OEKのCD

2019年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 2018年12月 | トップページ | 2019年2月 »

2019年1月

2019/01/29

石川県立音楽堂室内楽シリーズは,OEKチェロセクション+αによる「チェロ・アンサンブル・スペシャル」。やはり,特にオリジナル作品は聞き応えがあるなぁと思いました

本日は,今年度第4回目の石川県立音楽堂室内楽シリーズとして行われた「チェロ・アンサンブル・スペシャル」を聞いてきました。登場したのは,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)のチェロ・セクションの大澤明さん,早川寛さん,ソンジュン・キムさん+名誉団員のルドヴィート・カンタさん。さらに福野桂子さん,佐古健一さんを加えた6人のチェリストでした。グループ名としては,I Cellisti di Kanazawaということになります。「金沢のいいチェリストたち」といったところですね。

数年前,OEKメンバー4人によるアンサンブルを聞いたことはありますが,今回は6名編成ということで,より充実感のある響きを楽しむことができた気がします。6人のうち,カンタさんだけは常に最高音を担当し,それ以外のメンバーは曲によって低音部に移ったり,中音部に移ったり...「席替え」をしていました。

前半はグリーグの「ホルベアの時代から」,ヨハン・シュトラウスの「こうもり」序曲,ビゼーの「カルメン幻想曲」ということで,もともとはチェロ・アンサンブル用ではない曲が演奏されました。曲自体,親しみやすい名曲ばかりだったこともあり,チェロだけでどれだけにオリジナルに迫れるかという面白さを感じました。もともとチェロ用でない曲でない分,「大変そう」という部分もありましたが,改めて,チェロという楽器の広い音域と表現力の多彩さを実感できました。

曲の充実感としては,もともとチェロ・アンサンブルのための曲だった,後半の3曲の方があったと思いました。バンディング作曲の「ベートーヴェンの主題による6本のチェロのためのフーガ」は,ベートーヴェンのチェロ・ソナタ第3番の冒頭部の主題を基にしたフーガで,じっくりと音が組み合いながら進んでいきました。最後の輝かしさも印象的でした。

ポッパーのレクイエムは,それほど暗い作品ではなく,「アヴェ・マリア」といった趣きのある癒やし系の気分が溢れていました。染み渡るような充実感がありました。

最後に演奏された,ヴィラ=ローボスのブラジル風バッハ第1番は,特に聞き応えがありました。ラテン的なリズムや気分を感じさせつつ,ストレートに曲の美しさが伝わってくる演奏でした。ところどころ,ユニゾンのような感じで美しい歌が聞こえてくるのが新鮮でした。最後の楽章はフーガでしたが,どこか軽妙で粋な雰囲気もあり,不思議な壮麗さの中で締められました。

アンコールでは,「本家」バッハのG線上のアリアが演奏されました。ヴィラ=ローボスとの対比がとても面白い,美しい演奏でした。

恐らく,オーケストラのパートの中で,同一楽器だけでオーケストラ的な響きを作ることができるのはチェロ・パートだけだと思います。その面白さと充実感を実感できた公演でした。

2019/01/26

OEK初登場の #ポール・エマニュエル・トーマス さん指揮, #松田華音 さんのピアノによるOEK定期公演。ラヴェル「マ・メール・ロワ」バレエ版の魅力を堪能。ラヴェルのピアノ協奏曲での松田さんのピアノも魅力的 #oekjp

本日の金沢は雪が降ったり止んだり。その中,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の定期公演を聞いてきました。昨年に比べれば大したことはありませんが,いつもより少し早めに出かけることにしました。

登場した指揮者は,ポール・エマニュエル・トーマスさん。ピアノ独奏は,松田華音さんでした。どちらもOEKの定期公演初登場でした。プログラムは,フランス音楽中心で,交響曲のない構成でしたが,バレエ音楽版の「マ・メール・ロワ」を中心に,オーケストレーションの妙味をじっくり味わわせてくれるような,素晴らしい内容でした。

個人的には,最後に演奏されたバレエ音楽版「マ・メール・ロワ」を聞けたのが大収穫でした。私が,最初にこの曲を聞いたのは,アンドレ・クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団によるLPレコードの演奏でした。その後,実演で「マ・メール・ロワ」を何回か聞いているのですが,どうもクリュイタンス盤で聞いた「好きな部分」が出てこないのです。つまり,最初にLPで聞いたのがバレエ音楽版で,実演で聞いたのが組曲版だったということです。今回演奏されたのは,念願のバレエ音楽版ということで,聞きたかった部分をしっかり堪能できました。

