OEKのCD

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2016年8月14日 - 2016年8月20日

2016/08/20

金沢城公演 玉泉院丸庭園でOEKメンバーの弦楽四重奏に合わせてライトアップ。IMAとハシゴしてしまいました。やはり金沢は自転車移動がいちばんです。

本日の夜は,IMAのライジングスターコンサートが行われていたのですが,20:00頃からは金沢城公演の玉泉院丸庭園の方では,OEKメンバーによる弦楽四重奏に合わせてライトアップする,といる野外公演の行われていました。

IMAの公演が,20:00少し過ぎに終わったので,「もしかしたら見られるかも?」と思い,自転車で駆け付けたところ...やっていました。何ごともチャレンジしてみるものです。最初の曲には間に合わなかったような感じでしたが,OEKメンバーが演奏するボロディンのノクターンに合わせてライトアップが行われていました。

この日の夕方は少し雨が降ったようで(ライジングコンサートの間に降ったようです),演奏場所は屋根のある部分に変更になったのですが,庭園に行ってみると,しっかりと弦楽四重奏のロマンティックなメロディが響き渡っていました。

私のカメラだと,よく分からないかもしれませんが,次のような感じでした。この庭園も,段々と新しい名所として,親しまれつつあるようですね,

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IMAライジングスターコンサート2016 実力のある若手の演奏の連続。特に辻彩奈さんの緊迫感溢れる演奏が見事でした。

8月後半の恒例イベント,いしかわミュージックアカデミーのライジングスターコンサートが行われたので聞いてきました。このコンサートは,前年度のIMA音楽賞受賞者を中心とした若手奏者が続々と登場するコンサートです。IMA音楽賞受賞者からは,毎年必ず,国際的な音楽コンクールでの上位入賞者を輩出していますので,このライジング・スターコンサートを聞いておけば,後から「あの時のあの人か」と振り返ることができます。

今回は次の皆さんが出演しました。
ヴァイオリン:森山まひる,ユジン・イ,ジェウォン・ウィ,辻彩奈,スビン・イ
チェロ:金子遥亮
ピアノ:チェウォン・キム
ピアノ三重奏(内尾文香(ヴァイオリン),ユリ・ノ(ピアノ),矢部優典(チェロ)

今回も水準の高い演奏の連続でしたが,やはり,今年の6月にモントリオール国際音楽コンクールで優勝した,ヴァイオリンの辻彩奈さんの演奏が大変インパクトの強いものでした。ベリオ(現代音楽のルチアーノ・ベリオとは違う人です)の「バレエの情景」とエルンストの「シューベルトの「魔王」による大奇想曲」(こちらは無伴奏)という,滅多に演奏されない曲が2曲演奏されましたが,音の緊迫感と表現の幅の広さが凄く,強く演奏に引き込まれました。

特にエルンストの方は,「大奇想曲」という名前に相応しい,とんでもなく難しそうな曲でした。お馴染みの「魔王」自体,歌手は3人ぐらいの声色を使い分けますが,それに加え,最初から最後まで続くピアノの「3連音符」もヴァイオリン1本で演奏していました。途中,魔王がこどもを誘う部分で,フラジオレットを使って,金沢弁で言うところの「こそがしい(くすぐったい)」感じの音を出していたのが印象に残りました。このエルンストの曲は,一度,生で聴いてみたいと思っていたのですが,辻さんの集中力満点の演奏で聞くことができ,大満足でした。

その他の方では,最初に演奏した,森山まひるさんのバッハの無伴奏パルティーダ第3番の軽やかさが素晴らしいと思いました。他の奏者が,かなりバーンと強く押し出してくる演奏が多かったので,反対にその軽やかさが大変爽やかに感じました。

その他のヴァイオリン奏者は韓国の方ばかりでしたが,いずれも堂々とした「どうだ」という感じの演奏で,感服しました。ピアノのチェオン・キムさんは,リストの「ダンテを読んで」を演奏しました。そのコントロールされた音の美しさと,詩的な気分を持った抒情性も素晴らしいと思いました。

最後に若手3人によるピアノ三重奏で,ベートーヴェンの「大公」の第1楽章が演奏されました。落ち着いたテンポで,スケール感たっぷりに演奏されましたが,全体にやや緩い感じに思えました(最初に書いた辻彩奈さんの,緊迫感溢れる演奏の後だったからかもしれません)。やはり室内楽については,技術的な面とは別の難しさがあるのかも,と感じました。

