OEKのCD

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2019/11/27

川瀬賢太郎指揮OEK定期公演の前日リハーサルと川瀬さん+OEK楽団員との交流会に参加。音楽作りのプロセスの一端とメンバーの素顔に接してきました。

本日は,うまい具合に午後から仕事を休むことができたので,石川県立音楽堂楽友会主催による,OEK定期公演のリハーサル見学会+楽団員との交流会に参加してきました。この企画は4回目なのですが,今回は指揮者の川瀬賢太郎さんも参加されていたのが,「スペシャル」な点でしょうか。

まず,明日の定期公演のリハーサルが,13:30から石川県立音楽堂コンサートホールでスタート。インスペクターのオーボエの加納さんが,日程の確認をさっと行った後,ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番のリハーサルが始まりました。ピアニストはOEKと初共演となる津田裕也さんでした。

まずリハーサルで感じたことは,残響がとても長く感じるということです。お客さんが入っていないので当然なのですが,非常に贅沢な雰囲気をあじわうことができました。前日までのリハーサルとは違い,本日のリハーサルは,楽章単位で最後まで通した後,気になる点をチェックするという感じでした。

ここで面白かったのが,OEKのメンバーが「ハイッ!」と手を上げて,「○小節目はどうしますか?」「もう一度お願いします」という感じで,川瀬さんと意見交換を行っていた点です。OEKの人数は,ほぼ学校の1クラス分(40人程度)ですので,「主体的で対話的な授業」を川瀬さんを中心に行っている,という感じにも見えました。

指揮者の役割は,メンバーに解釈や方向性を示すことだと思いますが,実はメンバーの方もいくつかの表現方法の選択肢を持っており,そのすり合わせを行っているという感じでした。指揮者の仕事というのは,実力のあるアーティスト集団の中から最上のものを引き出す「コーチ」的な存在とも言えるのかもしれないですね。

リハーサルは順調に進み,45分程度で終了しました。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番は20分程度の曲なので,その2倍ぐらいの長さで終わっていた感じです。川瀬さんは,とても丁寧な言葉遣いで,とても効率よく指示をされており,現代の指揮者の「リハーサル力」は,ビジネスの世界にもそのまま使えそうと思いました。

その後,カフェ・コンチェルトに場所を移し,川瀬さんとOEKメンバー6名との交流会になりました。ケーキ2個+飲み物飲み放題で,7つのテーブルに分かれて立食形式で和やかに歓談をしました。

交流会で役だったのが,楽友会の幹事さん特製の「プロフィールシート」でした。一般的なプロフィール紹介だけでなく,「へぇ」というような「会話のネタ」がうまく盛り込まれていました。例えば,ヴィオラの古宮山さんのところには,「今はまっているのはオキシ漬け」と書かれており,「一体これは何だ?」というところから会話が広がっていました。

ちなみに本日参加されたOEKメンバーは次の方々でした。

  • ヴァイオリン:トロイ・グーキンズさん(当初出席予定だった原三千代さんの代理)
  • ヴィオラ:古宮山由里さん
  • チェロ:早川寛さん
  • フルート:岡本えり子さん
  • オーボエ:加納律子さん
  • クラリネット:遠藤文江さん

私も,ケーキとコーヒーを手にして,各テーブルを回り,全員とお話することができました。指揮者の川瀬さんには,次のようなことを尋ねてみました。

リハーサルの進め方はいつも今日のような感じなのでしょうか。
昨日までみっちりやっていたので,本日は通した後,気になるところを確認する感じだった。

プログラムは川瀬さんが考えたのでしょうか?
ムソルグスキー生誕180年の年にちなんで考えた。ジュリアン・ユー編曲の「展覧会の絵」は岩城さんが残した録音を聞いて,再演しようと思った。

弦楽器の編成はCDよりも増やしているようですね
岩城さんのCDでは,弦楽器は各パート1名で演奏しているが,実は楽譜では,特に1人で演奏せよという指示はない。ソロとトゥッティといった指示があり,通常の編成でも良いと考えられるので,今回は通常の編成で演奏することにした。

ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番はとても良い曲でしたね
ショスタコーヴィチが自分の息子のために書いた曲で,ある意味,いちばんショスタコーヴィチらしさが出ている曲である。この曲は何回も演奏している好きな曲である。

OEKが演奏するのは今回が初めてです。
ホルンが4本入るなど,OEKにとっては編成がやや大きいことと,演奏時間が演奏会に入れるにはやや短いので,意外に実演で演奏される機会は少ないのかもしれない。

ピアニストの津田さんはこの曲が得意なのでしょうか。
津田さんは,同世代の馴染みの演奏家。この曲を演奏するのは,津田さんは初めて。川瀬さん自身は,過去何回も共演しており,今回はこの曲と取り上げることにした。

・・・といったお話をさせていただきました。とても良い作品でしたので,明日の演奏が大変楽しみになりました。

その他,「特製プロフィールシート」をもとに各テーブルを回ってみました。少々緊張する面もありましたが,とても和やかに歓談をすることができました。

最後にサイン入り色紙のもらえる抽選会が行われて(私は見事ハズレでしたが),お開きとなりました。今回のような交流会は,演奏会への期待を高め,メンバーへの親近感が一気に増す好企画だと思いました。川瀬さん+OEKメンバーの皆様,ありがとうございました。

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