具体的に言うと,組曲版にはない,前奏曲の部分で2本のホルンが高音で応答する箇所やいくつかの間奏曲で,弦楽器がコルレーニョ(多分)でカタカタ音を慣らした後,高音がキューンと下降する箇所などです。その他にも,室内オーケストラ編成のOEKならではの各楽器のソリスティックな活躍をしっかり楽しむことのできる箇所が多く,改めてラヴェルの楽器の使い方が素晴らしいと思いました。

お馴染みの組曲の部分についても,終曲の「妖精の園」の大団円に向かって精緻に各曲のキャラクターが描き分けられていました。組曲版だと20分程度ですが,バレエ版だと30分ぐらいかかりますので,終曲での名残惜しさはいつも以上でした。

トーマスさんの指揮は,情緒的になるところはなく,冷静にラヴェルのスコアをクリアに再現している感じでした。あまり変わったことをせず,OEKの良さをしっかりと引き出してくれたのが良かったと思います。何より,「ざわざわした感じ」「キラキラした感じ」など,実演でないと本当の良さは楽しめない曲なのは,と思いました。

ちなみに,最後にアンコール曲が2曲演奏されました。公演時間がやや短かったせいもあると思いますが,個人的には「マ・メール・ロワ」の気分で終わる方が良かったと思いました。ビゼーの「アルルの女」のファランドールとオッフェンバックの「ホフマンの舟歌」が演奏されたのですが...これはまた別プログラムにしてもらった方が良かった気がしました。

2曲目に登場した松田華音さんのピアノ独奏による,ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調も素晴らしい演奏でした。この曲は,OEKは何回も演奏していますが,その中でも特に素晴らしい演奏だったのでは,と思いました。何より松田さんのピアノがお見事でした。両端楽章では,くっきり,しっかりとした音でソリスティックな魅力を聞かせてくれました。淡々とクールに演奏しても格好良い曲ですが,所々で濃厚な情緒のようなものを感じさせてくれました。

対照的に中間の第2楽章は比較的さらりと自然に演奏していたのですが,そのピアノの音が素晴らしかったですね。ピアノの弦が振動しているのが分かるような,クリアでありながら夢見るような気分が感じられました。演奏全体としても,繊細さと大胆さが両立したような面白さが出ていました。

アンコールで,松田さんはチャイコフスキーの小品を演奏しました。こちらの方は,力技でバリバリと聞かせる演奏。ラヴェルとはまた別のキャラクターを見せてくれました。松田さんは,まだ若いピアニストです。これからの再演にまた期待したいと思います。

最初に演奏された,コダーイのガランタ舞曲は,複数の民族舞曲が連続的に演奏される曲で吹奏楽でおなじみのアルメニアン・ダンスやバルトークのルーマニア民俗舞曲などと似た構成です。トーマスさんは,OEKを明快に鳴らし,曲の魅力をストレートに伝えてくれました。この曲でも,管楽器を中心としたOEKメンバーのソリスティックな活躍が素晴らしかったですね。

今回の公演は,OEKとしては比較的珍しいフランス音楽を中心としたプログラムでした。トーマスさんの指揮からは,強い個性は感じなかったのですが,何よりラヴェルの「マ・メール・ロワ」のバレエ版の全曲をしっかりと聞かせてくれたのが良かったと思います。この曲については,OEKの十八番として,また機会があれば再演を期待したいものです。

2019/01/20

#森山開次 新演出 #井上道義 指揮OEKによるモーツァルト「#ドン・ジョヴァンニ」を #オーバード・ホール で鑑賞。両人の思惑がピタリとはまった,非常に完成度の高い上演。このオペラは,色々な演出に耐えられる不朽の名作と実感 #oekjp

本日は午後から富山まで遠征し,森山開次新演出,井上道義指揮オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)による,モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」をオーバード・ホールで観てきました。これまで金沢でOEKは,「フィガロ」「魔笛」「コジ・ファン・トゥッテ」を上演したことはありますが,「ドン・ジョヴァンニ」は未上演。モーツァルトの作品の中でも,特別な位置を締める名作だけれども,実演で観たことがなかったこともあり,高速バスに乗って観にいくことにしました。