さて,明日はIMAの講師による室内楽の演奏会が行われます。こちらもまた楽しみです。

2016/08/14

OEKおしゃべりクラシック 夏休みスペシャル! 鈴木織衛指揮石川県ジュニアオーケストラ,太郎田真理(語り)の「100万回生きたねこ」に感激。OEKエンジェルコーラスのモーツァルト,OEKメンバー他によるベリオも楽しい演奏

毎年この時期,朝日新聞,北陸朝日放送主催のOEKエンジェルコーラスと石川県ジュニアオーケストラが登場する演奏会が行われています。連日,暑い日が続いていることもあり,半分ほどは避暑(いわゆるクールシェアリングですね)を兼ねて聞きに行ってきました。

今回の特徴は,「いわゆるクラシック音楽」が入っておらず,動物の登場する,ナレーションまたは合唱入りの曲ばかりが演奏されました。いきなり,ルチアーノ・ベリオの作品番号獣番の中から3曲演奏されるなど,親子向け演奏会としては,かなり型破りの部分もありましたが,特に後半に演奏された,鈴木織衛さん指揮石川ジュニアオーケストラ,太郎田真理さんの朗読による「100万回生きたねこ」が素晴らしく,聞きごたえがありました。

ベリオの作品番号獣番は,20世紀に作られた木管五重奏曲ということで,かなり型破り作品です。今回は,きつね,ねずみ,猫などが出てくる曲が演奏され,5人のメンバーが楽器を吹きながら,セリフを言う(というか叫ぶ)という楽しいパフォーマンスでした。ただし,今回はコンサートホールで行われたこともあり,残念ながらセリフがはっきりと聞こえませんでした。この曲は編成的にも交流ホールか邦楽ホールで演奏する方が効果的だったかもしれません。

次に演奏された「こんにちはモーツァルト」は,おなじみ青島広志さんが,モーツアルトの色々な曲を編曲・再構成した合唱曲です。合唱はOEKエンジェルコンクールでしたが,この演奏では,歌うだけではなく曲のつなぎのセリフも担当していました。途中,ちょっとハラハラする部分もあったのですが,多彩な曲を生き生きと楽しませてくれました。

特に印象に残ったのは,デュエットで歌われた「すみれ」です。OEKエンジェルコーラスのメンバーの個人の歌唱力の素晴らしさも味わうことができました。

石川県ジュニアオーケストラによる「100万回生きたねこ」は,佐野洋子さん作のお話に,斎藤ネコさんが曲を付けたものです。まず,太郎田さんのナレーションが本当に素晴らしいものでした。明晰な発音で物語がしっかりと伝わってきただけではなく,全体的に落ち着きと凛とした品の良さがありました。太郎田さんは,過去何回か,OEKとナレーションで共演していますが,その実績どおりの見事な語りでした。

佐野洋子さんの原作については,タイトルは聞いたことはあったのですが,実は話を聞くのは今回が初めてでした。ネコが生死を100万回繰り返した後(成仏していない...という感じ?),本来の自分は「野良猫」であることを見出し,さらに人生の伴侶のネコを見つけます。そして,最後,この伴侶との別れを経て,寿命をまっとうする...こういった内容が,童話ならではのワクワクさせるようなタッチ形で展開していきます。

斎藤ネコさんの音楽も素晴らしいものでした。センチメンタルになり過ぎることなく,ちょっとクールさと透明感を感じさせるような,佐野さんのテキストにぴったりの音楽でした。ドラマ後半の盛り上がり,悟りのムードも素晴らしく...正直なところ,しみじみと感動してしまいました。鈴木織衛さん指揮石川県ジュニアオーケストラの演奏も,合宿の成果がしっかり出た,雄弁な演奏で,佐野さんのテキストの持つ,深さを実感させてくれました。

最後,この日登場したメンバーが勢揃いし,新実徳英「ぼくは雲雀」,杉本竜一「ビリーブ」という愛唱歌的になっている合唱曲が歌われて締められました。

今回は「動物」「おしゃべり」をテーマに,色々と工夫の凝らされたプログラムが取り上げられました。避暑のために出かけた演奏会でしたが,「100万回生きたねこ」を聞いて,「生きる」ということの喜びや悲しみについて,じっくりと考えることができました。これがいちばんの収穫でした。

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