OEKのCD

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

« 2016年2月28日 - 2016年3月5日 | トップページ | 2016年3月13日 - 2016年3月19日 »

2016年3月6日 - 2016年3月12日

2016/03/12

2016/2017シーズンOEK定期公演 速報版が発表されました。 #oekjp

家に帰ってみると,2016/2017シーズンOEK定期公演のラインナップ速報版が届いていました。

フィルハーモニーシリーズの方は,ハインツ・ホリガー,イェルク・デームスのベテラン奏者2人をはじめ,いつもにも増して有名なアーティストが並んでいます。曲目では,OEKの基本編成で演奏できる曲が中心です。

マイスターの方のテーマは,モーツァルトです。

■フィルハーモニーシリーズ
9/17(土) 指揮:アシュケナージ,ジャン=エフラム・バウゼ(ピアノ)
10/21(金) 指揮:オリヴァー・ナッセン,クレア・ブース(ソプラノ)
11/5(土) 14:00 井上道義指揮,イェルク・デームス(ピアノ),大ベテラン・ピアニストと共演するのは,ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
1/8(日) 指揮・ヴァイオリン:エンリコ・オノフリ,森麻季(ソプラノ)
2/19(日) 指揮:マルク・ミンコフスキ,ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」(コンサートホール形式) これは特に楽しみです。
4/7(金) 指揮・チェンバロ:鈴木優人,木嶋真優(ヴァイオリン) 鈴木優人さんは,最近活躍の場を広げている,鈴木雅明さんの息子さんですね。
6/2(金) 指揮・オーボエ:ハインツ・ホリガー 名オーボエ奏者のホリガーさんが登場!
7/18(火) 指揮:井上道義,ティエリー・エスケシュ(オルガン)

■マイスターシリーズ(テーマ:モーツァルト)
10/8(土) 指揮・ヴァイオリン:オーギュスタン・デュメイ
12/3(土) 指揮:ギュンター・ピヒラー,菊池洋子(ピアノ)
3/11(土) 指揮:井上道義,ダニイル・グリシン(ヴィオラ),森麻季(ソプラノ),福原寿美枝(アルト),笛田博昭(テノール),ジョン・ハオ(バス),OEK合唱団 モーツァルト:レクイエム 他
6/24(土) リーダー:アビゲイル・ヤング
7/8(土) 指揮:辻博之,モーツァルト:オペラ・セレクション

■ファンタスティック・オーケストラ・コンサート
10/1(土) ポップスwithオーケストラ
12/15(木) 池辺晋一郎が選ぶクラシック・ベスト100 第1回
2/5(日) ジャズ・ミーツ・オーケストラ 指揮・ピアノ:佐山雅弘
5/27(土)  池辺晋一郎が選ぶクラシック・ベスト100 第2回

若い方に注目の情報
「新シーズンから始まるOEK定期公演では,25歳以下のお客さんは当日券を半額で購入できます」とのことです。

ミルオトキクカタチ 板橋廣美「白磁の世界」コンサート 岡本誠司さんのヴァイオリン独奏でバッハの無伴奏作品を中心に「調性の旅」。完成度の高い,素晴らしい演奏の数々でした。

北陸新幹線が金沢まで開通して1年。JR金沢駅周辺では,1周年記念イベントをいろいろ行っていましたが,その混雑を抜けて,石川県立音楽堂交流ホールで行われた,ミルオトキクカタチvol.3 板橋廣美「白磁の世界」コンサートを聞いてきました。

ミルオトキクカタチというのは,美術作品が並べられた会場内でアーティストがそのイメージにインスパイアされてクラシック音楽を演奏するという,美術と音楽のコラボ企画です。聴衆も同じフロアで聞く点も他の演奏会にはないもので,交流ホールならではといえます。

この演奏会は2日連続で行われ,その1日目の方を聞いてきました。本日は,板橋廣美さんの作った「白磁」の作品が並ぶ中,若手ヴァイオリニストの岡本誠司さんがバッハの無伴奏作品を中心に,ヴァイオリン独奏曲ばかりを約90分間演奏しました。

