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いしかわミュージックアカデミー

2016/08/21

IMA講師とOEKメンバーによる室内楽コンサート。今年はチェコ特集。ヤナーチェクのヴァイオリン・ソナタ,ドヴォルザークのピアノ五重奏など迫力十分の演奏

毎年8月下旬に行われている,いしかわミュージック・アカデミーの講師たちと,OEKメンバーによる室内楽コンサートが行われたので聞いてきました。今年はドヴォルザークとヤナーチェクの室内楽ということで,チェコの音楽特集ということになります。数年前までは,特にテーマを決めていませんでしたが,こういう形で統一テーマがある方が演奏会全体としての充実感は増す気がします。

前半は小編成の曲,後半は大編成の曲というのは,例年通りの構成でした。最初にホァン・モンラさんと,OEKの若松みなみさん,ヴィオラの石黒泰典さんで,ドヴォルザークの三重奏曲が演奏されました。初めて聞く曲でしたが,弦楽四重奏からチェロを引いた編成ということで,同一系統の楽器3台による陶酔的な響きを楽しむことができました。特にホァン・モンラさんの滴るような音が印象的でした。

2曲目のヤナーチェクのヴァイオリン・ソナタは,ロラン・ドガレイユさんのヴァイオリンと鈴木慎崇さんのピアノで演奏されました。この曲は,以前から,ちょっと東洋風の独特の怪しい雰囲気が好きだったのですが,この日の演奏を聞いてさらに好きになりました。野性味と鬼気迫るような表情を持ったヴァイオリンとクールなピアノの響きとが絶妙のバランスで,全く別の世界に誘ってくれました。

後半のドヴォルザークのピアノ五重奏曲は,特に聞きごたえがありました。ピアノ五重奏曲には名作が多いのですが,この曲は親しみやすいメロディがいかにもドヴォルザークらしく,特に好きな作品です。

冒頭から,ハエスン・パイクさんのピアノ冴えた音と毛利伯郎さんの抑制の効いた清潔感のある音が印象的でした。その後,レジス・パスキエさんのヴァイオリンなどの楽器が加わって,ダイナミックに盛り上げっていくのが,ソリスト集団らしいと思いました。

じっく~と聞かせるドゥムカ風の第2楽章,予想外(?)の若々しさに溢れた第3楽章,楽し気に大らかに合わせた第4楽章とどの楽章も音楽する喜びにあふれていました。

前日に聞いた,受講生によるライジングスターコンサートも聞きごたえ十分でしたが,講師陣による,迫力十分の味わいに溢れた演奏もまた,聞きごたえがあります。受講生も大勢聞きに来ていましたが,色々な点で勉強になったのではないかと思います。

2016/08/20

金沢城公演 玉泉院丸庭園でOEKメンバーの弦楽四重奏に合わせてライトアップ。IMAとハシゴしてしまいました。やはり金沢は自転車移動がいちばんです。

本日の夜は,IMAのライジングスターコンサートが行われていたのですが,20:00頃からは金沢城公演の玉泉院丸庭園の方では,OEKメンバーによる弦楽四重奏に合わせてライトアップする,といる野外公演の行われていました。

IMAの公演が,20:00少し過ぎに終わったので,「もしかしたら見られるかも?」と思い,自転車で駆け付けたところ...やっていました。何ごともチャレンジしてみるものです。最初の曲には間に合わなかったような感じでしたが,OEKメンバーが演奏するボロディンのノクターンに合わせてライトアップが行われていました。

この日の夕方は少し雨が降ったようで(ライジングコンサートの間に降ったようです),演奏場所は屋根のある部分に変更になったのですが,庭園に行ってみると,しっかりと弦楽四重奏のロマンティックなメロディが響き渡っていました。

私のカメラだと,よく分からないかもしれませんが,次のような感じでした。この庭園も,段々と新しい名所として,親しまれつつあるようですね,

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2014/08/26

IMA環日本海交流コンサート ライジング・スターたちによる若手奏者たちによる華麗なガラ・コンサート。やはり神尾真由子さんの「揚げひばり」が絶品でした。 #oekjp

いしかわミュージックアカデミーも今年で20回目となります。それを記念して過去の受講生を含む若手奏者とOEKが共演する「IMA環日本海交流コンサート」が行われたので聞いてきました。

