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コンサート(OEK以外)

2018/07/24

OEKのヴァイオリン奏者 #上島淳子 さんと ピアニスト #松井晃子 による「バッハ×舞曲」 上島さんのしっかりとした音による平常心の各種舞曲集 #oekjp

OEKの第1ヴァイオリン奏者,上島淳子さんとピアニストの松井晃子さんによる Free Range Ensembleの演奏会が金沢市アートホールで行われたので聞いてきました。上島さんについては,OEKメンバーによる室内楽公演などでは,何回も聞いたことはありますが,デュオ・リサイタルを聞くのは今回が初めてのことです。

上島さんは,とても落ち着いた雰囲気のある方です。が,その音は非常に堂々としており,金沢市アートホールにぴったりと最適化された充実した演奏を聞かせてくれました。

プログラムのメインは,上島さんが,このシリーズで毎回のように演奏している,バッハの無伴奏ヴァイオリンの中のパルティータ第1番でした。このパルティータ自体,各種舞曲を集めたものですが,それ以外の曲についても,色々な時代の舞曲を集めていたのが,今回のプログラムのとても面白いところでした。今回演奏された「舞曲」をざっと並べると次のような感じになります。

ラ・フォリア,アルマンド,クーラント,サラバンド,ブーレ,シチリアーノ,ハバネラ,ワルツ,スケルツォ。それ以外に「精霊の踊り」が加わります。ダブっている舞曲がないのが素晴らしい点です。

上島さんは,そのイメージどおり,常に落ち着いて演奏されていました。演奏の情感としては,甘くなり過ぎることはなく,節度が感じられるのが特にバッハの雰囲気にぴったりだと思いました。バッハの演奏に限らず,急速なパッセージで平然とは,バリバリと演奏していたのが,実にクールで上島さんらしいと思いました。

前半はバロック音楽でしたが,後半はサンサーンスのハバネラ,チャイコフスキーのワルツ・スケルツォなどロマンはの音楽中心でした。こういった曲だと,もう少しリラックスしてもらっても良いかなとも思いましたが,楷書のようにしっかりと演奏するのが上島さんのスタイルだと思います。松井晃子さんの作る,変化に富んだ,力強いピアノと一体になって,滴るような魅力を持ったハバネラをしっかりと聞かせてくれました。

アンコールでは,舞曲集の「締め」にぴったりの「チャールダーシュ」が演奏されました。フバイのチャールダーシュということで,最初の方は「初めて聴く曲だな」と思って聞いていたのですが,最後の急速な部分で,ブラームスのハンガリー舞曲(何番か後で調べてみます)に出てくるメロディが登場し,ウキウキとした気分の中で演奏会を締めてくれました。

どの曲についてもじっくり,くっきりと演奏していたのが上島さんらしいと思いました。プログラミングの面白さと同時に弦楽器の音の生む「安心感」を実感できた演奏会でした。

2018/07/08

#金大フィル サマーコンサート。メインプログラムは,スロヴァキア・フィルに対抗(?)するような気合いの入った「新世界」交響曲。#フィンジ の弦楽のためのロマンスもとても良い曲でした。

この時期恒例の金沢大学フィルハーモニー管弦楽団のサマーコンサートが石川県立音楽堂コンサートホールで行われたので聞いてきました。この日の金沢は,昨日までの雨が晴れ,気温の方も,文字通り「サマー」でした。

プログラムは,最初にビゼーの「カルメン」第1組曲,後半はドヴォルザークの「新世界」交響曲ということで,おなじみの名曲路線でしたが,その間に,英国の作曲家,フィンジの「弦楽のためのロマンス」という,「オッ」という曲が入っていたのがポイントでした。

メインの「新世界」については,つい2週間前同じ場所でスロバキア・フィルによる見事な演奏を聞いたばかりだったので,いろいろとプレッシャーがかかったと思いますが,本日の演奏も両端楽章を中心に,集中力の高い,気合い充分の演奏でした。ティンパニの強打,木管楽器の生き生きとした表情...もしかしたら,スロヴァキア・フィルの演奏の影響を受けている部分もあったのかもしれませんね。堂々とした聞き応えと若々しさを持った演奏だったと思います。

その一方で,「新世界」交響曲は,超名曲と言われているけれども,それだからこそ,怖い曲だなと改めて思いました。ホルン,イングリッシュホルン...など聞かせどころだからこそ,粗が目立ちやすい部分があります。今回の演奏もパーフェクトではなかったと思いますが,第2楽章のイングリッシュホルンも,第4楽章のホルンのハイトーンとその後のアンサンブルの部分なども「よくがんばった!」演奏だったと思います。

