OEKのCD

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2021年1月

2021/01/30

#三浦文彰 さんの指揮とヴァイオリンによるOEK定期公演。K200台のモーツアルトの作品3曲を楽しんできました。特に仲間との楽しいセッションのようなセレナータ・ノットゥルナが精気あふれる楽しい演奏でした。ヴァイオリン協奏曲3番では大らかで晴れやかな気分を堪能

本日は石川県立音楽堂コンサートホール行われた,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)第437回定期公演マイスター・シリーズを聞いてきました。指揮とヴァイオリン独奏は,三浦文彰さんで,プログラムはすべてモーツアルトのK.200番台の作品という,OEKならではと言っても良い構成でした。

三浦さんとOEKは,過去何回か共演していますが,弾き振り+指揮者としての登場は初めてのことです。プログラムのプロフィールにも「近年は指揮活動も行っている」といった記述はなかったので,本日の公演は,三浦さんにとっても,大きなチャレンジだったのではないかと思いました。

今回,最後の交響曲第29番だけは,三浦さんはヴァイオリンを持たず純粋に指揮者として登場しました。きっと,コンサートマスターの位置で「弾き振り」としてリードするのだろうと思っていたので,ヴァイオリンなしで指揮棒を持って登場された時は,「おお」と思いました。29番については,1週間ほど前に,「指揮者なし,アビゲイル・ヤングさんのリード」という形で三島市で演奏したばかりなので,プレッシャーもあったと思うのですが,特に両端楽章ではしっかりとした音が鳴り,推進力のある音楽をOEKから引き出していました。三浦さんの指揮ぶりは,この曲を熟知しているヤング+OEKを指揮するには,やや指示が多すぎるるように見えましたが,この辺は仕方がないところかもしれません。

演奏内容的には,2曲目に演奏されたセレナータ・ノットゥルナが大変ノリの良い楽しい演奏で特に素晴らしかったと思いました。バロック時代の合奏協奏曲のようなスタイルで,ヴァイオリン2,ヴィオラ1,コントラバス1がソリストグループとして登場し,それ以外の「トゥッティ」のティパニ+弦楽合奏と交互に演奏していくような,独特のスタイルの曲です。

三浦さんは第1ヴァイオリンのソロも担当していたのですが,その滴るような音がオーケストラの上に重なり,他のソリストとコミュニケーションを取りながら,ニュアンス豊かな音楽が展開していきました。推進力のある速いテンポ設定で,冒頭の行進曲風の部分も野暮ったくなることなく,全体としてオーケストラの仲間と作る楽しいセッションといった雰囲気を作っていました。このパターンで,色々な曲を聞いてみたいと思いました。

演奏会の最初に演奏されたヴァイオリン協奏曲第3番では,三浦さんのたっぷり,しっかりとした音を存分に楽しめました。ヴァイオリンの音がとてもよく鳴り,神経質な雰囲気は全くないので,心置きなくモーツァルトの音楽に浸ることができました。この曲は,第2楽章だけフルートが入るのですが,三浦さんのヴァイオリンと一体となって,何ともいえない晴れやかな気品のようなものが漂わせていたのが良いなぁと思いました。

三浦さんとOEKは,今後も共演を繰り返していくと思いますが,OEKファンとしては,セレナータ・ノットゥルナでの演奏のような,OEKメンバーとの室内楽などを期待したいと思いました。

2021/01/09

大雪の中,結構苦労して,2021年最初のOEKの定期公演へ。モーツァルトの「パリ」とハイドンの「ロンドン」の間にヘンデルのオルガン協奏曲が入る「GO TOヨーロッパ」的構成。指揮とオルガンは鈴木優人さん。王道を行くような立派さと,鈴木さんならではのアイデアに溢れた素晴らしい演奏。鈴木家から持ち込んだポジティフオルガンの音も疲れを癒してくれました

