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ガル祭

2017/05/02

5月2日夜は #ガル祭 の目玉企画「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲演奏」第1夜へ。九人九様の演奏を楽しめました。横山幸雄さんの「ワルトシュタイン」の安定感はさすがでした」

風と緑の楽都音楽祭(ガル祭)もいよいよ後半の本公演に入っていきます。その前夜祭のような形で,「ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏」企画の第1夜が行われたので聞いてきました。

今回のベートーヴェン企画については,交響曲全曲,ピアノ協奏曲全曲もすごいのですが,ボリューム的には,やはりこの「4日間でピアノ・ソナタを全部」がいちばんすごいのではないかと思います。人生の中でも,こういう企画に出会うことはそうないだろうと考え聞きに行くことにしました。
今回演奏されたのは,ピアノ・ソナタ第2番,9番,12番「葬送」,第16番,第21番「ワルトシュタイン」,第22番,第26番「告別」,第27番,第28番の9曲でした。この9曲が9人のピアニストによって演奏されました。この9人のうち,横山幸雄さん以外は全員,北陸地方を中心に活躍している地元のピアニストばかりでした。

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まず,この9人で9曲という点が面白かったですね。「ワルトシュタイン」を弾いた横山幸雄さんを中心に据えて,九人九様のベートーヴェンを楽しむことができました。
何といっても横山さんの演奏の安定感と,聞かせ方の上手さが見事でした。平然と始まった後,曲の山場ではビシッと決め,曲の最後のクライマッスに向けてさらに高まって行くというスケールの大きさを感じました。

この曲の最終楽章の終盤,オクターブ・グリッサンドという技が出てくるのですが,2階席からだと,その奏法がとてもよく見えました。この曲を実演で聞くこと自体,金沢だと滅多にないのですが,CDなどで聞いていても印象的な「この部分」は,こんなに軽々と演奏できるのか,と感心しました。ちなみにポリーニによる「実演」の映像がYou Tubeに乗っていました(正式な動画かわからないのですが)。

https://www.youtube.com/watch?v=imaUhABlejA

その他の曲についても大変楽しめました。トリを務めた田島睦子さんによる第28番の,軽やかで自在にインスピレーションが広がるような演奏。「告別」を弾いた鶴見彩さんによる,ストレートで目の覚めるような鮮やかな演奏。金沢で大活躍されているこのお2人の演奏は,いつものことながら素晴らしいと思いました。

曲の中では,これまでほとんど聞いたことのなかった16番が「良い曲だなぁ」と思いました。これは,石本えり子さんの演奏の力も大きかったと思います。第2楽章など,ベートーヴェンらしからぬ(?),イタリアンな感じの歌をたっぷりと楽しむことができました。

その他,第2番,第12番「葬送」も,もともと好きな作品だったのですが,それぞれ平野加奈さん,山田ゆかりさんの演奏で,イメージどおりの演奏を実演で楽しむことができました。

この演奏会は,18:30に始まり,21:40頃に終わっていましたので(休憩20分を含む),約3時間かかりました。これと同様の演奏会がさらに3回行われるということで,「体力が持つだろうか?」という恐怖感もあるのですが,新音楽祭の目玉をしっかりと堪能したいと思います。

この全曲演奏シリーズですが,邦楽ホールで行われたこともあり,落語の時に使うような...名前は何と言うのか知らないのですが...名札を,解説の潮博恵さんが1曲ごとに日めくりカレンダーのようにめくっていました。このアイデアはなかなか良いと思いました。
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2017/04/30

#ガル祭 4月30日午後は今回初の企画「北陸市民オーケストラの祭典」。鈴木織衛さん指揮の総勢100名以上によるベートーヴェンの「運命」は,理想的なプロポーションとボリューム感を持った,完成度の高い音楽でした

