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2016年7月31日 - 2016年8月6日

2016/08/06

夕涼みを兼ねて,本多の森の石川歴博前の「デジタル掛け軸」前で行われた根来かなうさん,多田由美子さん,吉藤佐恵さんによるミニコンサートを聞いてきました。夜の空気にぴったり。

昨年に引き続き,兼六園周辺文化の森 夏のミュージアムウィーク:文化の森の夏祭り として本多の森でミニコンサートが行われたので,夕涼みを兼ねて聞いてきました。昨年と違ったのは,開催時間が少し遅くなり,石川県立歴史博物館のレンガの壁面に投影された「デジタル掛け軸」の前で演奏を行ったこととフルートが加わったことです。
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演奏は,ヴァイオリンの根来かなうさん(お名前が変わったようですね),フルートの多田由美子さんピアノの吉藤佐恵さんの3人でした。

曲は,少し涼しくなった夜の空気と映像が多彩に変化する幻想的な雰囲気に合わせて選ばれたものでした。最初にお馴染みのニュー・シネマパラダイスが演奏されました。楽器の音をマイクで拡大しているので,細かい音のニュアンスが拡大され,生々しさがあったので,ちょっと違和感を感じてしまいましたが,段々と慣れてきました。次第に夏の夜の空気にぴったりなムードになってきました。ヴァイオリンとフルートの伸びやかな音が気持ち良く夜空に広がっていました。
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演奏された曲では,ピアソラ作曲のアヴェ・マリアが特に気に入りました。初めて聞く曲でしたが,ピアソラ節的なメロディとパッヘルベルのカノンを思わせる雰囲気が合わさり,独特のアヴェ・マリアになっていました。アンコールを含め,最後は,タンゴで締められましたが,野外で聞く,ラテン系音楽は良いものです。

以下,写真で雰囲気を紹介しましょう。
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この日は,しいのき迎賓館裏では,野外で映画上映会,犀川では北陸中日新聞の花火と夜の野外イベントの集中日でした。このところ,日中は大変暑いので,夏休み中の夜のイベントを増やすのも,悪くはないですね。

石川門です。レンズが汚れているのではなく,カラスです。本日は三日月でした。
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しいのき迎賓館裏の映画会。準備中でしたが,いちどこの雰囲気で見てみたいものです。
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香林坊の裏通りを歩いていたら...花火が見えました。
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石川県立美術館に向かう広坂からも花火が見えました。
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2016/08/05

田島睦子ピアノ・リサイタル。ファッショナブルでタフでオールマイティの金沢のヴィルトゥオーサ。堪能しました。

このところ暑い日が続いています。本日は,その中を田島睦子ピアノ・リサイタルを聞いてきました。午後からかなり体力を使う仕事をしていたので,行こうかどうか迷っていたのですが,週末の開放感に加え,「このプログラムは金沢ではなかなか聞けない」という斬新さに惹かれ,聞きに行くことにしました。

田島さんは,金沢で行われている色々な演奏会に多数出演されています。実は,私がもっとも数多く演奏を聞いているピアニストかもしれません(例えば,7月31日に石川県立美術館で聞いたばかりです)。ただし,そのリサイタルを聞くのは...2回目のことです(前回私が聞いたのは,15年ぐらい前だったと思います。

今回のプログラムは,バッハ=ブゾーニのシャコンヌ,グルダのプレイ・ピアノ・プレイ,クライスラー=ラフマニノフの愛の悲しみ,そして,ラフマニノフの音の絵op.39ということで,金沢で行うには,結構冒険的なプログラムだったのですが,会場はほぼ満席でした。これは嬉しかったですね。金沢での田島さんの活躍が高く評価されていることの証だと思いました。