大雪の中,2021年最初のOEKの定期公演を聴いてきました。指揮は鈴木優人さんで,オルガン協奏曲でのオルガンの演奏も担当しました。

まず本日の金沢ですが,約30cmの積雪があり,市内の交通はかなり混乱していたようでした。我が家の方も幹線道路までの道路の除雪が行われておらず,下手に車を出すと動けなくなりそうだったので,一番確実な「徒歩」で石川県立音楽堂に行くことにしました。約1時間歩いたので,音楽を聴く前に,到着しただけで「達成感+疲労感」を感じてしまいました。

公演の方は,モーツァルトの交響曲第31番「パリ」,ハイドンの交響曲第104番「ロンドン」という2つのニ長調の交響曲の間に,ヘンデルのオルガン協奏曲第4番が入る「音楽堂でGO TOヨーロッパ」的な構成。昨年のニューイヤーコンサートとは違い,「普通の」定期公演でしたが,2曲のニ長調の交響曲の演奏には,何とも言えない品の良い華やかな気分があり,新年を祝う気分には相応しいと思いました。

「パリ」を聴くの方は久しぶりです。第1楽章の冒頭の雰囲気から大らかな華やかさがありました。鈴木さんのテンポ設定には慌てた感じはなく,OEKの各楽器がしっかり聞こえてきて,充実感がありました。しっとりとした脱力感のある第2楽章に続く,第3楽章でも各パートの絡み合いがとても面白く,立体感のある盛り上がりを作っていました。

その後,ヘンデルのオルガン協奏曲が演奏されました。もともとオラトリオの幕間に演奏された曲ということで,今回も演奏会の真ん中に置かれたのだと思います。オルガンの方は,音楽堂のパイプオルガンではなく,鈴木さん所蔵のポジティフオルガンという小型のオルガン(チェレスタと同じぐらいの大きさでしょうか。譜面立てがなかったので,見た感じ「立派な机=演台」のようでした)が使われました。OEKのSNSにこの楽器の仕組みを鈴木さんが説明する動画が上がっていましたが,可愛らしい感じの音が鳥の鳴き声のように聞こえたり,シンプルで素朴な音が夢見心地にさせてくれたり,大変楽しめました。本日は徒歩で歩いてきて,少々疲れていたこともあり,絶好の癒しの音楽になりました。

後半の「ロンドン」は,OEKが頻繁に演奏している曲ですが,本日の演奏は,王道を行くような立派さと,鈴木さんならではのアイデアに溢れた,素晴らしい演奏だったと思います。第1楽章冒頭の序奏部の鋭く切れ込むような感じのインパクトがまず素晴らしかったですね。主部に入ると,ゆったりとしたテンポ感になり,高級な音楽に身をひたしているような優雅な気分にさせてくれました。「パリ」同様,OEKの各楽器の音がソリスト集団のような感じでしっかり聞こえて来て,大交響曲を聴いた充実感を感じました。

落ち着いた気分をベースに,雰囲気が生き生きと変化する第2楽章。輝きのあるメヌエットの後,トリオの部分では別世界に連れて行ってくれるような気分を楽しめた第3楽章。第4楽章ではリラックスした気分でスタートした後,次第にキビキビと音楽が絡み合う充実感のある音楽に。最後の部分では,大きくテンポを落として,「おしまい」と語りかけるような感じで終わっていました。音楽全体から,自然なユーモアも漂ってくるような余裕を感じました。

OEKの定期公演では,コンサートマスターを中心に全員が「礼」をしてお開きになるのですが,本日のコンサートマスターは,定期公演に登場するのは,本当に久しぶりのアビゲイル・ヤングさん。その笑顔を見てこちらも嬉しくなりました。OEKメンバーにとっても,最高のスタートを切れた2021年最初の定期公演だったのではないかと思いました。

終演後は,恒例の「たろうのどら焼き」のプレゼントもありました(OEKメンバーからの手渡しではなかったのですが仕方がないですね)。こちらも嬉しかったですね。今から食べてみたいと思います。毎年違う味なので楽しみです。

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