午後からは,石川県立音楽堂コンサートホールで今回初の企画である「北陸市民オーケストラの祭典」を聞いてきました。タイトルとしては,「北陸」となっていましたが,実際には石川県内で活動している金沢交響楽団,石川フィルハーモニー交響楽団,金沢室内管弦楽団,メディカルオーケストラ金沢,小松シティフィルハーモニック,管弦楽団オルビスNOTOのメンバーが登場し,総勢100名以上でベートーヴェンの「運命」(全曲)を演奏する,といういかにも「音楽のお祭り」らしい企画でした。
100名以上の演奏というと,大げさで重苦しいものになるような気もしたのですが,弦楽器のトップにOEKのメンバーを配していたこともあり,アンサンブルの乱れもなく,見事な「運命」を聞かせてくれました。指揮の鈴木織衛さんの作る音楽は,いつもとても流れが良いのですが,これだけの大編成になっても,そのことは変わらず,理想的なプロポーションとボリューム感を持った,完成度の高い音楽を聞かせてくれました。
やはり第3楽章から第4楽章に掛けての暗から明への変化,弱奏から強奏への変化の鮮やかさが見事でした。明るく太陽が昇ってくるような聞き映えのする演奏になっていました。余裕のあるクライマックスも素晴らしかったのですが,第2楽章や第3楽章の最初の方の,低弦の大編成での弱奏も何ともいえずゴージャスでした。オーボエをはじめとした木管楽器のソロもくっきりと聞こえました。
「市民オーケストラの合同演奏」というのは,なかなか難しい企画ではあると思うのですが(この合同演奏も音楽堂が完成した時以来ですね),今回の演奏を聞いて,機会があればまた聞いてみたいと思いました。
前半は今回の合同演奏に参加した団体の中から,金沢交響楽団,石川フィルハーモニー交響楽団,金沢室内管弦楽団,メディカルオーケストラ金沢が,それぞれ20分程度ずつ,ベートーヴェンの交響曲の楽章の一部などを中心とした演奏を聞かせてくれました。この中で特に印象に残ったのは,(これはベートーヴェンではなかったのですが)伊勢拓之さんのピアノと山口泰志さん指揮メディカルオーケストラ金沢が演奏した,ガーシュインのラプソディ・イン・ブルーでした。
演奏時間的には「抜粋で演奏するのかな?」と思っていたのですが,サックス3本を加えた全曲の演奏をしっかりと聞かせてくれました。伊勢さんのまとまりが良く,リラックスした味わいのあるピアノも良かったのですが,気持ちよく音が鳴り切っていたメディカルオーケストラ金沢の音が素晴らしいと思いました。
この演奏会も青島広志さんが司会で,「最後なので,演奏が終わったら,立ち上がってスタンディングオベーションをしましょう」と呼びかけました。そして,ラプソディの後,見事に皆さん立ち上がってくれました。これはお世辞ではなく,本当に良かったなぁというお客さんの気持ちの表れだったと思います。
というわけで,演奏者とお客さんの双方ともに気持ちの良さを実感できた公演だったと思います。最後にガルガンチュア君も登場しましたが,日に日に,音楽祭に馴染んできている気がします。新音楽祭の前半を大きく盛り上げる良い公演でした。

#ガル祭 4月30日は,恒例の「吹奏楽の日」公演。快晴だけれども強風の中,今年も爽やかなパフォーマンスを楽しむことができました。

4月30日の午前中は,ラ・フォル・ジュルネ金沢の時からの恒例,「吹奏楽の日」公演をしいのき迎賓館裏の緑地で聞いてきました。本日は快晴すぎるくらいの快晴だったのは良かったのですが,風が大変強く,サポート役の遊学館高校のメンバーは,例年に増して大変そうでした。
それでも「野外演奏を芝生の上で聞く」という気持ちよさは他に変えられないものがあります。今年も爽やかな気分の演奏を楽しんできました。
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私が到着した時は百萬石ウィンドオーケストラの皆さんが演奏中でした。
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その後,小松明峰高校吹奏楽部のステージ。いつもどおり,合唱とダンスと吹奏楽が一体となった,「風になりたい~宝島」のメドレーを楽しませてくれました。
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続いて,お隣福井県の福井工業大学附属福井高校吹奏楽部。紙のプログラムに書かれていた曲から予定を変更し,昨年ヒットした「恋」などをダンス付きで披露していました。
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午前中最後は,富山商業高等学校吹奏楽部。音楽祭のテーマにふさわしく,ベートーヴェンの第九の第4楽章をゴスペル風に編曲した,「ジョイフル,ジョイフル」などを楽しませてくれました。赤いシャツにぴったりの雰囲気でした。
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司会は青島広志さんが担当されており華やかさはあったのですが,意外なところに突っ込みを入れたり,尋ねられた方も少々困っていた気もします。この公演については,例年通りの「いつもの方」の方が良かったかなと思いました。
午後からは,石川県立音楽堂に移動し,「北陸市民オーケストラの祭典」をたっぷり聞いてこようと思います。

2017/04/29

#ガル祭 ユベール・スダーンさん+アン・アキコ・マイヤースさんによる魅力的なヴァイオリン協奏曲に加え,北陸の民謡2曲+マンボ!オープニングコンサートは「盛り沢山」。これが音楽祭のコンセプトかも

