OEKのCD

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2017年1月15日 - 2017年1月21日

2017/01/21

ルドヴィート・カンタ チェロ・リサイタル ボーリングのチェロとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲を中心にリラックスして楽しめました

オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の首席チェロ奏者,ルドヴィート・カンタさんのリサイタルが石川県立音楽堂コンサートホールで行われたので聞いてきました。カンタさんのリサイタルも今回で19回目となりますが,プログラムに趣向が凝らされており,同じ曲というのがほとんど出てきていないのがすごいところです。

今回もまた,「新曲」が入っていました。後半に演奏された,ボーリングという現代の作曲家による,チェロとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲という1984年の作品です。曲は,タイトル通りの作品で,チェロとピアノが擬似バロック音楽的な親しみやすい音楽を演奏しているうちに,コントラバスとドラムスが加わり,心地よいジャズの雰囲気になっていくといったとても面白い作品でした。

かつて人気のあった,ジャック・ルーシェトリオによる,「プレイ・バッハ」のような気分があり,とても新鮮でした。バロック音楽の組曲のように6曲からなっていたのですが,1曲ずつが結構長かったので,50分ぐらい演奏時間があったと思います。各曲の雰囲気に変化があり,大変リラックスして楽しむことができました。

カンタさんといえば,OEKに入る直前頃,NAXOSレーベルにジャズ風のカデンツァの入るハイドンとボッケリーニのチェロ協奏曲のCD録音を行っています。その面目躍如たる演奏でした。ちなみにジャズ・ピアノ・トリオのメンバーは,Julian,Rita,Umechuとクレジットされていましたが...ユリアン・リイムさんのピアノ,OEKのコントラバス奏者のマルガリータ・カルチェヴァさん,端谷博人さんのドラムスでした。リイムさんの軽快なピアノを始め,爽快なジャズを聞かせてくれました。

前半に演奏された2曲も,楽しむことができました。ドビュッシーのチェロ・ソナタはちょっと捉えどころがないけれども,ユーモアが漂うような,演奏でした。

フランクのチェロ・ソナタは,オリジナルはヴァイオリン・ソナタです。名曲中の名曲で,チェロでも時々演奏される曲ですが,やはり音域が少し下がることで,ヴァイオリンの時とは一味違った,落ち着きが感じられました。ヴァイオリン版がスウィートだとすれば,チェロ版はビター・スウィートといったところでしょうか。いつもどおり,さりげないけれども滑らかに流れるカンタさんのチェロの歌を楽しむことができました。第2楽章や第4楽章での勢いのある自信に満ちた音楽も見事でした。リイムさんのピアノは重苦しい感じはなく,フランス風味が感じられました。

それにしても,カンタさんのリサイタルの選曲は素晴らしいですね。次回は60歳記念の演奏会になるということで,どういう内容になるのか今から大変楽しみです。

2017/01/15

一度行ってみたかったヤギヤさんで平野加奈サロンコンサートを聞いてきました。とても素晴らしいお店,そして演奏でした

本日は全国的に大変寒い1日で,金沢でも雪が降ったり止んだりという天候でしたが,金沢市郊外にあるクラシックカフェ「ヤギヤ」さんで,「平野加奈サロンコンサート」が行われたので聞きに行ってきました。

ヤギヤさんについては,石川県立音楽堂に置いてあるチラシ等で存在だけは知っており,「一度,行ってみたい!」場所でした。これまでも金沢蓄音器館など,奏者のすぐ間近のアットホームな雰囲気の中で聞くクラシックの生演奏の素晴らしさは知っていましたが,ヤギヤさんの場合,天井が高く開放感があり,しかもドリンク付きということで,まさに室内楽を聞くには,理想的な雰囲気でした。

今回は,2002年の北陸新人登竜門コンサートでOEKと共演し,昨年秋にドイツ留学から帰国したばかりのピアニスト,平野加奈さんを中心としたブラームスとシューマンの曲によるプログラムでした。ゲストに,同じく北陸新人登竜門コンサートでOEKと共演したことのある,ヴァイオリニストの根来かなうさんを迎え,大変聞きごたえのある演奏を楽しむことできました(曲の間のトークによると,お2人は「ご近所さん」で,旧知の間柄だそうです)。

サロンコンサートという名前からすると,BGM的に感じてしまう部分もあるのですが,演奏された曲は,ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第2番とピアノ・ソナタ第3番ということで,集中力と迫力満点の「これはすごい」といった感じの演奏を聞かせてくれました。

特に平野さんがメインプログラムとして後半に演奏した,ピアノ・ソナタ第3番は,40分近くかかる,若いブラームスの「力入りまくり」の大曲でした。間近で聞くピアノの音からは,打鍵していることが肌で伝わってくるような,生命力のようなものを感じました。さすがに聞いていて結構疲れる曲でしたが,曲の形がドーンと立ち上げってくるような聞きごたえがありました。

前半は,根来さんのヴァイオリンを交えて,シューマンの3つのロマンスとブラームスのヴァイオリン・ソナタ第2番が演奏されました。こちらの方は,根来さんのヴァイオリンの伸び伸びとした歌が素晴らしく,どちらの曲の大変気持ちよく楽しむことができました。特に金沢では,ブラームスのヴァイオリン・ソナタを実演で聞く機会が少ないので,是非,他の2曲も聞いてみたいものだ,と思いました。

アンコールでは,「サプライズ」のような形で,根来さん,平野さんに加え,平野さんの大学時代の知人で小鼓奏者の望月タマエ(漢字不明です)を交えて,「春の海」が演奏されました。着物を着た方がいらっしゃるな,と思って見ていたのですが,「そういうことだったのか」と合点しました。考えてみれば,まだ1月中旬ということで,新春気分も感じさせてくれる,「お年玉」でした。

ヤギヤさんでは,非常に活発にクラシックのライブ演奏を行っています。本日もそうでしたが,間近で聞くライブ演奏は,奏者に間近に接することができることもあり,毎回必ず楽しむことができます。室内楽の原点を感じることができます。というわけで,機会があれば,また聞きに行ってみたいと思います。

ヤギヤさんのWebサイト
http://centruldemondiale.wixsite.com/yagiya

ヤギヤさんのFacebook
https://www.facebook.com/yagiya.classica/

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