今回の上演は,10名のダンサーを随所で活用した日本語による上演という点に特徴がありました。総監督の井上さんと演出・振付の森山さんとしては,オペラに溢れるエネルギーを美しく表現し,普通のドラマを楽しむように分かりやすく作品に入り込めるようにしたい,という狙いがあったと思いましたが,その思惑どおりの完成度の高い上演になっていたと感じました。やはりこのオペラは不朽の名作だと思いました。

それを支えていたのは,まず何よりも,それぞれのキャラクターにぴったりの歌手の皆さんの歌唱力だったと思います。

今回の私の座席は,例によって「いちばん高い(場所にある)席」だったので,声がやや遠く感じる部分はあったのですが,すべての歌手の歌詞がとてもよく聞こえました。これはオーバードホールの残響が石川県立音楽堂コンサートホールほど長くないことによると思いますが,字幕なしでもストレスなく理解できました(今回,英語対訳の字幕も付いていたのが面白かったですね)。

ドン・ジョヴァンニのヴィタリ・ユシュマノフさんの日本語は,井上さんがチラシ等で書かれていたとおり「ペラペラ」の流ちょうさ。ツェルリーナを誘惑したり,セレナードを歌ったりする場での柔らかな声に特にリアリティがありました。特にセレナードの方は,文語調の日本語で歌うと「明治時代の歌」のような,ちょっと現実離れしたような「いい感じ」になっていました。この曲の時の伴奏の,マンドリン伴奏+弦楽器少しという楽器の使い方は,さすがモーツァルトといった感じでした。

レポレッロ役の三戸大久さんは,体型的にもユシマノフさんと良いコントラストで,この作品のコメディ的な部分をしっかり盛り上げていました。昨年5月の金沢の楽都音楽祭では,ドン・ジョヴァンニのアリアを聞きましたが,そのとき同様の余裕のある声が見事でした。

このオペラで,ドン・ジョヴァンニ同様にポイントとなるのが,3人のキャラクターの違うソプラノです。プログラム解説等に書いてあったとおり「女性の3つの側面」を見事に表現しており,オペラに立体感を作っていました。

ドン・ジョヴァンニに父親を殺害され,自分も口説かれたドンナ・アンナは,悲劇の女性といったムードがあります。髙橋絵理さんは,抜擢だったと思うのですが,その声には,気品と瑞々しさがあり,第2幕に出てくる長いアリアなどをたっぷりと楽しませてくれました。

ドン・ジョヴァンニの元恋人のドンナ・エルヴィーラは,別の女性が騙されそうになると止めに入るような,ドン・ジョヴァンニにとっては天敵のような役柄です。鷲尾麻衣さんの歌唱には,天敵でありながら,どうしても忘れられず,ドン・ジョヴァンニの命乞いまでしてしまうような,母親的な暖かみのようなものを感じました。

マゼットと結婚式を上げたばかりなのに,ドン・ジョヴァンニに誘惑されるツェルリーナ役は,井上さん指揮のオペラでは常連と言って良い小林沙羅さん。上記2人よりも軽い声で,登場しただけで爽やかな空気感が漂っていました。ツェルリーナは,マゼットを慰めつつも,実は手玉にとっているような感じもあるのですが,小林さんの癒やしに溢れた声を聞きながら,マゼットが惚れるのも当然も感じました。近藤圭さんの演じるマゼットの実直な感じも良いと思いました。

ドン・ジョヴァンニ以外の男声の方はやや影が薄くなるようなキャラクターになっているのですが,そのの中でドンナ・アンナの婚約者,ドン・オッターヴィオ役の金山京介さんのまっすぐ正面を見て歌うような誠実さに,妙に訴えかけてくる力があると感じました。もしかしたら日本語の力かなと思いました。