午後からは,記念式典に続いてオープニングコンサートが行われました。司会は池辺晋一郎さんでした。
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記念式典の内容は,ラ・フォル・ジュルネ金沢の時と全く同じで,前田利祐氏,谷本石川県知事,山野金沢市長の3人の方からの挨拶でした。ちなみに...山野市長のあいさつの時,音楽祭名のところで,少し間を置き,しっかりとペーパーで確認。やはり,この音楽祭名は「長過ぎ」かな,と思います。
オープニング・コンサートの方には,目新しさがありました。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲がメインでしたが,その前に,まず,ザ・トランペットコンサートによるファンファーレ,その後,富山県民謡の越中おわら,石川県民謡の山中節が演奏(踊り付き)されました。
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ファンファーレは,ベートーヴェンの歌曲「自然における神の栄光」をもとにしたファンファーレでした。確か高校ぐらいの音楽の教科書に合唱曲として載っていた曲で,なつかしい気分になりました。トランペット8人による演奏で,大変気持ち良く爽快に聞かせてくれました。ちなみに,午前中に鼓門下でのファンファーレは,別の曲(編成も違っていた?)だったと思います。やはりホール内で聞く方が聞き映えがすると思いました。
越中おわらは,9月初旬に富山県八尾で行われる「風の盆」が有名ですが,その雰囲気をそのままホールに持ってきた感じでした。ベートーヴェンとは...つながらないのですが,「風」という言葉ではつながっていますね。胡弓の音と哀愁と全体に漂う浮遊感が,大変魅力的でした。「男踊り」「女踊り」の2種類が順に登場しましたが,ずっと浸っていたくなるような雰囲気がありました。
山中節の方は,ロングトーンの声の美しさが大変魅力的でした。こちらはオーケストラの伴奏による演奏で,民謡の声と大変うまく溶け合っていました(ただしマイクを使っていました)。
その後はメインプログラムのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が演奏されました。まず,ユベール・スダーンさん指揮OEKの演奏が素晴らしいと思いました。スダーンさんの演奏を聞くのは今回が初めてでしたが,虚飾を配して,基本的に速目のテンポで演奏していましたが,その中に何とも言えない,柔らかさや落ち着きがあり,安心して聞けるベートーヴェンを楽しませてくれました。
白と黒のドレスで登場したアン・アキコ・マイヤースさんは,その雰囲気どおりの,クール・ビューティな演奏を聞かせてくれました。凛とした音で,くっきりと演奏されていました。要所要所で,しっかりと歌い込んだり,非常に力強く演奏したりする,音楽の聞かせ方も巧いと思いました。
ちなみにこの曲では,第1楽章の後,盛大な拍手が入りました。お客さんの傾向としては,「はじめてこの曲を聞く」人が多かった印象です。
最後にアンコールが1曲演奏されました。OEKの金管や打楽器のメンバーがゾロゾロと入って来たので,「一体何?」と思っているうちに,ベートーヴェンの「運命」の第1楽章が普通に始まりました。やや不審に思っているうちに,ラテン系パーカッションが加わり,ペレス・プラードのマンボNo.5と合体。「ああ,あの曲か!」と分かりました。宮川彬良さんによる名編曲ですね。この曲で会場はさらに大きく盛り上がりました。楽し気に指揮をするスダーンさんを見ながら「いい人だなぁ」と思いました。
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このオープニング・コンサートを聞いて,この音楽祭のコンセプトは「過剰なまでの盛り沢山」感かなと実感しました。音楽祭の後半では,4日連続でピアノ・ソナタマラソンに挑戦する予定なので,体調に注意しながら,ベートーヴェン祭りを楽しみたいと思います。
終演後,音楽祭のマスコットのガルガンチュアが出口でお出迎え。記念撮影をする人もいて(結構,年輩の方に人気?),今日一日で一気に知名度を上げたのではないかと思います。
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いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2017 #ガル祭 開幕。晴天の中鼓門下でファンファーレ。ガルちゃんはこれから音楽祭を盛り上げてくれることでしょう

昨年まで行われていたラ・フォル・ジュルネ金沢に代わって,「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2017」が始まりました。まず,午前11時にJR金沢駅 鼓門下で行われたオープニング・ファンファーレを聞いてきました。このセレモニー自体,金沢独自企画でしたので,例年と同じ形で始まりました。やや風は強かったものの,晴れたのも良かったですね。

司会は青島広志さんで,ザ・トランペットの皆さんによってファンファーレが演奏されました。
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音楽祭のキャラクター,ガルガンチュアの紹介もありました。生で初めて見たのでが,紙に印刷されたものよりも,ずっと可愛らしい印象です。これから最終日まで,音楽祭を盛り上げてくれることでしょう。

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本日は,いったん出直した後,14:00からのオープニング・コンサートを聞きに行く予定です。

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