その演奏は本当に素晴らしいものでした。まず,演奏された曲が,ハ調,ト調,二調,イ調...と5度ずつ基音が上がっていくように配列されているのが面白く,今回のプログラムで全体で1枚のコンピレーション・アルバムになると思いました。バッハの無伴奏ソナタとパルティータは全部で6曲ありますが,それぞれから1楽章ずつ抜き出し,さらにイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタやパガニーニのカプリースなどを加えることで,無伴奏ヴァイオリンのための作品のベスト・アルバムのような感じになっていました。

そこにベリオのセクエンツァも加わることで,プログラムに変化ができ,今回のサブタイトルどおり「調性の旅」という感じになっていました。

岡本さんは,第19回ライプツィヒ・バッハ国際コンクールで1位になった方で,昨年のラ・フォル・ジュルネ金沢に出演しています。その音楽には常に落ち着きがあり,技巧的な部分でも音楽が乱れるところが全くなく,バッハの音楽の品格の高さのようなものを感じさせてくれました。有名な,シャコンヌのような規模の大きな曲も素晴らしかったのですが,ガボット(これも有名な曲ですね)などの短めの曲での繊細でキリッと締まった演奏でのセンスの良さも印象的でした。

イザイとパガニーニについては,さらに技巧の幅が広がり(特にパガニーニは,技のデパートという感じでした),華やかさもありましたが,外面的な華やかさよりは,心の中のドラマのように感じられました。

ベリオの作品は,同音反復や同じフレーズの繰り返しが続く部分と大きく変化しながら激しく盛り上がっていく部分とが交錯するような感じで,大変面白く聞くことができました。中間部のものすごい速さで細かい音型を演奏する部分など圧倒的な迫力がありましたが,それでもバッハの音楽を中心とした「調性の旅」の中にしっかりハマっているのが素晴らしいと思いました。

最初のハ長調の曲のシンプルな晴れやかさの後,色々な形で「旅」が進むのですが,それが,少年から大人へと変わっていく「人間の成長」のようにも感じられました。この日,岡本さんは譜面を見ながら演奏されていましたが,バッハの時は上手側,イザイの時は下手側,ベリオの時は中央,という形で演奏場所を移動していたのも,「旅」を連想させるものでした。

岡本さんは,まだ音楽大学の3年生なのですが,これだけの内容の濃いプログラムを,高いレベルで弾きこなし,プログラム全体として聞きごたえのある音楽を聞かせてくれたのは本当に素晴らしいと思いました。まわりの作品の雰囲気にぴったりの知的な雰囲気を持ちつつ,神経質になるところはなく,どの曲でも新鮮な音楽を楽しませてくれた点で,既に完成されたヴァイオリニストだと感じました。

是非今度は,金沢でバッハの無伴奏の全曲を聞かせて欲しいものです。岡本さんには,これからも注目していきたいと思います。

2016/03/06

本日は一足早く「オーケストラの日」公演@石川県立音楽堂。和田一樹指揮OEKと金大フィル,石川県ジュニアオーケストラの合同演奏を楽しみました。本物のひゃくまんさんも登場。「ひゃくまんさん小唄」に合わせて踊りを披露=揺れているだけ? #oekjp

「ミミにいちばん」ということで,毎年3月31日を「オーケストラの日」と定め,全国各地のプロ・オーケストラは,この日周辺に趣向を凝らした公演を行っています。ただし,今年のOEKについては,3月27日に韓国公演を行い,スケジュールが慌ただしいということで,例年よりも早く,本日,「オーケストラの日」公演が行われました。

ここ数年,この公演では石川県立音楽堂の特性を生かし,邦楽器の演奏や石川県内のアマチュアの音楽団体と交流するのが定番となっています。今年もその路線で,お客さんの中には子供さん連れの姿が目立ちました。

最初のステージは,いしかわ子ども邦楽アンサンブルによる,箏曲と長唄の演奏に続き,ユーミン作曲の「ひゃくまんさん小唄」が披露されました。この曲については,YouTubeで公開されたものを聞いたことはありますが,生で聞くのは今回が初めてでした。この動画版で歌を歌っていたのも,この邦楽アンサンブルメンバーということで,「本家」による歌ということになります。

