OEKのCD

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2021/02/14

本日午後は広上淳一さん指揮のOEKと京響による「和洋の響」公演。金剛龍勤さんの能舞などを加えた和洋コラボ,旭井翔一さんの楽しめる新曲,両オケ得意のプログラム...盛り沢山なプログラムはどの曲も充実の演奏。さらにはお楽しみプレゼントにも当選ということで,言うことなしの公演でした。#oekjp

本日午後は,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)と京都市交響楽団による合同公演「和洋の響き」を石川県立音楽堂コンサートホールで聞いてきました。指揮は京都市交響楽団の常任指揮者で,OEKにも頻繁に客演している広上淳一さんでした。

OEKは過去何回も色々なオーケストラとの合同公演を行ってきましたが,本日の公演は,その中でも特に充実し,かつ楽しい内容でした。前半はOEK,後半は京響という分担で,両オーケストラの良さを十分に楽しむことのできる曲が選ばれていたのが良かったですね。後半に演奏された,チャイコフスキーの交響曲第4番をはじめ,すべての演奏が充実していました。

OEKは,過去,現代の作曲家による和洋楽器のコラボ作品も定期的に演奏してきましたが,本日の公演のタイトルは「和洋の響」ということで,この要素も含まれていました。今回演奏された和洋コラボ作品は,今回の公演のために公募で選ばれた新作,旭井翔一さんによる「雲烟縹渺(うんえんひょうびょう)」という作品でした。タイトルだけ見ると難しそうですが,音楽の雰囲気としては,荘重な雰囲気で始まった後,大河ドラマのテーマ曲を思わせるような,華やかでリズミカルな部分が続き,会場は大いに盛り上がりました。この演奏での目玉は,北川聖子さんの箏,今藤長龍郎さんの三味線といった邦楽器との組み合わせに加え,金剛流の金剛龍勤さんの能舞が加わっていたことです。

先日行われたプレイベントで,金剛さんによる能の楽しみ方についての講座を聞いていたこともあり,能舞の型,手に持っている木の枝(?)の意味であるとか,能面の意味であるとか,色々なことを考えながら楽しむことができました。旭井さんの音楽には,豪快な雰囲気もあったのですが,このことは,金剛流の能舞の特徴ともうまく合致していたのでは,と感じました。とても分かりやすい作品でしたので,OEKのレパートリーとして,今度は加賀宝生との共演をしても面白いのでは,と思いました。

続いてOEKの単独演奏で,シューベルトの交響曲第5番から第1,2楽章とロザムンデ間奏曲第3番が演奏されました。OEKの得意とする曲で,広上さんも大変楽しそうに指揮をされていました。春の一日,のどかで幸福感に溢れているけれども,ふっともの悲しくなる。そんな感じが漂う,言うことなしの演奏でした。交響曲の方は,時間の関係で,前半の2つの楽章だけだったのが大変残念でしたが,こうやって2つだけ切り出してみると「未完成交響曲」のような感じにも聞こえてくるのも新鮮でした。

ロザムンデの方もOEKのアンコール曲の定番なので,何度も聞いてきた曲ですが,今回の演奏は特に最後の部分で,テンポぐっと遅くし,これまで味わったことの内容な深い情緒を感じさせてくれました。さすが広上さんという指揮でした。

後半は京響のステージで,まず,池辺晋一郎作曲による「ワルツと語ろう」という作品が演奏されました。井上道義さんによる委嘱作品と書いてあったのですが,ダンス好きの井上さんにぴったりの曲と思いました。ファンファーレ風に始まった後,ロシア風のワルツが出てきたり,五拍子の「ワルツ」が出てきたり,池辺さん自身,楽しみながら作っていたのでは,と感じさせるような,ウィットのある作品でした。

最後に,今回の曲の中で特に楽しみにしていた,チャイコフスキーの交響曲第4番が演奏されました。金沢で演奏されるのは,数年前の楽都音楽祭でのユベール・スダーンさん指揮による演奏以来だと思います。

冒頭のホルン4本によるファンファーレから,クリアな音がバチッと決まっていました。テンポは速すぎず,遅すぎず。十分な余裕をもって,しっかりと美しいサウンドを聞かせるような演奏でした。まず,金管パートの音のまとまりとボリューム感が素晴らしく,聞いていて幸せな気分になりました。第1ヴァイオリンを中心とした弦楽パートのクリアな美しさ,曲に彩りを加える木管楽器の鮮やかさ...久しぶりに聞く,フル編成オーケストラの音の魅力に浸ることができました。

第2楽章での深みのある表現,第3楽章での余裕のあるウィットも良かったですね。そして,第4楽章では,冷静でありながら,要所要所で熱く盛り上げる見事な設計。コーダの部分では,音楽に全く乱れを見せず,常に余裕を感じさせながら,どんどん音楽が巨大化していくスケールの大きさを堪能できました。

終演後,各オーケストラの事務方トップと広上さんによるトークがあった後,バレンタインのプレゼント代わりにアンコールが演奏されました。演奏された曲が...先週,最終回だったNHK大河ドラマ「麒麟が来る」のテーマ曲!確か,広上さんが指揮をされていたはず。個人的には「うれしいサプライズ」といったアンコールでした。この曲だけは,両オケ合同演奏。大編成で聞くと,壮大な交響詩といった感じのスケール感がありました。

さらには各オーケストラや金沢駅百番街提供の商品などの当たる「お楽しみプレゼント」。プログラムの表紙裏に赤いシールの貼ってある人が当選ということで...見事当たりました(百番街の1000円分商品券でした)。

というわけで,和洋コラボの盛り沢山なプログラム,聞き応え十分の演奏,さらにはプレゼントにも当選という,言うことなしの公演でした。

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