そして最初の最後に出てくる,騎士長役のデニス・ビシュニャさん。まさにオペラ全体の重石のようなスケールの大きな声を聞かせてくれました。

これらのキャストに加え,舞台セットが素晴らしかったですね。ステージの奥に一段高いステージがあり,その両側から赤絨毯の敷かれた階段(あとで写真を見ると,絨毯ではないようですね。ただし,イメージとしては赤絨毯の雰囲気でした)が2本伸び,それが客席まで続いていました。オーケストラは,純粋なピットというよりは,客席に張り出した前方のステージと通常のステージの間のスペース入っている感じで,恐らく通常のホールでも上演できるような感じでした。

このように高低差と奥行きのある構成だったので,場面に応じて多彩な使い方をしていました。宴会の場でのゴージャス感や最後の地獄落ちの場面での,騎士長役の威圧感を見事に演出していました。モーツァルトの音楽は,それぞれのアリアも素晴らしかったのですが,各幕切れのアンサンブルの部分が特に面白いと思いました。今回,立体感のあるステージを使っていたのに加え,音楽にも立体感があり,観ていて「なんだかすごい世界が広がっているなぁ」という感じにさせてくれました。

これだけでもすごいのですが,これに各場面に対応して,10人のダンサーによるモダンな感じのダンスが加わります。一種,「動く大道具」のような役割を果たしている部分もあり,場面展開をダンスで演出しているようでした。

オペラの最後の部分は,オリジナルだと「残された3人の女性」がこれからどうします,といったことを歌う部分があるのですが,今回はその部分はカットし,ドン・ジョヴァンニの地獄落ちを「しっかり確認する」という形で,スピーディーに結んでいました。オリジナル版も観たい気はしましたが,「この締め方で納得」という終わり方だったと思います。

やはり,このホールだと,オーケストラの音を聞くにはややデッドな感じは残ったのですが(だんだん耳が慣れてきましたが),それ以外については,非常に完成度の高い上演だったのではないかと思いました。森山さんは金沢にも縁のある方ですので,是非,他のオペラの演出・振付にも(驚くべきことに今回が初だったんですね)挑戦していって欲しいものです。

2019/01/12

2019年最初のOEK定期は,フォルクハルト・シュトイデさんの弾き振り&リードによるモーツァルトとシュトラウス・ファミリーの音楽。新年らしい清新さと上品な華やかさのある演奏。今年も色々な公演を楽しめそうです。 #oekjp

2019年最初のオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の演奏会は,恒例のニューイヤーコンサートでした。昨年のちょうど今頃は,50cmぐらいの雪が積もっていたのですが,今年は暖冬傾向ということで,本日は音楽堂まで自転車で往復しました。

登場したのは,ウィーン・フィルのコンサートマスターのフォルクハルト・シュトイデさんで,昨年に続いての「弾き振り」を交えての演奏となりました。プログラムの構成もほぼ同様で,前半は序曲的な曲に続いて,シュトイデさんの独奏による協奏曲。後半はウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを彷彿とさせるような,シュトラウス・ファミリーの音楽でした。

前半・後半ともに,派手に聞かせるというよりは,音楽そのものを流れよく,すっきりと聞かせるような演奏で,正月の気分に相応しい,清新さと品の良い華やかさが漂う,素晴らしい雰囲気の公演だったと思います。何より「このパターンが,OEKのニューイヤー・コンサートの定番かも」と思わせる安定感があるのが良かったですね。

前半の最初のモーツァルトの交響曲第1番は,昨年5月の楽都音楽祭の時,アシュケナージさん指揮OEKで聞きましたが,その時よりも音にビシッとした芯があり,聞き応えを感じました。続く協奏曲もモーツァルトの作品で,名曲の割りに比較的演奏されることの少ない,ヴァイオリン協奏曲第4番がシュトイデさんの弾き振りで演奏されました。考えてみると,シュトイデさんが立って演奏していたのはこの曲だけでした。

シュトイデさんのヴァイオリンの音には,切れ味の良い細身の刀を思わせるようなきらめきがありました。速めのテンポですっきりと演奏しつつ,次々と湧き出てくる美しい曲想を鮮やかに聞かせてくれました。アビゲイル・ヤングさんを中心としたOEKの演奏も自発性に富んでおり,幸福感に溢れた音の世界を楽しむことができました。

後半は,お待ちかねのシュトラウス・ファミリーの音楽でした。こちらも昨年と同様で最初に「ジプシー男爵」序曲,最後に「皇帝円舞曲」と規模の大きめの曲を配し,その間にポルカ,ギャロップ,軽めのワルツなどが並ぶという構成でした。

