lfjk

気が付くと4月も上旬が終わろうとしています。少しづつ散り始めているけれども,まだ十分に花見日和の好天の中,ラ・フォル・ジュルネ金沢2016のプレイベントの一つ,ピアノコンサート野々市を聞いてきました。

この公演は,毎年この時期,石川県内各地で行われており,オーディションで選ばれた県内のピアニスト(小学生から一般まで)が前半に演奏し,後半はプロが登場するという構成になっています。今回は,注目の若手ピアニスト,金子三勇士さんが登場するということで,金子さんを目当てに,野々市まで聞きに行ってきました(車だと30分もかからないので,ほぼ金沢市内ですね。)。

金子さんのお名前ですが,「三勇士」と書いて「みゅーじ」と読みます。時節柄,思わず真田十勇士を思い浮かべてしまうので,「さんゆうし」と呼んでしまいそうですが,ピアニストにぴったりのお名前です。一度見たら忘れられません。

金子さんはお父さんが日本人,お母さんがハンガリー人ということで,ハンガリー系のレパートリーを得意としており,今回もまず名刺替わりの一撃(?)という感じで,バルトークのオスティナートという,強烈な打鍵が続く演奏で始めました。

その後はラ・フォル・ジュルネ金沢のテーマを意識して,「星」(キラキラ星変奏曲),「月」(ドビュッシーの「月の光」)が演奏されました。どの曲もピアノの音色が美しく,クリアに音が広がるのが素晴らしいと思いました。その後,ショパンの幻想即興曲を演奏した後,お得意のリストのハンガリー狂詩曲第2番が演奏されました。

大げさになり過ぎることなく軽やかに始まったのですが,後半に向かうにつれて華やかさと迫力が増し,ほとんど足踏みを交えるような感じで,天衣無縫な演奏を聞かせてくれました。

金子さんは,最近,ユニヴァーサル・ミュージックから「ラ・カンパネラ」を中心としたCDを発売されていますが,そのプロモーションを兼ねる感じでアンコールでこの曲が演奏されました。これはさらに磨きがかかった演奏で,まさに鐘を思わせる硬質な感じと,豪快に鳴り響くスケール感とを堪能しました。

金子さんは演奏の間にトークをはさみながら演奏されましたが,このトークも大変こなれており,スター性十分のアーティストだと思いました。演奏会後はサイン会が行われ,大盛況でしたが,これからさらに知名度を高めていくことでしょう。王道を行くようなピアニストになることを期待しています。

ちなみに金子さんは1989年生まれ。オーケストラ・アンサンブル金沢とほぼ同じ年齢です。その点でも親しみを持ってしまいました。

前半の地元ピアニストによる演奏では,連弾を交え,モーツァルトのソナタを中心に演奏されました。ピアノの発表会のような雰囲気で,さすがにちょっと緊張気味の表情が見られましたが,プログラムが進むにつれて,年長者が登場し,だんだんと演奏も大人っぽい感じになってくるのがとても面白いと思いました。それぞれの世代ごとに良さがあると思いました。

このラ・フォル・ジュルネ金沢のプレイベントもすっかり恒例になっています。アマチュアとプロの世界をつなげ,日常と音楽祭とをつなげる,とても良い企画だと思います。

今年はあと一回,4月17日に七尾で行われ,沼沢淑音さんがゲストで登場します。こちらも若手ピアニストということで,今回同様に生きの良い演奏を楽しませてくれそうです。

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