一つ残念だったのは,第4楽章の最後の部分でしょうか。長~く音を伸ばして終わる部分で,待ちきれずにパラパラと拍手が入りました。この部分は,ハーモニーの美しさをじっくり聞きたかったですね。

前半に演奏された,「カルメン」の方も,大変流れの良い演奏でしたが,少々ソツがなさ過ぎるかなと思いました。今回の組曲版には,オリジナルでは,カルメンの歌う「セギディーリア」も入っていましたが,こういった曲では,「怪しい揺らぎ」のようなものが欲しいかなと思いました。

そして今回の目玉は,やはりフィンジの弦楽のためのロマンスだったと思います。私自身,初めて聴く曲でしたが,大変美しい曲でした。隠れた名曲だと思いました。メロディに不思議な懐かしさのようなものがあり,英国の風景や映像が浮き上がってくるような感じでした。時々,コンサート・ミストレスの方のソロが入るなど,10分程度の曲にも関わらず,変化に富んだ曲想を楽しむことができました。

今回,どういう経緯でこの曲を選曲されたたのかは,分かりませんが(管楽器が参加できないので,冒険的な試みだったと思いますが),これからもこういう選曲に期待したいと思います。それと,この曲については,是非,アビゲイル・ヤングさんとオーケストラ・アンサンブル金沢にも演奏してもらいと思いました。

2018/06/23

#レオシュ・スワロフスキー指揮 #スロヴァキア・フィル 金沢公演。#石川県立音楽堂 にぴったりのヨーロピアン・サウンドによる「モルダウ」「新世界」。素晴らしい。#ルドヴィート・カンタ さんの万感の思いのこもったチェロ協奏曲も感動的

石川県立音楽堂コンサートホールで,スロバキア・フィルの来日公演が行われたので聞いてきました。演奏されたのは,スメタナの「モルダウ」,ドヴォルザークのチェロ協奏曲と交響曲第9番「新世界から」という,超名曲3曲でした。あまりにも名曲ばかりなので,行こうかどうか迷ったのですが,元OEK首席チェロ奏者のルドヴィート・カンタさんがソリストとして登場するということもあり(そして,チケットが比較的安価だったこともあり),土曜日の夕方に聞きに行くことにしました。

「超名曲」と書いたのですが,金沢の場合,オーケストラ・アンサンブル金沢の編成が大きくないこともあり,大都市圏に比べると,この3曲が実演で取り上げられる機会は少ないと思います。今回,改めてスロバキア・フィルの演奏でこれらの曲を聞いてみて,何回も演奏してきたことによる,磨き上げられたサウンドが素晴らしいと思いました。派手に鳴り響くというよりは,どの曲も,弦楽器を中心全体とした安定感のある落ち着いたトーンがベースになっていました。石川県立音楽堂コンサートホールにぴったりで,山や森といった自然の美しさを思わせるバランスの良い響きでした。こういうのをヨーロピアン・サウンドと言うのかなと思いました。今日は聞きに来て良かったと思いました。

もちろんどの曲についても,クライマックスでは,金管楽器やティンパニが大活躍するのですが,エネルギーの大きさは伝わっても,うるさいと感じることはありませんでした。「本場の演奏」という表現は,好きではないのですが,これらの曲は数え切れないほど演奏してきた曲だと思いますので,完全に手の内に入った演奏だったのではないかと思います。

しかも今回演奏された曲は,どの曲からも指揮者や奏者の「思い」がしっかりと伝わって来ました。ルーティーンワークに陥るのではなく,前向きさが伝わってきました。このことは,今回の指揮者,レオシュ・スワロフスキーさんの力が大きかったのではないかと思います。

それと,やはり,30年ほど前まで,スロヴァキア・フィルに在籍しており,その後,OEKに移籍したカンタさんとの共演ということも大きかったと思います。カンタさんの独奏で,ドヴォルザークのチェロ協奏曲を聞くのは,3回目の気がしますが,今回の演奏には特に強い「万感の思い」が秘められていると感じました。もちろん,カンタさんの演奏スタイルは,いつも通りの平然とした自然体でしたが,高音の弱音で歌わせる部分については,スロヴァキアへの望郷の念と金沢の聴衆(本日は大入りでした)への感謝の気持ちが滲み出ていました。その姿が感動的でした。

この曲では,第3楽章の後半,音楽が明るくなって,別の世界への「あこがれ」のような気分が出てくる部分が好きです。コンサートマスターと独奏チェロとの重奏になり,なんとなくヴァイオリンの方が目立つ部分なのですが,この日のスロヴァキア・フィルのコンサートマスターは若い方で,瑞々しい音を聞かせてくれました。大先輩のカンタさんとの,実に味わい深いデュオでした。

