OEKのCD

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2021/01/09

大雪の中,結構苦労して,2021年最初のOEKの定期公演へ。モーツァルトの「パリ」とハイドンの「ロンドン」の間にヘンデルのオルガン協奏曲が入る「GO TOヨーロッパ」的構成。指揮とオルガンは鈴木優人さん。王道を行くような立派さと,鈴木さんならではのアイデアに溢れた素晴らしい演奏。鈴木家から持ち込んだポジティフオルガンの音も疲れを癒してくれました

大雪の中,2021年最初のOEKの定期公演を聴いてきました。指揮は鈴木優人さんで,オルガン協奏曲でのオルガンの演奏も担当しました。

まず本日の金沢ですが,約30cmの積雪があり,市内の交通はかなり混乱していたようでした。我が家の方も幹線道路までの道路の除雪が行われておらず,下手に車を出すと動けなくなりそうだったので,一番確実な「徒歩」で石川県立音楽堂に行くことにしました。約1時間歩いたので,音楽を聴く前に,到着しただけで「達成感+疲労感」を感じてしまいました。

公演の方は,モーツァルトの交響曲第31番「パリ」,ハイドンの交響曲第104番「ロンドン」という2つのニ長調の交響曲の間に,ヘンデルのオルガン協奏曲第4番が入る「音楽堂でGO TOヨーロッパ」的な構成。昨年のニューイヤーコンサートとは違い,「普通の」定期公演でしたが,2曲のニ長調の交響曲の演奏には,何とも言えない品の良い華やかな気分があり,新年を祝う気分には相応しいと思いました。

「パリ」を聴くの方は久しぶりです。第1楽章の冒頭の雰囲気から大らかな華やかさがありました。鈴木さんのテンポ設定には慌てた感じはなく,OEKの各楽器がしっかり聞こえてきて,充実感がありました。しっとりとした脱力感のある第2楽章に続く,第3楽章でも各パートの絡み合いがとても面白く,立体感のある盛り上がりを作っていました。

その後,ヘンデルのオルガン協奏曲が演奏されました。もともとオラトリオの幕間に演奏された曲ということで,今回も演奏会の真ん中に置かれたのだと思います。オルガンの方は,音楽堂のパイプオルガンではなく,鈴木さん所蔵のポジティフオルガンという小型のオルガン(チェレスタと同じぐらいの大きさでしょうか。譜面立てがなかったので,見た感じ「立派な机=演台」のようでした)が使われました。OEKのSNSにこの楽器の仕組みを鈴木さんが説明する動画が上がっていましたが,可愛らしい感じの音が鳥の鳴き声のように聞こえたり,シンプルで素朴な音が夢見心地にさせてくれたり,大変楽しめました。本日は徒歩で歩いてきて,少々疲れていたこともあり,絶好の癒しの音楽になりました。

後半の「ロンドン」は,OEKが頻繁に演奏している曲ですが,本日の演奏は,王道を行くような立派さと,鈴木さんならではのアイデアに溢れた,素晴らしい演奏だったと思います。第1楽章冒頭の序奏部の鋭く切れ込むような感じのインパクトがまず素晴らしかったですね。主部に入ると,ゆったりとしたテンポ感になり,高級な音楽に身をひたしているような優雅な気分にさせてくれました。「パリ」同様,OEKの各楽器の音がソリスト集団のような感じでしっかり聞こえて来て,大交響曲を聴いた充実感を感じました。

落ち着いた気分をベースに,雰囲気が生き生きと変化する第2楽章。輝きのあるメヌエットの後,トリオの部分では別世界に連れて行ってくれるような気分を楽しめた第3楽章。第4楽章ではリラックスした気分でスタートした後,次第にキビキビと音楽が絡み合う充実感のある音楽に。最後の部分では,大きくテンポを落として,「おしまい」と語りかけるような感じで終わっていました。音楽全体から,自然なユーモアも漂ってくるような余裕を感じました。

OEKの定期公演では,コンサートマスターを中心に全員が「礼」をしてお開きになるのですが,本日のコンサートマスターは,定期公演に登場するのは,本当に久しぶりのアビゲイル・ヤングさん。その笑顔を見てこちらも嬉しくなりました。OEKメンバーにとっても,最高のスタートを切れた2021年最初の定期公演だったのではないかと思いました。

終演後は,恒例の「たろうのどら焼き」のプレゼントもありました(OEKメンバーからの手渡しではなかったのですが仕方がないですね)。こちらも嬉しかったですね。今から食べてみたいと思います。毎年違う味なので楽しみです。

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