OEKのCD

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2019/03/03

#太田弦 指揮によるカレッジコンサート2019。石川県内の大学オーケストラメンバーとOEKが共演。大編成のブラームスの交響曲第2番等に加え,OEK単独によるシューベルトの交響曲第1番も素晴らしい演奏でした。 #oekjp

本日の午後は,この時期恒例のカレッジコンサートを石川県立音楽堂コンサートホールで聞いてきました。石川県内の大学オーケストラメンバーとオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の共演ということで,ステージに乗っていたメンバーは若い人中心でしたが,今回は指揮者の太田弦さんも25歳ということで,過去,最も若いメンバーによる公演になったのではないかと思います。

この太田さんですが,4月から大阪交響楽団の正指揮者になります。異例の若さと言えると思います。ただし,本日の指揮ぶりは非常に冷静で落ち着きがあり,ステージいっぱいに乗った大オーケストラを見事にドライブしていました。若手指揮者といえば,「速いテンポで情熱的に聞かせる」という先入観を持ってしまいますが,熟練の指揮ぶりだったと思います。プログラムの方は,ドヴォルザーク,シューベルト,ブラームスとこの演奏会にしては渋めでしたが,2曲の交響曲を中心に,大変聞き応えのある音楽を楽しませてくれました。

学生オーケストラとOEKの合同演奏については,前半最初に演奏されたドヴォルザークの「謝肉祭」の方がOEKメンバーが首席,後半メインで演奏されたブラームスの交響曲第2番の方は学生が首席という形になっていました。ドヴォルザークの方は,OEKの管楽器の名手たちの闊達な演奏をちりばめた華やかさがありましたが,上述のとおりテンポに落ち着きがあり,浮ついた感じになっていないのが特徴だったと思います。タイトルどおり「お祭り」でも面白い曲ですが,他の曲とのバランスの良い充実感がありました。

後半の合同演奏のブラームスの交響曲第2番は,さすがに管楽器の安定感の点では「謝肉祭」に及ばない部分はありましたが,弦楽器の音に威力があり,ドイツの交響曲らしさがしっかりと感じられる,見事な演奏だったと思います。冒頭のコントラバスの音の深さ,各楽章で出てくる息の長いカンタービレなど,ゆったりとしたテンポ設定と相俟って,大交響曲を聞いた充実感がありました。第3楽章の「肝」であるオーボエも大変立派な演奏だったと思います。第4楽章のコーダの部分では見事な盛り上がりを作っていましたが,それが唐突ではなく,少しずつ音楽を耕していくように,音楽の威力を増していっていたのが素晴らしいと思いました。

そして,この日の演奏で特に素晴らしいと思ったのが,真ん中で演奏されたシューベルトの交響曲第1番でした。過去,この曲を実演で聞いた記憶はないのですが,両端楽章の大編成の演奏に負けない充実感のある演奏でした。OEK単独だと,かえって音のクリアな強靱さが明確に感じされる部分ありました。この曲については,CDなどで聞く感じだと,やや冗長な曲かなと思っていたのですが,全楽章を通じて,磨かれた緻密さと新鮮な歌があり,全く退屈しませんでした。最終楽章では,トランペットのハイトーンが大活躍していましたが,この点もCDで聞いた印象とは一味違っていました。

なんといっても太田さんは,まだ25歳。今後もOEKとの共演の機会があると思いますが,今回の安定感と精緻さのある演奏を聞いて,今後の活躍が非常に楽しみになりました。

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