前半は昨年のIMA音楽賞を受賞した周防亮介さん,ミンギョン・キムさん,須藤梨菜さんの演奏,後半は金沢出身で昨年の日本音楽コンクールに3位入賞した竹田理琴乃さん,そして,最後に,IMA出身者で,昨年まで講師としても参加していた日本を代表するヴァイオリン奏者の一人,神尾真由子さんが登場しました。

演奏された曲は,ツィガーヌ,序奏とロンドカプリツィオーソ,ツィゴイネルワイゼン...など,ゆっくりした序奏の後に華麗に盛り上がる曲が中心で,若手奏者たちによる華麗なガラ・コンサートとなりました。

昨年のIMA音楽賞受賞者では,この前,ライジングスターコンサートで聞いたばかりの,ミンギョン・キムさんの,序奏とロンドカプリツィオーソが特に素晴らしいと思いました。艶のある音,鮮やかな盛り上げ方...新人らしからぬ安定度抜群の演奏でした。 周防亮介さんのツィガーヌも素晴らしい演奏でしたが,キムさんの方が聞かせ方の点では一枚上手という気がしました。

須藤梨菜さんのピアノによる,アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズは,前半の透明感あふれる雰囲気と後半の構えの大きな演奏との対比が鮮やかでした。竹田理琴乃さんの「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲も,装飾的な音が華麗でしたが,やはり曲の格からすると,「アンダンテスピアナート...」の方がやはりゴージャス感があるかなと感じました。

そして最後に登場した,神尾真由子さんの演奏では, ヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」がお見事でした。この曲を実演で聞くのは,「もしかしたら初めて?」でしたが,「絶品!」と思いました。念入りに抑制された息の長い弱音が本当に素晴らしく,OEKの作り出す景色を背景にして,集中力に溢れる音の風景画を楽しませてくれました。

最後に演奏されたツィゴイネルワイゼンは,音量が一気に増し,脂の乗り切った音を聞かせてくれました。中間部でのしっとりとした部分で濃厚なヴィブラートを聞かせた後,再度は超高速で弾ききっていました。この部分ではOEKとの駆け引きがなかなかスリリングでした。

IMAについては,ラ・フォル・ジュルネ金沢ほどには,石川県民に知られてはいないのですが,20年に渡って継続的に実施し,成果を上げていることはもう少しアピールしても良いと思います。今回は,夏休みの平日の午後に行われたこともあり,親子連れのお客さんが多かったのですが,その意味で,もう少し大人が聞きに行きやすい時間帯にしてもらった方が良かったかなとも思いました(と書きつつ,今回はうまく休みが取れたのですが)。

それと,このコンサートに併せて今年のIMA音楽賞を発表しても良いのではないかと思いました。

2014/08/22

IMAライジングスターコンサート2014 今年も若いアーティストたちの充実の演奏を間近で楽しむことができました

いしかわミュージックアカデミー(IAM)の恒例の演奏会となっているライジングスターコンサートを聞いてきました。例年はかなり長いコンサートになるのですが,今年は出演者数がやや少な目で,2時間強の長さでした。

登場したのは若手のヴァイオリン,チェロ,ピアノ奏者と弦楽四重奏,ピアノ三重奏でした。会場の交流ホールは奏者を間近に感じることができるので,気力十分の若手奏者たちの演奏をじっくり楽しむことができました。

今回は8人・グループ,9曲が演奏されました。技術的な面については,私が書くまでもなく見事な演奏ばかりでしたが,その印象がそれぞれに違うのが面白いところです。特に印象に残ったのは,次の演奏です。

ミンギョン・キムさんによる老練といってよいほどの落ち着きと押し出しの強さのあったサン=サーンスのハバネラ,周防亮介さんによる思い切りよく引ききったミルシテインのパガニーニアーナ,若々しい伸びやかさに満ちた上野通明さんによるブラームスのチェロ・ソナタ第2番,ジヨン・イムさんによる丁寧さと強靭さが鮮やかに切り替わる序奏とロンド・カプリチオーソ

その中でいちばん完成度が高いと感じたのが最後に演奏された,ヴァイオリンの毛利文香さんを中心としたモーツァルトのピアノ三重奏曲第5番でした。古典派の曲らしい端正な雰囲気の中に瑞々しさが溢れていました。他の曲に比べると地味目の曲でしたが,全く物足りないところはなく,曲の良さがしっかり伝わってきました。

