OEKのCD

2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ

« 岩城宏之メモリアルコンサート2020。川瀬賢太郎さん指揮OEKによるシューベルトの「グレート」は,まさに天国的長さでしたが,全く退屈することのない生命感あふれる天国。岩城賞受賞の塚田尚吾さんによる安定感抜群のリストともども,「通常の長さの定期公演」を聞いたのと同様の聞き応えのある公演でした。#oekjp | トップページ | 朝日新聞プレゼンツ OEKおしゃべりクラシック@石川県立音楽堂交流ホール。今回は若松みなみさんのヴァイオリンと井口愛弓さんのピアノ。ヴァイオリンに加えて,若松さんのおしゃべりが冴えまくっていました。 »

2020/09/06

いしかわ・金沢風と緑の楽都音楽祭2020 秋の陣オープニングコンサート。昨日に続き #川瀬賢太郎 さん指揮OEK,#菊池洋子さんのピアノ,#石川公美さんのソプラノ 他で楽しんで来ました。これから12月まで,音楽に親しむ人が少しでも増えるきっかけになってくれると良いと思います。

本日の午後は,いしかわ・金沢風と緑の楽都音楽祭2020 秋の陣 特別公演 オープニングコンサートを聞いてきました。今年の春に予定されていた「いしかわ・金沢風と緑の楽都音楽祭(ガル祭)」は,コロナ禍の影響で実施できなくなったのですが,ガル祭のサイトには音楽祭自体「中止」になったとは書いてなく,「延期」となっています。その言葉どおり,ガル祭2020が秋の陣としてスタートする,記念すべきオープニングコンサートでした。

谷本石川県知事,山野金沢市長,池辺晋一郎音楽祭実行委員長が出席する,オープニング・セレモニーまで行われたのは驚いたのですが,この挨拶で池辺さんが語っていたとおり,金沢には芸術文化に関する底力のようなものがあると言えるのかもしれません。

今年のガル祭全体のコンセプト自体,「世界の国からこんにちは(ちょっと違ったか?)」で,何でもありでしたので,この日の公演も,世界各国の音楽が地元のアーティストも交えて演奏されるガラコンサートとなっていました。

最初にヴィヴァルディの協奏曲集「四季」の中の「秋」の第1楽章が演奏されました。ここでのポイントは,OEKと箏が共演する編曲だった点です。これが実によい感じでした。箏の音が加わることで,何とも言えない雅な華やかさが加わり,「ちょっと控えめに祭りのオープニング祝う」という感じにぴったりでした。ちなみにこの日のOEKのコンサートミストレスはベルリン・フィルの町田琴和さんでした。お名前に「琴」が入っているということで,絶妙の「琴つながり」のヴィヴァルディでした。

続いて,川瀬賢太郎さん指揮OEKによる,ストレートに聞かせるベートーヴェンの交響曲第5番の第1楽章,菊地洋子さんのピアノが加わってのモーツァルトのピアノ協奏曲第21番の第2,3楽章が演奏されました。ピアノ協奏曲の方は,キャンセルになった7月のOEK定期公演のリベンジ。真っ赤なドレスで登場した菊池さんの鮮やかな演奏と華やかな雰囲気は音楽祭の気分を盛り上げてくれました。それにしてもモーツァルトの2楽章の美しいメロディは染みますね。実演で聞くと,少々大げさですが「生きていて良かった」という気分になります。

この日の司会は,おなじみの石川公美さんだったのですが(大変スムーズな進行でした),1曲だけ歌手としての出番があり,プッチーニの「私のお父さん」が歌われました。この歌も素晴らしかったですね。安心して美しいメロディに身を任せることのできる歌でした。

続くモンティのチャールダーシュは,石川県出身のヴァイオリン奏者,坂口昌優さんとOEK名誉団員のルドヴィート・カンタさんのチェロをフィーチャーしての演奏でした。この音楽祭のコンセプトの一つは,地元アーティストの活躍の場を作ることがあります。その実力をしっかりと聞かせてくれるような,緩急自在の演奏でした。

榊原栄作曲「キッチン・コンチェルト」は,どういう流れでこの曲なのかな?と思っていたら,「コロナ禍でお父さんが台所に立つことが増えたので...」という素晴らしい説明でした。リロイ・アンダーソン的なリラックスした雰囲気の中,OEK打楽器奏者の渡邉昭夫さんが,各種台所用品を楽器として叩きまくる(?)楽しい曲で,OEKのレパートリーの中でも隠れた名作だと思います。途中のカデンツァでは,指揮の川瀬さんがキッチンタイマーで「そろそろ切り上げてくれ」と督促するなど,年々パフォーマンスも進化している曲です。

ビゼーの「カルメン」前奏曲と第3幕への間奏曲が演奏された後(松木さんのフルート,ホール内に染み渡っていました),最後に古関裕而作曲の「オリンピック・マーチ」が演奏されました。東京オリンピックについては,「本当に実現するのだろうか?」という思いもあるのですが,この曲の素晴らしさには変わりがありません。聞いているうちに,「派手でなくてよいから,実現して欲しいものだ」という気分になりました。

というわけで,ガル祭秋の陣については,短期集中型とは違う,12月までの「長丁場」音楽祭になります。OEKの定期公演と並行して行われるので,定期公演のシリーズがもう一つ増えるような感じでもあります。金沢に音楽文化をさらに根付かせる「実験の一つ」として期待をしています。この間,音楽に親しむ人が少しでも増えるきっかけになってくれると良いですね。


« 岩城宏之メモリアルコンサート2020。川瀬賢太郎さん指揮OEKによるシューベルトの「グレート」は,まさに天国的長さでしたが,全く退屈することのない生命感あふれる天国。岩城賞受賞の塚田尚吾さんによる安定感抜群のリストともども,「通常の長さの定期公演」を聞いたのと同様の聞き応えのある公演でした。#oekjp | トップページ | 朝日新聞プレゼンツ OEKおしゃべりクラシック@石川県立音楽堂交流ホール。今回は若松みなみさんのヴァイオリンと井口愛弓さんのピアノ。ヴァイオリンに加えて,若松さんのおしゃべりが冴えまくっていました。 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 岩城宏之メモリアルコンサート2020。川瀬賢太郎さん指揮OEKによるシューベルトの「グレート」は,まさに天国的長さでしたが,全く退屈することのない生命感あふれる天国。岩城賞受賞の塚田尚吾さんによる安定感抜群のリストともども,「通常の長さの定期公演」を聞いたのと同様の聞き応えのある公演でした。#oekjp | トップページ | 朝日新聞プレゼンツ OEKおしゃべりクラシック@石川県立音楽堂交流ホール。今回は若松みなみさんのヴァイオリンと井口愛弓さんのピアノ。ヴァイオリンに加えて,若松さんのおしゃべりが冴えまくっていました。 »

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック