OEKのCD

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2018/05/17

#池辺晋一郎 が選ぶクラシック・ベスト100 第4回  #小林沙羅 さんの歌を加え,#田中祐子 指揮OEKを中心に,色々な編成でフランス音楽を多彩に楽しませてくれました。平日の夜にぴったりかも #oekjp

OEKのファンタスティック・オーケストラコンサートシリーズで定期的に行われている「池辺晋一郎が選ぶクラシック・ベスト100」の第4回目が行われたので,聞いてきました。

この「ベスト100」シリーズは,毎回テーマを決めて,池辺さんが選ぶ「聴き所たっぷりの20曲」を演奏するというものです。今回のテーマはフランス音楽でした。このシリーズについては,池辺さん自身が「(全曲を演奏しない曲もあるので)欲求不満コンサートです」と語っていたとおり,「少々中途半端かな?」と思い,これまでは聞きに行かなかったのですが,今回初めて聞きに行ってみて,むしろ「通常のコンサートにはない豪華さがある」と感じました。

OEKは室内オーケストラなので,大編成の曲を演奏するのは(予算的に?)難しいのですが,それを逆手に取るように,室内楽曲が出てきたり,ピアノ伴奏の歌曲が出てきたり,バロック音楽があったり近代の曲があったり...大変変化に富んだ編成になっていました。交響曲が少ないフランス音楽の世界にぴったりの選曲だったように思いました。

聞く前は,「どの曲も途中で終わるのだろう」と予想していたのですが,大半の曲はしっかりと全曲を演奏していたと思います。例えば,10分近く掛かる,ベルリオーズの「ローマの謝肉祭」序曲など,OEKが滅多に演奏しない曲もしっかり全曲を演奏してくれたのも嬉しかったですね。この曲は,私がクラシック音楽を聞き始めた最初期の小学校高学年の頃に聞いた思い出の曲です。田中祐子さん指揮のキビキビとした気持ちよい指揮で爽快に楽しませてくれました。

ちなみにこの曲の打楽器なのですが,タンバリンが2人居たように見えました。これが沸き立つ躍動感のスパイスになっているんだなぁと実演を見て気づきました。

ソリストとして登場した,ソプラノの小林沙羅さんは,金沢ではすっかりお馴染みの歌手です。私自身,密かに(別に隠す必要はありませんが)応援している歌手の一人ですが,今回,聞きに行ったのも「小林さん目当て」の部分がかなりありました。小林さんは,予想以上に出番が多く,嬉しくなりました。その瑞々しさと華やかさを兼ね備えた歌をしっかり楽しむことができました。

小林さんが歌った曲は,グノーの歌劇「ファウスト」の中の「宝石の歌」(これも一度実現で聞きたかった曲でした),グノーの歌劇「ロメオとジュリエット」の中の「私は夢に生きたい」。さらに松井晃子さんのピアノ伴奏でデュパルクの「旅への誘い」,アーンの「妙なる時」,フォーレの「夢のあとに」,サティの「ジュ・トゥ・ヴ」が歌われました。まさに,フランス名歌曲集といった趣きがあり,この部分を聞いただけでも来た甲斐があったと思いました。

アーンの「妙なる時」だけは,全く聞いたことのない曲だったのですが,池辺さん自身の思い出の作品&お薦めの作品とのことでした。その言葉どおりの愛すべき作品でした。こういった曲に巡り会えたのも大きな収穫でした。

オーケストラ演奏の合間に,室内楽曲がかなり沢山演奏されていたのも特徴でした。今回は,ゲストコンサートマスターとして松浦奈々さんが参加していましたが,松浦さんを中心としたメンバーで,フランクのヴァイオリン・ソナタの一部,ドビュッシー&ラヴェルの弦楽四重奏の一部などが変奏されました。室内楽曲については,あえて完結感を無くし,「途中で終わりましたよー」という感じで終わっていたのも面白かったですね。池辺さんのお話だと,「もっと聞きたいと思わせる作戦」とのことでした。

室内楽編成の曲では,OEKの管楽メンバー5人+田島睦子さんのピアノで演奏された,「クープランの墓」のリゴードンが素晴らしい演奏でした。フランスの有名な管楽アンサンブルに「レ・ヴァン・フランセ」というアンサンブルがありますが,それと同じ編成だと思います。OEKの室内楽シリーズでも聞いた記憶はありますが,この編成で,また色々な曲を聴いてみたいものだと思いました。

OEKの演奏した曲では,池辺さんが語っていたとおり,フルートとハープが大活躍する作品が印象的でした。列挙すると,ビゼー「アルルの女」組曲第2番のメヌエット,ドビュッシー「小組曲」の「小舟にて」,フォーレの「ペレアスとメリザンド」のシシリエンヌという具合で,フルート音楽のファンには堪えられない,フルート名曲集になっていました。OEKの松木さんの,プリマドンナを思わせる豊かさのある演奏もお見事でした。

最後はドリーブのバレエ音楽「コッペリア」の中のマズルカが力強く演奏されてお開きと成りました。

全部で20曲も演奏したのですが,落ち着きのない細切れ感がなく,むしろ,大変じっくりとフランス音楽を楽しむことができました。一曲ごとが短く,疲労感も少なかったので,平日の夜に楽しむのにもぴったりだったと思います。

このシリーズ,食わず嫌い(?)でこれまで参加してこなかったのですが,個人的にはどなたにもお薦めできる内容だったと思います。楽器編成がコロコロ代わるので,演奏者の椅子のセッティングの変更がものすごく多いなど,裏方の仕事は大変だったと思いますが(恐らく,楽譜を揃えるのも大変だし,リハーサルも大変だったのではないかと思います),その労力に見合うだけの,楽しくて聞き応えのあるコンサートになっていたと思います。あと1回ありますので(テーマは...忘れました),是非聞きに行ってみたいと思います。

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