OEKのCD

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2018/09/16

#木米真理恵 ピアノ・リサイタル #石川県立音楽堂 コンサートホールで開かれた意欲的な演奏会。弦楽四重奏伴奏版のピアノ協奏曲第1番をはじめ,留学の総決算となるようなオール・ショパンプログラム。しっかり最新CDにサインをいただいてきましたもゲットしました

9月の3連休の真ん中の日曜日の午後,金沢市出身のピアニスト,木米真理恵さんのピアノ・リサイタルが,石川県立音楽堂コンサートホールで行われたので聞いてきました。このリサイタルですが,色々な点で,型破りでした。

金沢で活動しているピアニストの場合,大体,金沢市アートホールか石川県立音楽堂交流ホールでリサイタルを行うことが多いのですが,今回は何とコンサートホールでのリサイタルでした。また,リサイタルといいながら,後半にはOEKメンバーによる弦楽四重奏が加わり,ショパンのピアノ協奏曲第1番の弦楽四重奏伴奏版の全曲を演奏。さらには,最近発売されたご自身のCDを販売し,終演後にサイン会を開催。

恐らく,木米さん自身の企画力なのだと思いますが,その「素晴らしい心意気」にひかれて,聞きにいってきました。木米さんは,中学校まで金沢で学んだ後,東京の音楽大学付属高校に進み,さらに,ポーランドの音楽大学などで学んでいます。今回は,8年半に渡る「音楽修行」を終えた帰国記念公演だったのですが,音楽的に研鑽を積むだけでなく,自ら活躍する場を広げていく積極性も身につけてこられたのではないかと,頼もしく感じました。

演奏の方は,北陸新人登竜門コンサートやガル祭などでの活躍で,何回か演奏を聞かせていただいたことがありますが,そのとき同様の,非常に安定感のある演奏でした。今回は,ポーランドで留学してきた成果を披露するかのように,オール・ショパンプログラムでした。ショパンの曲の場合,協奏曲以外については,もう少し小さめのホールの方が良いのかな,という気もしましたが。いずれも曲の美しさをしっかりと伝えてくれるような演奏ばかりでした。

前半のプログラムは,舟歌,幻想ポロネーズなど,「小品」というよりは,「中品(こんな言葉はありませんが)」と言った方が良い,しっとり系の曲を軸に,「革命」のエチュードやタランテラなど,運動性の高い曲を交えるといった,バランスの良いものでした。

この中では,4曲セットで演奏された,マズルカ作品30が特に良いなぁと思いました。プログラムを見た時,各曲の間にインターバルを入れるのかなと思ったのですが,実際には一気に演奏されました。短調と長調が交錯するのですが,その推移がとても自然で,幻想ポロネーズや舟歌に対応するような,しっとり系の「中品」になっていました。

後半は,ピアノ協奏曲第1番の室内楽伴奏版が演奏されました。8月末には,いしかわミュージックアカデミー(IMA)の講師,ピオトル・パレチニさんとOEKメンバーとでほぼ同様(このときは弦楽四重奏ではなく弦楽四重奏+コントラバスとの共演でした)の演奏で聞いたばかりだったので,2ヶ月連続ということになります。これは非常に珍しいことです。

その時は,交流ホールで聞いたのですが,今回はコンサートホールでの演奏ということで,より開放感のある雰囲気の中で楽しむことができました。木米さんの演奏は,前半同様,安心して曲の美しさに浸らせてくれるような演奏でした。特に第1楽章の第2主題や,第2楽章など,シンプルなメロディを率直かつしっとりと歌わせるような部分が良いなぁと思いました。

弦楽四重奏伴奏版だと,オーケストラ版とは一味違った「シリアスさ」と「透明感」があります。オーケストラ版に出てくる音が出てこないと,少々物足りない気はしましたが(ホルンとかファゴットとかトランペットとか...),「秋の気分」で聞くには良いと思いました。

第2楽章をオーケストラ版で聞くと,「春の宵」みたいな気分になりますが,弦楽四重奏版だと,「秋の夜」といった気分になります(個人の感想です)。澄んだ夜空に,中秋の名月が出ているといったところでしょうか。木米さんの清潔感のある演奏を,OEKがしっかりと盛り上げていました。第3楽章はオーケストラ版で聞く以上に軽快でした。細かい装飾的な音型も鮮やかに演奏しており,軽快なポーランド舞曲の世界を楽しむことができました。

盛大な拍手に応えて,アンコールが2曲演奏されました。遺作のノクターンは,アンコールの定番曲ですね。演奏前に木米さんは,お客さんに向かって「ご挨拶」をされていましたが,この感謝の気持ちがピアノによる歌となって表れたような,温かみのある演奏でした。そして,さらにもう1曲,おなじみの英雄ポロネーズが演奏されました。大げさに荒々しく聞かせるのではなく,端正さと立派さのある見事な演奏でした。

終演後,木米さんのCDを購入し,サインをいただいて来たのですが,OEKの定期公演の時同様,大勢のお客さんが列を作っていました。木米さんの演奏自体の見事さに加え,木米さんの活動を盛り上げようと,色々な人が協力しているのだなぁと実感しました。木米さんは,これから全国各地で,リサイタルを行う予定があるようですが,息長く,金沢で活動していって欲しいと思います。

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