とやま室内楽フェスティバル2019 スペシャルコンサート。”ほぼ東京カルテット”+練木繁夫+毛利伯郎でシューマンのピアノ五重奏曲。豊かな音楽に感激。レジェンドの皆さんからサインもいただいてしまいました。若手奏者たちの演奏も素晴らしいものでした。
本日は仕事が終わった後,北陸自動車道で富山市まで行き,とやま室内楽フェスティバル2019のスペシャルコンサートを聞いてきました。9月上旬に富山市に行った時に,このコンサートのことを知ったのですが,原田幸一郎,池田菊衛,磯村和英という元東京クヮルテットのメンバー3人+チェロの毛利伯郎さん,ピアノの練木繁夫さんという,いわば,室内楽のレジェンドが揃って,シューマンのピアノ五重奏曲を演奏するということで,これは聞かねばなるまいと思い出かけてきました。
その演奏ですが...期待をはるかに上回る,素晴らしいものでした。冒頭からどっしりと重厚。枯れた雰囲気もあるけれども,音楽が大きく息づいていているような豊かさを感じさせる部分が随所にありました。テンポはゆっくり目でしたが,音楽の裏には常に熱い情熱があり,レジェンドたちの心意気が感じられました。
前半は,レジェンドたちから指導を受けている,若手奏者による室内楽曲が3曲(いずれも抜粋)演奏されました。こちらも素晴らしい演奏の連続でした。今回の会場の富山市民プラザ アンサンブルホールに来たのは初めてでしたが,その名のとおり,室内楽の「アンサンブル」にぴったりのホールで,各楽器が音が非常によく聞こえる一方,天井が高いこともあり,適度な残響もあり音楽が伸びやかに聞こえます。若手奏者たち演奏には,音楽の緻密さと生きの良さが同居しており,集中して楽しむことができました。
特に最初に,クァルテット・インテグラが演奏した,ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番の抜粋は,4人が一体となって有機的な音楽を作り上げており,素晴らしいと思いました(全曲を聞いてみたかったところです)。
この「とやま室内楽フェスティバル」は,若手アーティストに対しての教育プログラムも行っているせいか,すべてが無料公演というのが特徴です。今回の公演も,無料というのが信じられないぐらいのレベルの高い演奏でした(さすがに入場整理券が必要でしたが)。
本日は17:30ぐらいに金沢を出発したので,間に合うか微妙なところでしたが,無事開演5分前にホールに到着。高速料金は,金沢森本IC~富山IC片道1260円(軽自動車),それに駐車料金500円(意外に安かったです)ということで,総額約3000円ぐらい掛かったのですが,来年度も同様な感じで聞きに行っても良いかなと思いました。
さらに,「何とかサインをもらおう」と思い,「出待ち」をして,伝説の元東京カルテットの3人から,うまい具合にサインをいただけました。こちらもまた良い思い出になりました。
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