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2016/05/29

駅なかコンサート エキコン金沢:心の音を花束にして 駅構内に歌の花が咲いていました。終演後はひゃくまんさんに遭遇。こちらも大人気でした 

毎月1回,JR金沢駅構内で行われている駅なかコンサート エキコン金沢を聞いてきました。実は,直前までは出かける予定はなかったのですが,石川県立音楽堂からのツィートについつい反応し,「音の花束」をしっかり受け取ってきました。

今回は,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の第1ヴァイオリン奏者のトロイ・グーキンズさん,ハープの上田智子さん,ソプラノの石川公美さんという,地元クラシック音楽ファンにはおなじみの3人でした。おなじみと言いつつ,ヴァイオリン,ハープとソプラノの組み合わせというのは,珍しいと思います。

上田さんのハープの作る,優雅で安定感のあるベースの上に,暖かい味を持ったトロイさんのヴァイオリンと伸びやかさと華やかさのある石川さんの声が加わり,駅の構内は,そこだけ光が差しているようでした。演奏前は座席のある部分だけにお客さんが集まっていましたが,演奏が進むにつれて立ち見のお客さんがどんどん増えていきました。

今回のプログラムのポイントは,トロイさんのトークによると,「花」ということでしたが...それから外れる曲もあったので,この季節に聞いて気持ちよくなる曲,元気が出る曲というようなコンセプトだったようです。JR金沢駅構内は,かなりの雑踏ということで,マイクを使って音声を拡大していましたが,改札から出て来た観光客の皆さんには絶好のおもてなし,だったのではないかと思います。

最初にトロイさんのヴァイオリンによる,チャールダーシュで気分を盛り上げた後,石川さんが加わりヘンデルのアリア2曲をしっかり聞かせてくれました。駅の中には,凛とした優雅な空気が流れていました。

続いて,現在放送中のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌である「花束を君に」がトロイさんと上田さんのデュオで演奏されました。トロイさんのヴァイオリンには,語り掛けるような味わいがあり,しっとり聞かせてくれました。先週の放送では,主人公の常子が女学校を卒業する際に,恩師の東堂先生(片桐はいりが演じています)の「ささやかな心がけが小さな幸福を生む。そういう瞬間を大切にして欲しい」といった言葉に感動していました。ヴァイオリンとハープによるささやかなコラボレーションが,小さな幸福感を作ってくれている。そういう演奏だったと思います。

その後,石川さんの本領発揮,という感じでプッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」の中のムゼッタのワルツが歌われました。やはり,オペラのアリアには別格の迫力があるなぁという見事な歌でした。駅構内のお客さんも度肝を抜かれていたのではないかと思います。

続く「浜辺の歌」は,初夏のシーズンにぴったりの曲です。曲の中で,ハープの1音でパッと転調する部分がありました。その部分を初めとして,ハッとさせてくれるような爽やかさのある歌でした。

最後は,「花」の歌の定番となった,「花は咲く」が演奏されました。この曲は東日本大震災からの復興支援のために作られた曲です。色々な熊本地震をはじめ,自然災害が続く中,この曲の持つ,純粋な暖かさは多くの人にとって支えになっているのではないかと思います。石川さんの強く澄んだ声が心地よい後味を残してお開きとなりました。

この公演は11:00からと13:00からの2回行われ,私は11:00の方を聞いてきました。石川県立音楽堂ができるまでは,こういう公演が行われることは考えられなかったのですが,音楽堂ができて15年が経ち,地元金沢のアーティストが活躍する機会が増えていることは素晴らしいことだと思います。岩城宏之さんの蒔いた種が「花咲いている」といえるのかもしれません。

PS. 終演後,駅の構内を歩いていると,「ひゃくまんさん」がお出まし。百番街にいる,「そっくりさん」の前で色々なポーズをとっていました。こちらもすっかり人気が定着しましたね。

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ちなみ本日はユンディ・リーのリサイタルも午後から行われたのですが...こちらはパスしました。

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