8月26日には今回登場した周防亮介さん,ミンギョン・キムさんを含む若手アーティストに加え神尾真由子さんが登場し,OEKと共演します。この日はうまい具合に休めそうなので,こちらも聞きに行ってみたいと思います。

2013/08/25

音楽堂室内楽シリーズIMA講師チェンバーコンサートは,聞きごたえ十分の室内楽の連続。最後のシューマンのピアノ五重奏曲は変化に富んだスケール感たっぷりの演奏。今年のIMAをしっかり締めてくれました。

いしかわミュージックアカデミーも本日で終了ということで,そのエンディングとなる室内楽コンサートが石川県立音楽堂邦楽ホールで行われました。コンサートのタイトルは,「IMA×OEK」となっているものもありましたが,OEKからはヴィオラの石黒さんだけが参加していましたので,IMAチェンバーコンサートというのが正確なところかもしれません。

演奏された曲は,ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲「街の歌」,モーツァルト/弦楽五重奏曲第4番ト短調 ,シューマン/ピアノ五重奏曲変ホ長調 ということで,古典派からロマン派に掛けてのドイツ・オーストリア系の室内楽の本流をしっかり聞かせてくれるようなプログラムでした。

講師陣勢ぞろいということで,どの曲も素晴らしい演奏でした。大げさな身振りはないのに味が染みている「街の歌」,今回,IMA初登場(だと思います)のフランチェスコ・マナーラさんの透き通るようなヴァイオリンを中心に,バランスの良い「せつなさ」を感じさせてくれたモーツァルトの弦楽五重奏曲。どちらも堪能させてくれました。

後半に演奏されたシューマン/ピアノ五重奏曲変ホ長調は,演奏効果のあがる名曲だけあって, 特に聞き映えがしました。レジス・パスキエさんの熱のこもったヴァイオリンの歌いぶり,それに応えるジャン・ワンさんの威厳のある第2主題...第1楽章から名俳優が競い合って演技をするような面白さがありました。

どの楽章も曲想が鮮やかに描き分けられていたのですが,特に最後の楽章の終結部で,すべてのパートが全開になって,「全員が主役」みたいな感じで盛り上がっていたのが素晴らしかったですね。

会場は満席ではなかったのが残念でした。IMAの受講生を応援しつつ,こういう正統的で聞きごたえのある室内楽プログラムを楽しむような市民が増えてきてくれると良いのになぁと聞きながら考えていました。

さて,IMAが終わると,OEKの新シーズンも間近です。演奏会の帰り際に,「打ち水」のような感じのにわか雨に遭遇してしまいましたが,聞きごたえのある室内楽公演を聞いて,植物同様に息を吹き返した感じです。とても良い演奏会だったと思います。

2013/08/20

いしかわミュージックアカデミー ライジングスターコンサート2013 今年も力強く熱い演奏の連続 

いしかわミュージックアカデミーに合わせて,過去のIMA音楽賞受賞者を中心とした若手奏者が勢ぞろいするライジングスターコンサートが行われました。毎年,ヴァイオリン,チェロ,ピアノの演奏が中心ですが,今年は,弦楽四重奏とピアノ三重奏による演奏があったのが特徴だったと思います。

弦楽四重奏の方は,山根一仁さん,毛利文香さん,田原綾子さん,上野通明さんという桐朋女子高等学校音楽科(男女共学です)の仲間で結成されたエール弦楽四重奏団によるドヴォルザークの「アメリカ」の第1楽章,第4楽章が楽しめました。コンクール入賞者集団ということで,各楽器のソロが大変雄弁で,大変立体的で聞きごたえのある演奏を聞かせてくれました。第4楽章の方は大変軽快で,ちょっと遊び心を感じさせてくれるほどの鮮やかさのある演奏でした。さすがと言う演奏でした。

演奏会の最後に演奏されたピアノ三重奏の方は,竹田理琴乃さん,小川響子さん,松本亜優さんという女性3人による「女子会」的華やかさのある演奏でした。押し出しの強い小川さんのヴァイオリンに触発されるように,熱い演奏が繰り広げられました。ピアノ三重奏は,昔からソリストが3人集まって演奏されることの多いジャンルですが,演奏会のトリを締めるのにふさわしい演奏でした,

韓国のジェヒョン・イさんとジヨン・イムさんのヴァイオリン二重奏によるサラサーテのナヴァーラも圧倒的な演奏でした。一糸乱れないバチっと決まった,強靭な演奏で,ただただ凄いと思いました。

その他,合計8組が次々登場しました。リスト,パガニーニなど技巧的な曲が多いので,聞いていてやや疲れるところもありましたが,今年も若さと力強さ溢れる演奏を堪能できました。

PS. 最初に登場した尾崎未空さんですが...一瞬,能年玲奈さんが登場したのかと思ってしまいました。「あまちゃん」の見過ぎですね。

PS2. 演奏会の後,金沢フォーラスに立ち寄ったところ,楽器を持った若者集団とすれ違いました。よく見ると,エール四重奏団の皆さんでした。「ご苦労さん」とでも掛けてあげれば良かったかな...。こういうのは大都市圏ではありえない,金沢ならではの楽しさですね。

2013/08/18

8月後半はいしかわミュージックアカデミー その開講をPRする金沢エキコンに山根一仁さん,上野通明さん,竹田理琴乃さんが登場。暑さと構内アナウンスに負けない素晴らしい演奏でした

8月のお盆休みが終わると,いしかわミュージックアカデミー(IMA)の時期になります。今年の夏は全国的に35度ぐらいの猛暑続きですが,IMAをアピールする金沢エキコンが行われたので聞いてきました。登場したのは,ヴァイオリンの山根一仁さん,チェロの上野通明さん,ピアノの竹田理琴乃さんでした。

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特に山根さんは,日本音楽コンクールで優勝したり,OEKと共演したり十代にして積極的に活動をされている方なので,その演奏を駅の構内で間近で聞けるというのは,後から振り返ると非常に貴重な機会だったのではないかと思いました。

約30分のコンサートのうち前半は山根さんと上野さんのデュオでベートーヴェンとヘンデルの曲が演奏されました。さすがに駅構内での雑踏の中での演奏ということで,マイクを使って演奏していましたが,そのキリっと締まった演奏は大変インパクトがあり,多くの人が足を止めて聞き入っていました。2曲目のヘンデルのパッサカリアは,ハルヴォルセン編曲ということで,どこか現代的な感じがあり,変奏が進むにつれて,色々な技が繰り広げられるような面白さがありました。

後半の竹田さんの方は,まず,ショパンのピアノソナタ第2番の第1,2楽章を演奏しました。こちらも大げさになりすぎることなく,しっかりと音楽を聞かせてくれるような良い演奏でした。間近で聞く演奏は,迫力十分で集中力のある演奏に引き込まれました。ただし,第2楽章の方は消えるように終わり,さらにこの時に構内アナウンスが入ったので(エキコンの宿命ですが),ちょっと残念でした。そう考えると,選曲的にはもう少し軽い曲でも良かったかなとも思いました。

その分,最後に演奏された映画「コクリコ坂」から「さよならの夏」という曲は透明感のある曲で,爽やかな印象を残してくれ,とても良かったと思います。

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恒例の「花束贈呈」に続き,それに応える形でアンコールが演奏されました。

アンコールでは,山根さんと竹田さんの共演でタイスの瞑想曲が演奏されました。既にしっかりとした表現力を持った二人の演奏ということで,大変聞き映えがしました。それと...2人がステージに揃っているだけで「絵になるなぁ」と思いました。

IMA関連のコンサートは,8月20日(火)の18:00からIMAライジングスターコンサートが石川県立音楽堂交流ホールで行われます。今回は独奏だけではなく,室内楽公演も行われるようなので,聞きにいきたいと思いまます。

2013/07/12

今年の夏は?IMAでしょ。 いしかわミュージックアカデミー関連コンサートの紹介

今年のいしかわミュージックアカデミー(IMA)のチラシなどが出始めていたので,ご紹介しましょう。今年は昨年まで行われていた,OEKが出演する「日本海交流コンサート」は行われないようですが,IMA講師陣が登場する室内楽公演は次のとおり音楽堂室内楽シリーズとして行われます。

8月25日(日) 15:00 邦楽ホール 音楽堂室内楽シリーズ-第3回-
 いしかわミュージックアカデミーIMA講師チェンバーコンサート

ヴァイオリン:レジス・パスキエ,ナムユン・キム,フランチェスコ・マナーラ,神尾真由子,ホァン・モンラ
ヴィオラ:原田幸一郎,石黒靖典(OEK)
チェロ:毛利伯郎,ジャン・ワン
ピアノ:チュンモ・カン

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲「街の歌」
モーツァルト:弦楽五重奏曲 第4番 ト短調
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調

もう一つ行われるのは,IMAライジングスターコンサート2013です。こちらは,8月20日(火)18:00から交流ホールで行われます。こちらの方は,IMA音楽賞を受賞者を中心に次の方が登場します。

ピアノ:尾崎美空,小竹島紗子,竹田理琴乃
ヴァイオリン:辻彩奈,福田ひろみ,ジェヒョン・イ,ジヨン・イム,小川響子
チェロ:村井智,松本亜優
弦楽四重奏: エール弦楽四重奏団

この中で特に注目なのは,全員10代のメンバーによるエール弦楽四重奏団でしょう。メンバーを良く見ると 中学生の時に日本音楽コンクールで1位になった山根一仁さん,同じ年に高校生で3位になった毛利文香さんが入っています。チェロの上野通明さんもまだ十代ですが,既に色々なコンクールで入賞しています。そして3人ともIMA音楽賞の受賞者です。このメンバーに同世代のヴィオラの田原綾子さんが加わります。後から振り返ると,超豪華メンバーになっている可能性もあるクワルテットだと思います。

というわけで... 今年の夏は?IMAでしょ。 

# 今しか使えないネタを大急ぎで使ってみました。

その他,8月18日~8月22日にかけで石川県内各地で,IMAミニコンサートが行われます。メンバーは発表されていませんが,こちらの方は過去最多の公演数とのことです。

2012/08/25

いしかわミュージックアカデミー2012受講生発表会はもの凄いボリューム。別途開催していた「ピアノの歴史」では,クラヴィコード,チェンバロ,フォルテピアノに触ることができました

いしかわミュージック・アカデミー(IMA)も大詰めとなり,本日は丸一日掛けて,受講生発表会が行われました。この「丸一日」というのは本当に丸一日で,ヴァイオリン部門は朝10:00から夜20:30という予定になっていました。その他,もう少し人数は少ないのですが,チェロ部門,ピアノ部門も行われており,音楽堂の方は,聞く方もお世話する方も大変だったのではないかと思います。

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↑コンサートホールも含め音楽堂フル稼働でした。

さすがに私も全部聞けなかったのですが,ヴァイオリン部門8人,チェロ部門3人,ピアノ部門6人を聞いてきました。邦楽ホールと交流ホールを往復し,途中,後から報告するやすらぎ広場にも行ってきたので,「一人でラ・フォル・ジュルネ」状態でした。

先日のライジングスターコンサートには行くことができなかったのですが,このコンサートに出演した,ヴァイオリン部門の篠原悠那さん,ジユン・イさん,チェロ部門の三井静さん,ピアノ部門では尾崎美空さんの演奏を聞くことができました。その他の方々も技術的には素晴らしかったのですが,特にこれらの方々は,やはり一味違う,「聞かせる力」を持っていると思いました。その他にも,いいなぁと思った人はいるのですが,明日の午前中に発表される,IMA音楽賞に選ばれているか,期待したいと思います。

残念だったのは,入場者数の少なさでしょうか。この発表会が公開されていることが知られていない気もしますが,せっかく素晴らしい演奏をしても拍手が少ないのでちょっと寂しい気がしました(いっそ,全部ネットで中継しても面白いかもしれませんね)。

今日はその他,やすらぎ広場で行われていた「ピアノの歴史」というイベントにも参加してきました。川口恒子さんから寄贈されたピアノを修復する過程を公開するピアノ・ストーリー・プロジェクト関連にイベントなのですが,内容的には,「夏休みの自由研究にぴったり」だと思いました。

クラヴィコード,チェンバロ,フォルテピアノ,普通のピアノの4台の実物を見ながら,それぞれの特徴を説明した後,演奏を聞くという試みでした。説明は竹田楽器の竹田時康さん,演奏は清水目千加子さんが担当しました。竹田さんの説明はとても分かりやすく,楽器に対する情熱が強く伝わってくるものでした。

写真撮影もOKで,イベントの後は自由に楽器に触れたので,夏休みの自由研究の題材にはぴったりだと思いました。よくチェンバロからピアノに進化したと言われることがありますが,それは間違いで,全く別の楽器であることなど,子供たちには目からウロコだったのではないかと思います。

子供向けの楽器についてのイベントというのは,是非,これからも期待したいと思います。この時期,結構,重要は多いと思います。

Piano
↑フォルテピアノを分解して説明する竹田さんの素晴らしい解説


2012/08/23

いしかわミュージックアカデミー15周年記念環日本海交流コンサート 井上道義/OEKと5人の名手が共演。神尾真由子のバーンスタインはロマンティック&ダイナミック! #oekjp 。

いしかわミュージックアカデミー(IMA)も,今回で15回目となります。それを記念して,今年の環日本海コンサートは一段と豪華な内容となりました。チェロのジャン・ワン,工藤すみれ,ヴァイオリンのクララ=ジュミ・カン,神尾真由子,ピアノの後藤正孝の5人のソリストが井上道義指揮OEKと共演しました。IMAで講習を受けた後,世界に羽ばたいて活躍している若手アーティスト4人と講師として参加している名手ジャン・ワンということで,どの曲も聞きごたえがありました。

最初の工藤すみれさんの独奏によるロココ変奏曲は,とても端正で,技巧よりは内容を感じさせる演奏でした。OEKも,この曲を過去何回も演奏しているだけあって,万全のサポートを聞かせてくれました。続く,ブラームスの二重協奏曲は,OEKが演奏するのは,久しぶりだと思います。個人的には,ちょっと苦手な曲だったのですが,今回のクララ=ジュミ・カンさんとジャン・ワンさんとの共演は,大変雄弁でスケールの大きな演奏でした。大曲を一気に楽しませてくれました。ジャン・ワンさんの艶やかで奥の深さを感じさせてくれる音にまず惹かれたのですが,クララさんの方も互角に渡り合っていました。毎年思うのですが,さすがです。それに触発されるように,井上/OEKもダイナミックな音楽を聞かせてくれました。

この演奏は,日中韓の共演ということになりました。最近は,竹島や尖閣諸島の問題で,日中,日韓の関係がギクシャクしていますが,この日の演奏会には,国境はなかったですね。IMAは,日中韓の若手アーティストが集まる場として定着してきています。今後,国の問題が個人レベルでの国際交流に水を差すことがないことを願っています。

後半はまず,ピアノの後藤正孝さんが登場し,リストのピアノ協奏曲第1番を演奏しました。過去の日本海交流コンサートでは,若手ヴァイオリニストばかりが登場していた印象がありますので,ピアノ協奏曲,しかもOEKが滅多に取り上げない,リストのピアノ協奏曲が演奏されたのは,とても新鮮でした。後藤さんは,完全にこの曲を手の内に入れており,安心して楽しむことができました。ピアノの音が大変明快で,大きく飛翔するような軽やかさがあったのがとても印象的でした。

最後にお馴染みの神尾真由子さんが登場しました。井上道義さんは神尾さんに絶大な信頼を持っているようで,考えてみると,このコンビで色々な協奏曲を聞いてきました。今回演奏されたバーンスタインのセレナードはその中でも特にすばらしい演奏だったと思います。この曲は,OEKが岩城さん時代から何回も演奏している曲ですが,こんなにロマンティックな曲だとは思いませんでした。曲の最初の部分から,神尾さんヴァイオリンの非常にデリケートで暖かな音の魅力満載でした。6人のパーカッションによる色彩感とダイナミクスも素晴らしく,安心して楽しめる演奏になっていました。終楽章でジャズ風に音楽がスイングする部分では,井上さんならではの”踊る指揮”が見られました。こういう部分でのノリの良さと音楽の盛り上げ方は,他の指揮者には真似できないものですね。終演後は盛大な拍手が続き,(恐らく予定外の)アンコールで,このスイングする部分が再度演奏されました。

今回は,大変充実した演奏の数々を非常に安い価格で聞くことができました(私の座席は3階席だったのですが,何と1000円でした)。その割に空席が結構あり,もったいないと思いました。IMAの後は,井上さんによる指揮講習会が始まります。全国的に暑い夏が続いていますが,8月末までは,金沢に集まっている若手アーティストたちの熱い演奏に浸りたいと思います。

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