OEKのCD

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2019/08/01

#鈴木雅明 オルガン・リサイタル:真夏のバッハ どの季節に聴いてもバッハの音楽の素晴らしさには揺らぎがありません。立派さだけでなく甘美さもあるのがオルガン音楽の魅力だと実感 #石川県立音楽堂

梅雨が明け,連日,金沢でも暑い日が続いています。その中,「真夏のバッハ」と題した鈴木雅明さんによるオルガン・リサイタルが石川県立音楽堂コンサートホールで行われたので聞いてきました。真夏といっても,ホールの中は空調が効いていて快適。バッハはどの季節に聴いてもバッハ。ということで,”バッハの権威”による,夏の暑さにも負けない,バッハのオルガン音楽の揺るぎない素晴らしさに浸って来ました。

今回演奏されたのは,タイトルどおりバッハの音楽ばかりでしたが,有名なトッカータとフーガ,小フーガといった曲は入っておらず,鈴木さんが本当に演奏したい曲が選ばれていた印象でした。最後に演奏された,パッサカリアとフーガは,有名な作品ですが,それ以外は,聴いたことのない作品ばかりでした。

今回は,鈴木さんのトークと合わせての演奏会でした。各曲について,しっかりと解説をしていただきましたが,それが全く邪魔にならず,バッハの音楽を聴いた印象だけがしっかりと残ったのがとても良かったと思いました。

プログラムの構成は,複数楽章からなるガッチリした感じの作品とコラール風の作品とがうまく組み合わされていました。個人的には,「プレリュード,トリオとフーガ,BWV.545+529//2」のような,急緩急の構成の作品がいちばんしっくりと来ると思いました。鈴木さんは,ヨーロッパを中心に世界各地のオルガンで演奏されていますが,その土地土地での経験を踏まえた,揺るぎのない自信に満ちた音楽を聴かせてくれました。

輝きのある生命力に溢れたプレリュードとオーケストラ曲を思わせる華麗さのあったフーガの間で,しっとりとトリオが演奏されましたが,この部分での「一人で室内楽」といった感じが絶品だと思いました。どこか甘美な気分を感じました。

後半最初に演奏された,パストラーレBWV.590も初めて聴く作品でしたが,クリスマスの気分にぴったりの気分を持った組曲で,すっかり気に入りました。バグパイプを思わせる楽章に続いて,繊細の愛らしさのある第2楽章,声楽曲のような美しさのあった第3楽章。そして,ブランデンブルク協奏曲第6番の終楽章を思わせるような第4楽章。とても魅力的な作品でした。

ファンタジアというタイトルの曲は2曲演奏されましたが,ドイツの重厚な音楽とは一味違う透明感のある美しさを感じました。特にBWV.562(フーガの部分がないので,全体的に静かな曲でした)の落ち着いた澄んだ響きが特に気に入りました。個人的には...夜,アルコールを飲みながら聴くのに丁度良さそうな曲だと思いました。

コラール作品では,前半,コラール・パルティータというかなり長い作品が演奏されました。鈴木さんの選んだ音は,派手過ぎることはなく,シンプルな美しさがありました。演奏会全体を通じても,音量に圧倒されるような威圧的な感じがなかったのがとても良いと思いました。

さすがにコラール・パルティータについては,昼間の疲れが出て(本日は暑い中,野外で活動していたもので...),少々ウトウトしかけたのですが,後半に演奏されたコラール「おお人よ,汝の罪の大いなるを嘆け」では,一つ一つの音が染みこむように耳に入ってきました。ヴィブラートが掛かったような音が大変魅力的でした。

最後はパッサカリアとフーガで締められました。恐らく,この曲はオルガン・リサイタルの「トリ」の曲の定番だと思います。鈴木さんの演奏は,深々と落ち着いた雰囲気で主題が演奏された後,全く揺らぐことのないテンポで一つ一つの変奏が演奏されて行きました。これが素晴らしかったですね。その揺るぎのなさが,ヒタヒタと終末に近づいていくような迫力を生んでいると思いました。最後の,世界が大きく広がるようなフーガの華麗さも素晴らしいと思いました。

パイプオルガンの演奏会は,ここ何年かは少なかったのですが,昨年ぐらいから少しずつ公演が増えてきていると思います。このことを歓迎したいと思います。夏でも冬でも,季節を問わずに楽しめるバッハのオルガン曲は定番ですが,鈴木さんがトークの中で「フランスのオルガンは少し鼻にかかったような音がする」とおっしゃられるのを聴いて,「フランスのオルガン」の特集(音楽堂のオルガンで表現できるか分からないのですが)も聴いてみたいものだ思いました。

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