しかも今回は,ひゃくまんさん本人もステージ上にお出ましになり,歌と演奏に合わせて,「あーさてさた」と体を揺らしたり回ったりしていました。これは貴重な機会でした。

その後は,和田一樹さん指揮によるオーケストラのステージとなりました。和田さんは,2009年に行われた第1回井上道義指揮講習会で優秀賞を受賞された方で,OEKを指揮するのはその時以来,コンサートとしては今回が初めて,ということになります。

昨年公開された,映画「マエストロ」で,マエストロ役の西田敏行さんの指揮の指導をされたことがあると自己紹介をされていましたが,実際,西田さんを彷彿とさせるような雰囲気があり,得難いキャラクターの指揮者だと思いました。

最初はOEK単独のステージで,おなじみのグリーグのホルベルク組曲の前奏曲が演奏された後,バス・トロンボーン奏者の森川元気さんをソリストに迎え,ブルーベックのバス・トロンボーン協奏曲が演奏されました。このブルーベックの作品は,数年前,森川さんが北陸新人登竜門コンサートに出演した時に演奏した曲で,その再演ということになります。

ブルーベックは,ジャズの世界では有名なデイヴ・ブルーベックの息子さんの作品ということで(てっきり,デイヴ・ブルーベックの曲なのだと思い込んでいました),ジャスのテイスト満載の曲で,ほとんどラプソディ・イン・ブルー辺りを聞くのと同じ感覚で楽しめる作品です。森川さんもバス・トロンボーンという楽器のイメージどおり,堂々たる体格ですが,その雰囲気どおりの屈託のない伸びやかな音を聞かせ,ステージを盛り上げてくれました。カデンツァ(というかアドリブ?)的な部分も多く,ビッグバンドジャズを好きな人や吹奏楽の好きな人も大喜びするような曲だったと思います。

演奏後,森川さんと和田さんが抱き合っていましたが...何というか,がっぷり四つという感じも良い感じでした。

後半はOEKと金沢大学フィル,石川県ジュニアオーケストラとの合同演奏でした。金大フィルとの合同では,シベリウスの「フィンランディア」,エルガーの「威風堂々」の2曲が演奏されました。和田さんの指揮ぶりは大変分かりやすいもので,音楽自体が随所で弾んでいました。「のだめカンタービレ」の中で,片平という憎めないキャラクターの指揮者が出てきましたが,和田さんにはちょっとそういう雰囲気があるような気がしました。

それと今回の威風堂々には,黒瀬惠さんによるパイプオルガンも加わっていました。最後の方に,「隠し味」程度に加わる感じだったのですが,これも音楽堂ならではだったと思います。

最後に石川県ジュニアオーケストラも加わり,シュトラウスのポルカ「雷鳴と稲妻」,ラデツキー行進曲が演奏されて,お開きとなりました。ラデツキー行進曲の時には,お隣の邦楽ホールのイベントのために来られていた桂米団治さんが,羽織姿で突然登場し,途中から指揮を乗っ取るなど,いろいろなコラボに溢れた演奏会となりました。

米団治さんは,この日の邦楽ホール公演での「大トリ」で落語の大作「地獄八景亡者戯」を語るのですが,その中にOEKのメンバーによる演奏も加わるのだそうです。こちらも時間があれば聞いていたかったのですが...行けませんでした(そろそろ,始まった頃?)。

いずれにしても,石川県立音楽堂ならではの「オーケストラの日」公演を楽しむことができました。

PS. 今回の公演は,休憩なしで約2時間行われましたが,舞台転換が多かったので,各コーナーの間のトークの間に一休みするような形になっていました。ただし,特に「休憩なし」というアナウンスがなかったので,個人的にはちょっと戸惑いました。

« 2016年2月28日 - 2016年3月5日 | トップページ | 2016年3月13日 - 2016年3月19日 »

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック