OEKのCD

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2014/09/06

潮博恵著『古都のオーケストラ,世界へ!:「オーケストラ・アンサンブル金沢」がひらく地方文化の未来』(アルテスパブリッシング)が演奏会場で配布されました。OEKをしっかり取材したOEKファン必読の著作です #oekjp

本日の岩城宏之メモリアルコンサートで,潮博恵著『古都のオーケストラ,世界へ!:「オーケストラ・アンサンブル金沢」がひらく地方文化の未来』(アルテスパブリッシング)が定期会員(S,A席購入者)に配布されました。次のとおり,レンゴーさんの提供による特製パッケージ(段ボールですね)に入れられていました。

Nec_0621

本文の方は,まだ全部読んでいないのですが,3月末に潮さんが講演された時同様,豊富な写真を掲載し,データに基づいた記述がされています。日本のオーケストラについては,山形交響楽団について指揮者の飯森範親さんが書いた書籍があったと思いますが,それ以外ではこういうタイプの本はほとんどないのではないかと思います。

アーティスト自身,オーケストラのメンバー,指揮者が書いているのではない点も独自の点だと思います。アートの観点だけにとどまらない視野の広さがあり,より客観的な記述になっているのではないかと思います。

Nec_0622

ちなみに...私も潮さんから取材を受けており,p.127~のコラムで楽友会の活動とともにOEKfanのサイトが紹介されています。OEKメンバーも含め,地道なインタビューの積み重ねで作られているのも素晴らしいと思います。日本の特定のオーケストラについて,こういうタイプの書籍が作られたことは過去になかったと思います。

この本がきっかけとなって,OEKの活動がさらに地元金沢に定着し,さらに多くの人に「応援しがいのあるオーケストラだ」と感じてもらえるようになると,OEKファンとしても大変嬉しく思います。

PS. 本日,潮さんから,メッセージ付きのサインをいただきました。こちらも良い記念になりました。

2009/05/30

あまネコと一緒に劇場へ行こう

最近,「あまネコと一緒に劇場へ行こう!」という本が発売されました。流し読みをしてみたのですが,その中で井上道義OEK音楽監督が指揮者の役割について文章を書いていました。

この本自体,まさに石川県立音楽堂のためのような感じの本で,クラシック音楽だけではなく,歌舞伎,文楽,落語と邦楽ホールで上演されるような演目も含まれています。井上さん以外にも,三枝 成彰, 青島 広志 小山 実稚恵, 小曽根 真といった,音楽堂での公演でお馴染みの方々も執筆しています。

気軽に読めそうな本ですので,関心のある方はどうぞ。以下からも購入できます。
http://astore.amazon.co.jp/onc0d-22/detail/4944237472

2009/03/09

いのちの詩/江原啓之 

ここ数年,毎年OEKと共演している江原啓之さんですが,次のような本が最近発売されました。

いのちの詩/江原啓之.小学館,2009.2 
2,415円(税込)

初の「内観」のためのCDブックということで,お馴染みの渡辺俊幸さんが作曲したオリジナル曲をOEKが演奏しています。

”オリジナル曲5曲に、江原啓之の朗読詩4編が収録されたCDによる「音霊」と、書籍に込められた「言霊」によって、読む人それぞれをいのちの旅へ誘います。” ということで,どういう世界が広がっているのでしょうか?関心のある方は是非お聞きになってみてください。

2008/11/06

オーケストラの経営学

OEKの話題とは直接関係はありませんが,最近,オーケストラの経営学/大木裕子著.東洋経済,2008 という本が出版され,早速読んでみました。オーケストラを経営の観点から分析した本は,これまでほとんどなかったとので,大変面白く読むことができました。しかも,途中には茂木大輔さんの本に出てくるような「楽器別性格分析」や「指揮者分析」のような章もあり,音楽の読み物としても読むことができます。

オーケストラはそもそも利益を上げるのは難しい。また,大量生産や人員削減を行って効率化することも難しい。そういう非営利組織だからこそマネージメントが重要であるという点がまず基本にあります。そのマネージメントには,オーケストラ内部のマネージメントと外部のマネージメントがあります。

内部マネージメントというのは,オーケストラ自身の問題なのですが,私が面白いと思ったのは,外部マネージメントの方です。オーケストラという組織のあり方について「経営陣-聴衆-プロフェッショナル(団員)」という三者の立場のトレードオフ関係から分析を行っています。演奏の質と人件費のトレードオフとかこれまでの音楽関係の本には見られなかったような観点からオーケストラを取り巻く状況を整理しています。この部分では,ファンを創るマーケティング戦略,トライアル層のリピーターへの取り込みといったことが結論的に書かれています。この辺は,なるほどというような考え方なのですが,結局はオーケストラの社会的必要性をどれだけアピールできるのか?コンセンサスを得られるのか?という原点に戻るような気がしました。

大木さんは東京シティ・フィルのヴィオラ奏者から京都産業大学の経営学部の教員に転進したという異色の経歴を持った方ですが,講演会などの機会があれば,是非お話を伺ってみたいものです。楽友会の企画などでどうでしょうか?

2007/11/20

ベートーヴェンの交響曲/金聖響+玉木正之著

OEKとのブラームスの交響曲のチクルスが進行中の金聖響さんですが,「ベートーヴェンの交響曲」という本が発売されました。講談社現代新書という非常に読みやすく,入手しやすい形での発売ですので,注目を集める1冊となるでしょう。

スポーツライターの玉木正之さんとの共著という形になっていますが,大半は金聖響さんによる,ベートーヴェンの9つの交響曲の解説になっています。ベートーヴェンを繰り返し演奏しているOEKのファンにとっては必読の1冊にだと思います。

ちなみに,この本の帯の写真ですが,のだめカンタービレの「千秋真一指揮」のブラームスの交響曲第1番のジャケットのイラストととても良く似ています。面白いので↓以下のとおり比較してみました。意識してのものでしょうか?

Kim_chiaki

2007/08/04

岩城宏之著「音の影」文庫化

岩城さんの最後の著書の「音の影」が文庫本化されました。文庫版には,佐渡裕さんの解説がついていますが,これもまた岩城さんを知る人には楽しい話となっています。というわけで,夏休みの旅行のお伴にでもお読みになってみて下さい。

音の影 (文春文庫 い 7-6) (文庫)
岩城 宏之 (著) ISBN978-4-16-72107-7


2005/08/06

岩城音楽教室

岩城宏之音楽監督の文庫本が発売されました。

岩城音楽教室:美を味わえる子どもに育てる/岩城宏之著(知恵の森文庫).光文社,2005.8
ISBN4-334-78376-7

これは新刊ではなく30年近く前に発売された本の復刊です。いつもの岩城さんらしく,いろいろなエピソードを交えながら気軽に読める本ですが,タイトルが示すとおり,普通のエッセーよりは,もっとメッセージ性が強いような感じです。

ちなみに表紙のイラストは南伸坊さんによるものです。岩城さんの本については和田誠さんのイラストのものがおなじみですが,この南さんのイラストの方がよく似ているのではないかと思います。

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