OEKのCD

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2020/12/05

OEK初の有料ライブ配信 PFUクリスマス・チャリティ・オンラインコンサート。三ツ橋敬子さん指揮による明るくしなやかなベートーヴェンの8番。川久保賜紀,遠藤真理,三浦友理枝の3人のソリストによる緊密で親密な三重協奏曲。オンライン公演の展望を考えつつ,自宅リビングで楽しませていただきました。

本日は午後から,PFUクリスマス・チャリティ・オンラインコンサートをストリーミングによるライブ配信で視聴しました。OEK設立当初から続いている,PFU主催のチャリティ・コンサートも今年はコロナ禍の影響で,オンラインコンサートという形を取ることになりました。試聴するための権利を購入して自宅のリビングで観るというスタイルは,私自身初めての経験でしたが,「拍手がない」「拍手をしても届かない」という寂しさは大いにありましたが,オンデマンドにはないライブ感は感じられ,こういう形もありかもという感想を持ちました。

今回のプログラムは,ベートーヴェン生誕250年の年にちなんで,ベートーヴェンの交響曲第8番と三重協奏曲の2曲が演奏されました。ソリストが3人揃う,三重協奏曲の方がメインプログラムという配列になっていました。

最初に演奏された交響曲第8番は,9月の定期公演に続いての登場となった三ツ橋敬子さん指揮によるOEKの慌てるところのない演奏。伸びやかで美しい響きを存分に味わうことができました。今回のコンサートミストレスは松浦奈々さんでしたが,松浦さんの表情豊かなリードがそのまま全体に広がっているような明るさがありました(こういう部分が分かるのはオンラインの良さでしょうか)。

第3楽章のトリオの部分では,ホルン,クラリネット,チェロを中心としたじっくりと聞かせる室内楽のようになるのもOEKらしいところだと思います。第4楽章も速すぎないテンポで,細かい音型などもくっきりと演奏。律義さの中からユーモアが伝わってくるようでした。最後の部分のティンパニの見せ場も力感たっぷりでした。

後半の三重協奏曲のソリストは,ヴァイオリン:川久保賜紀,チェロ:遠藤真理,ピアノ:三浦友理枝の3人。考えてみると,指揮者も女性,コンサートミストレスも女性。特に男女の区別を意識する必要のない時代ではありますが,これだけ女性中心というのも珍しいかもしれません。

この曲は,ピアノ三重奏+協奏曲という独特の編成ということで,滅多に演奏されることがない曲です。第1楽章の序奏部から,「いかにもベートーヴェン」という「来るぞ,来るぞ」感じが良いですね。3人の演奏は,トリオを作って10年目というだけあって,息がぴったりで,密度の高いアンサンブルをじっくりと楽しむような雰囲気がありました。ただし,曲の雰囲気としては,三重奏+協奏曲という「二重の制約」がある感じで,自由自在に羽ばたくいう感じが出しにくいような曲という気もしました。

その点で,冒頭の遠藤真理さんのソロをじっくりと堪能できた,第2楽章がいちばん聞きごたえがあった気がしました。ヴァイオリン,ピアノもそれぞれに聞かせどころがあり,じわりと広がる幸福感に浸ることができました。第3楽章は,軽快だけれどもじっくりと演奏されたポロネーズ風の楽章。ベートーヴェンが同時期に書いた「傑作の森」と呼ばれる他の曲に比べると,大きく盛り上がるという感じの曲ではないのですが,堂々と締めてくれました。

終演後は,オーケストラメンバーから拍手。演奏後にライブなのに拍手を送れないというのは,やはり寂しいですね。

ベートーヴェンの2曲の後,三ツ橋さんと3人のソリストによるトーク。そして,クリスマスを意識したアンコール曲として坂本龍一による映画「戦場のメリークリスマス」の音楽がピアノ三重奏で演奏されました。最初の三浦友理恵さんのピアノのクリアな音を聞きながら,坂本さんの音楽だなぁと実感。途中,力強く盛り上がる部分があったり,大変聞きごたえのあるアンコールでした。

というわけで,初めての「有料ライブ配信」を楽しませてもらいました。期間限定ですが,「何回も視聴できる」というのもこの方式のメリットですね。今後のアイデアですが,年数回,実際の「お客さんを入れた定期公演」について「有料ライブ」を行うというのも面白い気がします(お客さんの拍手が入るので)。いずれにしても,新しいファン層を広げるための試みとしても注目だと思います。

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