OEKのCD

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2020/10/03

本日午後のOEK定期公演は 「さすが#高関健 さん」という素晴らしい内容。モーツァルトの40番が「なかなか終わらない」充実の大交響曲に変貌。#成田達輝 さん独奏によるプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番もスタイリッシュな感じとワイルドさが混在した魅力的な演奏。

本日の午後は,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)定期公演マイスターシリーズを聞いてきました。当初は,世界で最も有名なヴィオラ奏者でもある,ユーリ・バシュメットさんが指揮者+独奏で登場予定でしたが,コロナの影響で来日不可能となり,高関健さん指揮,成田達輝さんのヴァイオリン独奏に変更になりました。

プログラムも一部変更になりましたが...予想を上回る,素晴らしい内容の公演になりました。ボリューム的にもほぼ通常の定期公演と同じぐらいの聞き応え(逆に言うと途中に休憩が欲しいぐらいでした)。その理由は,後半に演奏された繰り返しを全部行ったモーツァルトの交響曲第40番の素晴らしさ+成田達輝さんのヴァイオリンの素晴らしさによります。

モーツァルトの40番は通常だと25分程度で演奏されることが多いと思いますが,本日の演奏は,35分ぐらいかかっていたと思います。高関さんのテンポ設定は,1楽章から3楽章まではかなり速めで,全く弛緩することなく,特に半音階を含む「嘆き」のモチーフをがっちりと積み上げていくような構築感が見事でした。甘い雰囲気になることはなかったので,色々な楽器によるモチーフの積み重ねや絡まり合いを純粋に楽しめた気がしました。

第1楽章の繰り返しが行われることは多いのですが,第2楽章は前半も後半も繰り返していたので(これはかなり珍しいと思います),単純計算で2倍の長さになります。第2楽章は静かな透明感のある楽章ですが,色々な楽器がモチーフを繰り返していくことで,延々と星空が続くような壮大さを感じました。第3楽章は直線的でがっちりとした感じで始まった後,中間部では柔らかな響きに。こういった曲のパーツごとの対比も鮮やかでした。

第4楽章も速いのかな...と思ったら,この楽章だけはそれほど速くなく,安定感のある歩み。「疾走する哀しみ」と言われる楽章ですが,印象としては「疾走しないし,それほど悲しくない」という感じでした。ただし,それが良いと思いました。第2楽章同様,前半も後半も繰り返しをしていたので,曲の最後の部分は,「あれ,まだ終わらない」と思った人もいたかもしれません。ずっと安定感のある音楽が続いた後,展開部の最初の部分だけ,リズムが乱れ,音楽が崩壊するような感じになるのを強調していたのも面白かったですね。繰り返しを行ったからこそ,違和感が強調されていた気がしました。

というわけで,高関さんの手によって,モーツァルトの40番が,細かいモチーフのしつこい積み重ねで出来た大交響曲のように変貌していました。バシュメットさんが指揮したらどうなっていたのだろうか,という思いもありましたが,これまで聞いてきた40番の中でも特に印象に残る演奏になりました。

前半に演奏された,成田さんの独奏によるプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番も,クールさとホットさとが入り交じった演奏で,この曲のキャラクターにぴったりだと思いました。成田さんのヴァイオリンを石川県立音楽堂コンサートホールで聞くのは初めてでしたが,曲の冒頭から,そのよく通る,伸びやかな響きに魅せられました。全曲を通じて,とてもスタイリッシュな格好良さがあったのですが,第3楽章など結構ワイルドな感じで,表現の幅の広さやスケールの大きさを感じました。独特の甘さと静けさをもった2楽章の雰囲気も印象的でした。

この曲を実演で聞くのは久しぶりだったのですが,大太鼓が,随所で効果を発揮していると思いました。甘いけれどもちょっとグロテスクな感じを強調しているのではと思いました。第3楽章では,パーカッションの渡邉さんは,大太鼓に加えて,カスタネットやシンバルなども持ち替えて演奏しており,大活躍でした。

プログラムの最初に演奏された,シューベルトのイタリア風序曲第1番は,ロザムンデ序曲と「ザ・グレート」の素材が出てくるような明るい作品。飯尾洋一さんのプログラム解説にあったとおり,序曲,協奏曲,交響曲という構成の「ベーシックな構成」の定期公演を聞けたのが何よりも良かったですね。

というわけで,バシュメットさんを聞けなかったのは本当に残念でしたが(是非,また呼んでください),そのことを忘れさせるような充実した内容の定期公演でした。

 

 

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