OEKのCD

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2018/08/21

#IMA × OEKチェンバーコンサート。前半は,#ロラン・ドガレイユ,#レジス・パスキエ,#毛利伯郎 といったIMA講師陣による,知られざる名曲の名演。後半は #ピオトル・パレチニ 先生とOEKメンバーによる室内楽版,ショパンの協奏曲1番

8月恒例の,いしかわミュージックアカデミー(IMA)が今年も石川県立音楽堂を中心に行われています。このIMAの講師とオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)メンバーとが共演する室内楽公演が行われたので聞いてきました。

毎年この公演では,ピアノの入るやや大きめの室内楽曲がメインで演奏されるのですが,今年は,ショパンのピアノ協奏曲第1番の室内楽版が演奏されました。滅多に演奏される機会がない曲であることに加え,ソリストはIMAの講師で,ショパン国際ピアノコンクールの審査委員でありショパン音楽大学教授である,ピオトル・パレチニさんということで,まずは,この曲を目当てに聞きに行きました。

前半に演奏される曲は...実はよく分かっていなかったのですが,この2曲が本当に素晴らしい曲・演奏でした。

最初に演奏された,トゥリーナのピアノ三重奏曲第2番は,ロラン・ドガレイユさんのヴァイオリン,毛利伯郎さんのチェロ,草冬香さんのピアノによる演奏でした。まず,トゥリーナという作曲者自体,よく知らない人だったのですが(ギター曲を作っていたはず...ぐらいの知識),とても良い作品でした。スペインの作曲家ということもあるのか,短調の作品であるにも関わらず,どこか陽光が差してくるような明るさがありました。メロディも大変親しみやすく,ドガレイユさんを中心に3人の奏者も大変楽しそうに演奏されていました。各楽器の「対話」と「ハモリ」が素晴らしく,熟練の室内楽の楽しさを満喫させてくれるような演奏でした。

次に演奏された,エネスコのヴァイオリン・ソナタ第3番も初めて聞く曲でした。ルーマニアの民俗様式でというサブタイトルがあったので,ルーマニア狂詩曲のような,楽しげな曲かなと予想していたのですが,曲が進むにつれて,どんどん狂気が増してくるような,すごい作品でした。これは,大ベテラン・ヴァイオリニスト,レジス・パスキエさんのすごさにもよると思います。曲全体として,ミステリアスな雰囲気が漂い,楽章の中で緩急の変化が大きい点で,ヤナーチェクやバルトークの曲と似た感じもあったのですが,それともひと味違う,迫力と魅力のある作品でした。

パスキエさんの演奏は,時々音がかすれたり,揺れたりしていましたが,それがまたこの曲の雰囲気にぴったりで,第3楽章の最後などでは,三又瑛子さんのピアノと一体となって(この曲のピアノ・パートも大変難しいのではないかと思いました),スリリングな盛り上がりを作っていました。

というわけで,まず,IMA講師による前半の2曲だけで大満足でした。

後半に演奏されたショパンのピアノ協奏曲第1番(室内楽版)の方は,やはり,管弦楽版に親しみ過ぎているせいか,個人的には結構違和感を感じてしまいました。ここはファゴットが伴奏しているはず,ホルンが出てこない,トランペットが聞こえない...という感じで,ついつい頭の中で音を補いながら聞いてしまいました。

パレチニさんは,見るからに「立派な先生」という雰囲気の方で,その演奏にも堂々たる貫禄がありました。室内楽版ということで,ピアノを激しく叩くような感じはなく,弦楽五重奏(弦楽四重奏+コントラバス)とバランスの取れた演奏を聞かせてくれました。速いパッセージでのショパンならではのキラキラした音の美しさ,第2楽章でのノクターン風の気分など,イメージどおりのショパンを聞かせてくれました。

「協奏曲」ということでOEKメンバーは,がっちりとした演奏を聞かせてくれたのですが,交流ホールの場合,かなり音がデッド(というかダイレクトに聞こえすぎる)なので,弦楽五重奏の音がかなり硬く聞こえました。その分,ピアノに弦楽器の音が薄く重なるような部分(2楽章など)では,ちょうど良い感じに聞こえました。

というわけで,この室内楽版については,コンサートホールで聞いたらまた印象が変わるのではないかと思いました。実は,9月16日に金沢出身のピアニスト,木米真理恵さんが,石川県立音楽堂コンサートホールで,この曲を弦楽四重奏との共演で演奏する公演が行われます。たまたま,同じ曲の競演ということになってしまったのだと思いますが,個人的には,是非,聞き比べをしてみたいなと思っています。

というわけで,今年のIMA関連の室内楽公演も,充実した選曲&演奏を楽しむことができました。

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