OEKのCD

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2018/02/25

音楽堂室内楽シリーズ #ピーター・ブレイナー 編曲・指揮によるOEKメンバーがソリストとして活躍するビートルズ・ゴー・バロック。念願の #カンタ さん独奏によるハイドンのチェロ協奏曲も楽しめました #NAXOS #oekjp

今年度最後の「音楽堂室内楽シリーズ」として行われた,OEKメンバーによる演奏会「ビートルズ・ゴー・バロック」を聞いてきました。この「ビートルズ・ゴー・バロック」というのは,1990年代にNAXOSレーベルから発売されたCDのタイトルです。ビートルズの作品をバロック音楽の合奏協奏曲風に編曲して楽しもうというコンセプトのアルバムで,世界的に話題を集めました。今回はそのCDの編曲と指揮を担当した,ピーター・ブレイナーさんを指揮者に招き,このCDに収録されている曲の中から数曲が演奏されました。

このブレイナーさんですが,実は,OEKの首席チェロ奏者のルドヴィート・カンタさんとも旧知の仲で,約30年前に,カンタさんとブレイナーさんのコンビで,同じくNAXOSレーベルからハイドンのチェロ協奏曲集のCDをリリースしています。この録音は,「ジャズ風のカデンツァが突如出てくる!」ということで話題を集めました。今回は,ビートルズのアレンジものに加え,この「ジャズ風カデンツァ版」ハイドンも演奏されました。

というようなわけで,かなりマニアックであると同時に誰でも楽しめるコンサート...特にNAXOSレーベルのファンにとっては,興味津々のコンサートとなりました。

今回,「ビートルズ・ゴー・バロック」の中から3つの「合奏協奏曲」が演奏されました。それぞれ,ヘンデル風,ヴィヴァルディ風,コレルリ風という設定になっていました。この中では,ヴィヴァルディの「四季」のパロディだというのが,一目瞭然だったヴィヴァルディ風がいちばん分かりやすかったと思います。巧く溶け込みすぎていて,「本当にビートルズ?」といった曲もありましたが,バロック音楽とビートルズの相性の良さを改めて実感しました。

そして,OEKファンとしてうれしかったのは,ソリストが曲ごとに次々と交替していた点です。今回登場した,OEKのヴァイオリンとチェロのほとんどの方がソリストを担当していました。どこか,学校の授業中,順番に指名されて,立ち上がって発表をしていくような趣きがあり,見ていて楽しかったですね。

今回,最初に合奏協奏曲の「サンプル」として,ヘンデルの合奏協奏曲が1曲演奏されたのですが,それと全く同じ楽章数+ソリストでビートルズ風合奏協奏曲が演奏されたのも面白いと思いました。

演奏の方は,古楽奏法的な感じではなく,しっかりとヴィブラートを掛けて演奏していましたが,それがとても良いと思いました。ブレイナーさんの指揮の下,難しいことは言わず,のびのびと楽しんで演奏しましょうといったところがあり,バロック音楽の楽しさを気持ち良く感じることができました。

前半の最後は,もう一つの目玉のカンタさんの独奏による,ハイドンのチェロ協奏曲第1番が演奏されました。この曲を実演で聞くのは,昨年の夏以降,3回目なのですが,今回は1階席で聞いたこともあり,オーケストラとソリストとのやりとりの面白さを強く感じることができました。ジャズ風のカデンツァについては,意外にシリアスな感じで,ちょっと唐突かなと思いましたが,「滅多に聞けないものを聞けた」というお得感(?)がありました。平然と演奏された3楽章の超絶技巧も良かったのですが,2楽章でも暖かな歌は,カンタ+OEKならではのアットホームさだと思いました。

最後にオーボエの加納さんを加えての「この胸のときめきを」(この曲だけはエルヴィス・プレスリーの曲ですが)とフルートの松木さんを加えての「イエローサブマリン」が演奏されました。加納さんのオーボエですが,いつもにも増して,音が素晴らしく,客席には「うっとり」というオーラが漂っているのが見えるようでした。曲自体,ロックンロールではなく,もともとイタリアのカンツォーネ風の曲なので,マルチェルロのオーボエ協奏曲の第2楽章あたりと区別が付かないぐらいのハマり具合でした。

最後の「イエローサブマリン」は,もともと鼻歌風の曲なのですが,松木さんのフルートで演奏すると,どこかゴージャスになっていました。最後の方には,ブレイナーさんの合図の下,「ヘイ!」の掛け声も入り,楽しくお開きとなりました。

この日のプログラムは,「室内楽シリーズ」の枠を超えた編成で,音楽を聞く楽しさをしっかりと伝えてくれました。これを機会に,NAXOS提携(?)シリーズなどを期待したいところです。

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