OEKのCD

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2017年12月10日 - 2017年12月16日

2017/12/10

12月恒例のOEKと北陸聖歌合唱団による #メサイア 公演はダグラス・ボストックさん指揮。これぞスタンダードという感じの「大人のメサイア」だったなぁと思いました。 #oekjp

12月恒例の北陸聖歌合唱団とOEKによるクリスマス・メサイア公演を聞いてきました。今年の指揮者は,英国出身のダグラス・ボストックさんでした。OEK指揮をされるのは,数年前の定期公演以来のことだと思います。「メサイア」の歌詞が英語なのですが,考えてみるとこの年末メサイア公演に英国出身の指揮者が登場するのは,初めてかもしれません。

そのせいもあるのか,今年の「メサイア」は,非常にスタンダードで紳士な雰囲気があると思いました。我が家にある「メサイア」のCDは,トレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサートの録音で,いつの間にかこれがデフォルトになってしまっているのですが,その気分に近いと感じました。第1曲の序曲から,歪みの少ない,イメージどおりメサイアを聴いたなぁという実感が残るような演奏でした。

ハレルヤ・コーラスにしても,最後のアーメン・コーラスにしても,非常に率直で,大げさなテンポの変化はなく,ストレートに「主をほめたたえる」気分が伝わってきました。トランペットが加わって,壮麗さが加わる曲では,過去,音楽堂のパイプオルガンのステージで演奏するケースもありましたが,今回は通常の「1階席」でオーケストラの一員として演奏していました。オーケストラとしっかり溶け合いつつ,音全体として壮麗さを増しているようでした。OEKによる「メサイア」も20回近くになっているはずですが,今回の公演は,「大人のメサイア」という感じで,公演自体成熟してきているなぁと感じました。

「メサイア」の前に,いつも演奏しているOEKエンジェルコーラスの合唱は,榊原栄さん編曲によるおなじみのクリスマス・ソングメドレーというのが定番で,個人的には大変好きなアレンジだったのですが,今年は,オルガンの伴奏による宗教的な気分のある合唱曲が3曲でした。今回の「大人のメサイア」の気分にぴったりだったと思いました。

今回,ボストックさんは,ソリストの入る曲の時は指揮棒なし,合唱曲の時は指揮棒ありで指揮されていました。この方針は非常に明確でした。その音楽も大変明快でした。北陸聖歌合唱団の皆さんをしっかりコントロールしつつ,いつもにも増してまとまりのよい歌を聞かせてくれたと思います。英国というと合理的と連想してしまうのですが,音楽全体に,健全な合理性のようなものが感じられ,聞いていて,「メサイア」という曲がベースとして持っている,希望や安らぎに向けてのベクトルがしっかりと最短距離で伝わってきました。

独唱者の皆さんは,毎年素晴らしいメンバーが揃っているのですが,今年も声の饗宴のような素晴らしさでした。テノールの鈴木准さんの若々しく,清々しい声,バリトンの久保和範さんの威厳と慈愛に溢れた声。池田香織さんの余裕のある深く輝かしい声。そして,金沢の「メサイア」には無くてはならない朝倉あづささんの可憐な声。プログラムによると,今年が26回目のメサイア公演ということで,まさにエバーグリーンの声だと思います。というわけで,ソリストの方もまた,私にとっての「デフォルト」でした。

残念だったのは,第2部を中心にカットが多かったことでしょうか。特にいちばん長い,メゾ・ソプラノのアリアがないと,「受難の気分」が薄まるかなと思いました。

というわけで,この「大人のメサイア」で是非,一度,全曲を聞いてみたいと思いました。期待をしています。

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