OEKのCD

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« 本日は加納律子オーボエ・リサイタル Vol.2「ラプソディ」へ。加納さんの充実した音楽活動の積み重ねを伝えてくれるような充実した内容。ダニイル・グリシンさん,鶴見彩さんとともに聴きごたえのある演奏を楽しませてました。秘密兵器ルポフォンも初めて聴きました。結構重そうでしたね。 | トップページ | 今晩は,金沢初登場の九州交響楽団演奏会@石川県立音楽堂へ。現田茂夫さん指揮,須川展也さんのサックスによる,明るく開放的な気分のある公演。サックスの魅力とラテン系の音楽の魅力の両方をしっかりと楽しめる演奏会でした。オーケストラ・キャラバン企画は,今年も色々楽しみですね。 »

2022/06/18

本日は第34回教弘クラシックコンサートへ。鈴木恵理奈さん指揮,ソプラノ木村綾子さんによる,ジュピターとオペラアリアを中心とした,オール・モーツァルトプログラム。やっぱり #oekjp の原点はモーツァルトかなと思わせてくれる,充実した演奏会でした。お2人のトークも聴く楽しみが増えるような内容でした。

本日の午後は,第34回教弘クラシックコンサートを石川県立音楽堂で聴いてきました。この公演は,OEK創設時から毎年この時期に行われている日本教育公務員弘済会石川支部主催による入場無料の演奏会です。昨年までは「県教弘クラシックコンサート」という名称でしたが,今年からは「教弘クラシックコンサート」に変更になりました。が,回数としては34回目となります。

出演は,今年の1月に新作オペラ「禅」を指揮した,鈴木恵理奈さん,ソプラノは楽都音楽祭でも大活躍されていた木村綾子さん。そして,オーケストラはOEKでした。

演奏会に先立って主催者の方からひとことご挨拶があり,今年度から演奏会の名称を変えたので,原点に立ち返って,OEKや若手演奏家を応援する内容にしたとのことです。OEKファンとしては大変うれしいポリシーですね。OEKが何回も演奏してきたモーツァルトを若手指揮者と地元で活躍する歌手の演奏で楽しむオーソドックスな煮ようとなりました。

演奏された曲目は,前半が歌劇「フィガロの結婚」から序曲と「恋とはどんなものかしら」,歌劇「魔笛」から「ああ私にはわかる、消え失せてしまったことが」,コンサート用アリア「偉大な魂、高貴な心を」。後半は交響曲第41番「ジュピター」ということで,実質的な演奏時間はやや短めでしたが,曲の間に鈴木さんと木村さんによるトークが入っていましたので,休憩も含めて90分ぐらいの公演でした。

鈴木さんの指揮には,慌てた感じは全くなく,テンポが速くなっても,常に音楽に余裕が感じられるような,気持ちの良い演奏を聴かせてくれました。演奏前にトークにあったとおり,「ジュピター」交響曲では,各楽章のキャラクターをしっかり,的確に描き分けていました。第4楽章最後のフーガの部分は,巨大な音楽が立ち上がるというよりは,澄み渡った晴れた夜空に美しく星がきらめくような爽快さを感じました。これは,個人の勝手な感想ですが,鈴木さんのトークを聴いて,色々とイメージを広げながら聴いてしまいました。

前半の木村さんの歌も充実した内容でした。今回歌われたアリアについては,少年ケルビーノの恋する気持ちや,恋人に振られたと思って絶望的に落ち込むパミーナの気持ちが歌われていたのですが,鈴木さんが語っていたとおり,「こういう感情は普遍的だなぁ」と思いました。アリアだけを切り取って聴いただけで,全曲へのイメージが大きく広がるような演奏でした。

ちなみに鈴木さんは「恋とはどんなものかしら」の曲目解説の時に,イタリア語の歌詞をいくつか事前に紹介されていましたが,これがとても良かったですね。イタリア語の熱さが伝わって来て,聴く前にテンションが上がりました。鈴木さんは,ケルビーノのことを「ズボン役」として紹介されていましたが,鈴木さんの指揮ぶりにもケルビーノを彷彿とさせるような瑞々しさを感じました。

木村さんは,楽都音楽祭の司会でもおなじみですが,今回の歌唱も素晴らしく,特にパミーナのアリアでの凛とした感じと,深く落ち込んだ感じの対比が素晴らしいと思いました。

アンコールは2曲ありましたが。木村さんの歌を交えてアヴェ・ヴェルム・コルプスが演奏されましたが,合唱以外で聴くのは...多分初めてでしたが,天上の音楽というよりは,人間的な情感のあふれた音楽に聞こえました。

アンコール2曲目は,ディヴェルティメントK.136の第3楽章。鈴木さんは指揮台まで走るような感じで登場しましたが,何かそのテンポ感とぴったりで,若々しさが溢れていました。

というわけで,やっぱりOEKのモーツァルトは良いなぁと原点に立ち返ったような気分にさせてくれました。

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