前半同様,シュトイデさんの作る音楽には,「無理矢理」感がなく,どの曲も大変気持ちよく,流れの良い音楽を楽しむことができました。途中,お客さんを楽しませるためのパフォーマンスが入るのも昨年同様でした。ニューイヤーコンサートは,金沢公演の後,富山県射水市や東京でも行われるのであまり詳しくは書かないのですが...今年もまたMVPは,打楽器奏者のグンナー・フラスさんでした。とりあえずは「クラップフェンの森で」にご注目ください。それともう一つOEKメンバーが,「楽器以外」で活躍する曲があります。こちらもお楽しみに。

演奏会の最後は,タイトルからして,シュトラウスのワルツの中でも,特に立派な雰囲気のある皇帝円舞曲で締められました。曲の最後の部分,チェロ(おなじみカンタさんでした)のソロが入り,室内楽的な雰囲気になった後,大きく盛り上がって終了。この曲はトリにぴったりですね。

そしてアンコールで,お約束どおりの手拍子入りの「ラデツキー行進曲」でおしまいでした。あまりビシビシ仕切らない,のどかな雰囲気が良かったですね。

演奏会の後,OEKメンバーが音楽堂の入口付近で,恒例のOEKどら焼きを配布していました。こちらの方も「これがないと新年になった気がしない」というぐらい定着しましたね。というわけで,華やか,かつ穏やかな気分で新年気分の最後を味わうことのできた演奏会でした。

2019/01/03

2019年最初の演奏会は,OEKメンバーによる新春ミニコンサート@石川県庁19階展望ロービー。大勢のお客さん一緒に,音楽による初「日の出」を楽しみました。

2019年最初の演奏会は,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)メンバーによる新春ミニコンサートでした。毎年1月3日に石川県庁19階展望ロービーで行っているもので,大勢のお客さんで賑わっていました。私の場合,今年の正月3が日は,初詣に行った以外は,「ほぼ家の中」でゴロゴロと過ごしていましたので,絶好の気分転換になりました。そういった方が大勢集まっていたのではないかと思います

演奏された曲は,ハイドン :弦楽四重奏曲「日の出」~第1楽章,ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番~第1楽章,ドヴォルザーク:ユーモレスクということで,比較的堅めの選曲でしたが,30分ほどの時間,しっとりとした弦楽四重奏の音色を楽しむことができました。登場したのは,ヴァイオリンが原田智子さん,江原千絵さん,ヴィオラが石黒靖典さん,チェロが早川寛さんでした。

ハイドンの「日の出」は,恐らくこの展望ロビーにちなんでの選曲でしょう。今年の場合,初日の出の時間帯はしっかり晴れていましたので,このロビーからもしっかりと見られたのではないかと思います。この曲の第1楽章の出だしの部分は,じわ~っと太陽が昇っていくような雰囲気がありますので,「音楽による初日の出」といったところです。今回の演奏はロマンティックな気分が漂うぐらい,柔らかな空気感がありました。少々くすんだ感じがあったので,冬の金沢の空にぴったりだと思いました。

続くベートーヴェンの弦楽四重奏曲は,恐らく「第1番=最初=1年の最初」というつながりで選ばれたのではないかと思います。実は,12月20日に石川県西田幾多郎記念哲学館で行われた,OEKメンバー(今回とはヴィオラの石黒さんを除くと別メンバー)によるコンサートで聞いたばかりの曲だったので,図らずも聞き比べのような形になりました。この曲についてもじっくり,ゆったりと演奏され,豊かな情感が耳に染みこんでくるようでした。特に第1ヴァイオリンの原田智子さんの表情豊かな演奏が印象的でした。

最後は,ドヴォルザークのユモレスクがアンコールのような感じでリラックスした雰囲気で演奏されて,終了しました。

この日はお客さんが多すぎたこともあり(私は13:00からの1回目の方を聞きました),会場に到着した時は,椅子席が全部埋まっており,立ったまま聞くことになってしまいました。補助席がもう少し欲しいところでしたが,これも地元でのOEKの人気によるところでしょう。

今年もまた,可能な限り演奏会通いをして,色々な音楽を楽しみたいと思います。

« 2018年12月 | トップページ | 2019年2月 »

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック