OEKのCD

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2021/11/20

本日は #ルドヴィート・カンタ チェロリサイタル@石川県立音楽堂へ。前回同様,ピアニストの #沼沢淑音 さんとの共演。ショスタコーヴィチ,パーレニーチェク,フランクの聴きごたえのある作品を充実した演奏で聴かせてくれました。最後は恒例大アンコール大会。加賀友禅特使就任記念で,カンタさんは特製陣羽織着用。決まってました。

本日はオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の名誉楽団員でもある,ルドヴィート・カンタさんのチェロリサイタルを石川県立音楽堂コンサートホールで聴いてきました。共演は前回同様,ピアニストの沼沢淑音(よしと)さんでした。

カンタさんと沼沢さんは,数年前から意気投合し,前回のリサイタルの時は,プロコフィエフとラフマニノフのチェロ・ソナタというロシア~ソ連の作曲家の作品を取り上げました。今回も最初に演奏された作品もショスタコーヴィチのチェロ・ソナタということで,「ロシア・シリーズ」完結といった趣きがありました。

ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタを実演で聴くのは2回目だと思うのですが,個性的で魅力的な作品だなぁと改めて思いました。憂いとロマンに満ち,2人がじっくりと対話するような雰囲気の第1楽章。ショスタコーヴィチならではの狂気を平然と表現した第2楽章スケルツォ。カンタさんの味わい深いチェロの音が染み渡った3楽章。そして,不思議なユーモアを飄々と表現したような第4楽章。沼沢さんのピアノが冴え渡っていました。

2曲目に演奏された,チェコのピアニスト・作曲家パーレニーチェクの「コラール変奏曲」は,カンタさんこだわりの1曲です。この曲も以前にカンタさんの演奏で聴いた記憶がありますが,最初から最後まで充実した響きとアイデアに溢れた作品であり,演奏でした。変奏曲形式で,色々なタイプの音楽が次々と登場し,全く退屈しませんでした。カンタさんの気力が乗り移ったような演奏を存分に楽しめました。

後半は,フランクのソナタが演奏されました。オリジナルはヴァイオリン・ソナタですが,チェロでもよく演奏される,名曲中の名曲です。ヴァイオリンで聴く時よりは落ち着いた雰囲気にはなりますが,各楽章の魅力がさり気なくかつ十全に表現されており,「秋に聴くフランク」といったしっとりとした美しさが溢れていました。

この曲はピアノのパートも難しいと言われていますが,沼沢さんのピアノは万全。第1楽章最初の色気が漂う音から,第4楽章最後の速いパッセージまで,カンタさんのノーブルな演奏とがっぷり四つに組んだ演奏を聴かせてくれました。

盛大な拍手に応えて演奏されたアンコールは5曲。この「アンコール大会」もすっかりお馴染みとなりました。当然のように次から次へと演奏。今回は弱音器を付けて演奏する美しい作品が続々と登場。改めて,カンタさんの音の素晴らしさと実感できました。

そして,この日の公演で忘れてならないのは,カンタさんが「加賀友禅特使」というのに就任し,特製陣羽織を着用を着て演奏されたことです。第1曲の前に,この陣羽織をデザインした加賀友禅作家の古泉良範さんがステージに登場してあいさつをされました。石川県をイメージした洗練されたデザインで,クラシック音楽にもマッチしていました。これからこの衣装を着て演奏されることも増えるかもしれませんね。

休憩時間も含めると2時間15分を越える長い演奏会になりましたが,カンタさん,沼沢さん共に気力の充実した,堂々たる内容の演奏会を堪能しました。

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