演奏を聴いて,その評価はさらにアップしたと思います。何といっても,「練習曲」というには,ハード過ぎるラフマニノフの「これでもか,これでもか」と迫ってくる演奏(ただし,全く暑苦しくない)に圧倒されました。最後が「行進曲」というのは,いかにもラフマニノフ的でしたが,いつもの甘さを抑えた重苦しさのある曲想をのびのびと聞かせてくれました。最後の最後にパワー全開の演奏を聞かせる,タフさもすごいと思いました。

前半のバッハ=ブゾーニのシャコンヌでは,さらりと始まった後,どんどん音楽が大きくなっていくのが見事でしたが,続く,グルダのプレイ・プレイ・プレイでの,ちょっとレトロな感じのジャズ風の作品もお見事でした。ピアノ・ソロの曲なのですが,複数のパートがセッションを行っているような楽しさがありました。

前半最後のクライスラー作曲,ラフマニノフ編曲の「愛の悲しみ」は,ヴィルトーゾの時代のアンコールピースといった感じの曲で,しっかりと前半と後半をつないでいました。

さらに凄かったのが...後半での田島さんのドレスです。前半は黒のシンプルな飾りのないドレスでしたが,後半のドレスは黒地に鮮やかな模様が浮き上がり,さらに...背中の部分がほとんどない...という大胆なものでした。

田島さんの唯一のウィークポイント(?)は,結構ハラハラするトークなのですが,これもまた逆に,愛嬌となって伝わって来ます。さらには,天性の演奏のすごさのようなものを強調しているようです。

久しぶりに聞いた田島さんのソロ・リサイタルは,本当に聞きごたえがありました。何よりも素晴らしいと思ったのは,レパートリーの広さとそれぞれの演奏の完成度の高さです。どんどん新しいレパートリーを広げていく,オールマイティの金沢のヴィルトゥオーサとして,今後の活躍に期待したいと思います。

2016/07/31

石川県立美術館で開催中の展覧会「ビアズリーと日本」関連企画「ビアズリーが聴いた世紀末の歌」。石川公美さん,近藤洋平さん,田島睦子さんによる,親しみやすい演奏会を楽しんで来ました。

石川県立美術館で現在行われている展覧会「ビアズリーと日本」に合わせ,「ビアズリーが聴いた世紀末の歌」と題したコンサートが同美術館のホールで行われたので聞いてきました。まず驚いたのは,お客さんの数です。このコンサートは無料だったこともあり,超満員でした。

魅力的なネーミングに惹かれた方も多かったと思いますが,やはり,石川公美さん,田島睦子さんという,金沢ではお馴染みの実力のあるアーティストが登場するということが,「信頼のマーク」になっているのではないかと思います。

ビアズリーは,ワイルドの「サロメ」の中のモノクロで描かれた挿画の作者として有名です。今回登場した3人の演奏者は,それを意識して,黒と白の衣装でバッチリと揃えていました。特にピアノの田島さんの雰囲気は,ビアズリーにぴったりだったと思います。

今回演奏された曲は,「世紀末に演奏されていた曲」ばかりでしたが,マニアックな感じの曲はなく,石川さんの分かりやすい解説とともに,リラックスして楽しむことができました。

まず田島さんの独奏による,ドビュッシーの「月の光」で始まりました。この美術館のホールはコンパクトで,音が生々しく聞こえます。声楽の2人の声も大迫力でしたが,ピアノの音の細かいニュアンスもしっかり味わうことができました。

テノールの近藤洋平さんの声は大変軽やかでした。曲によってはちょっと味が薄いかな,という印象もありましたが,ストレートに切り込む声は大変若々しく,どの曲も新鮮に響いていました。

ソプラノの石川さんの方は,すっかりおなじみです。何といっても最後に歌われた「トスカ」の中のアリアでの情感がしっかりこもった歌が素晴らしいと思いました。

個人的には,時代としての「世紀末」だけではなく,「退廃的」という意味での「世紀末」的な曲も聞いてみたい気はしましたが,これはまた別の機会に期待したいと思います。

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