「モルダウ」「新世界」も良い演奏でした。センチメンタルになることなく,上述のとおりのヨーロピアンサウンドで,充実感あふれる音楽を聞かせてくれました。

「新世界」の方は,4月上旬にクリストフ・エッシェンバッハ指揮のトンヨン・フェスティバル・オーケストラで聞いたばかりでしたが,力みすぎているような所はなく,この曲自体が持っている魅力をストレートに引き出したような演奏だったと思います。この曲では,カンタさんがメンバーの中に加わって演奏していたのですが,「再会の喜び」や「一緒に音楽をできるうれしさ」のようなものが,自然に音楽に表れていたと思いました。

終演後の拍手も大変盛大でした。客席には,OEKのメンバーの姿もちらほら見かけました。カンタさんを囲む会を中心とした,熱心なファンも多かったと思います。やはり,30年近くOEKに在籍したスロバキア出身のカンタさんの存在は大きかったと思います。これを機会に,是非またスロヴァキア・フィルには金沢公演を行ってほしいものです。

今年の6月は,川瀬賢太郎指揮OEKでシューマンの「ライン」(ドイツ)とチャイコフスキー(ロシア)プログラム,下野竜也指揮OEKでイタリア・プログラムも聞いていたので,今回のチェコ・プログラムと合わせて,公演ごとに世界各国を巡っているような気分です。考えてみると贅沢なことだなぁと感じています。

2018/05/31

#富田一樹 オルガン・リサイタル #石川県立音楽堂 のパイプオルガンをしっかりと鳴らした王道を行くようなバッハ演奏。プログラム全体として,統一感と多彩さを同時に楽しむことができました

富田一樹さんのオルガン・リサイタルが,石川県立音楽堂コンサートホールで行われたので聞いてきました。富田さんは,2016年のライプツィヒ・バッハ国際コンクールで優勝した方ということで,今回のプログラムも「ほとんどバッハ」というプログラムでした。

プログラムの構成としては,「前奏曲とフーガ」「トッカータ,アダージョとフーガ」「パッサカリア」などの重量感のある曲の間に,コラールなどの穏やかな感じの曲を配する絶妙の配置になっていました。前半後半とも,いかにもオルガン曲らしい,輝きと重厚さと力強さを持った曲の間に,1曲ごとに音色が変化する,柔らかな雰囲気を持った曲が挟まれていました。「トッカータとフーガ」「小フーガ」といった,超名曲が入っていなかったのも良かったと思います。プログラム全体として,統一感と多彩さを同時に伝えてくれました。

演奏された曲の中では,前半の最後に演奏された「トッカータ,アダージョとフーガ」と,後半の最後に演奏された「パッサカリア」が特に強く印象に残りました。

「トッカータ...」は3楽章からなるイタリア風の協奏曲の形式の曲でした。トッカータでのペダルだけによる迫力の演奏の後の,気力が充実した勢いのある音楽。アダージョの部分での少し甘さを持った静かな雰囲気。フーガの部分の輝かしさなど,変化に富んだ音楽を楽しむことができました。

「パッサカリア」の方は,この日演奏された曲の中でいちばん重量感のある曲で,荘厳な美しさ,日常とは別世界のような巨大な建築物に入ったような雰囲気を味わうことができました。いちばん最後の音はとても長く伸ばしており,演奏会全体を締めてくれました。

バッハ以外のブクステフーデ,パッヘルベル,シェイデマンの曲も,それぞれに特徴的で,演奏会全体の中でアクセントになっていると思いました。

これまであまり馴染んでこなかった,オルガンによるコラールも味わい深いと思いました。日常的には,寝る前などに聞いてみると,敬虔な気分で熟睡できそうな感じがしました。

石川県立音楽堂コンサートホールでのパイプオルガンだけでのリサイタルというのは,久しぶりの気がします。今回,富田一樹さんによる,王道を行くようなバッハ演奏を聞いて,年数回は,こういう演奏会に来て,気分を引き締めるのも良いかなと思いました。

2018/05/26

OEKオーボエ奏者 #加納律子 さんの初リサイタル。バロック音楽って良いものですねー。加納さんの金沢での20年が凝縮された,素晴らしい公演でした。#oekjp

オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)のオーボエ奏者,加納律子さんのリサイタルが金沢市アートホールで行われたので聴いて来ました。加納さんは,OEKに入団して20年とのことです(早いものです)。今回は,それを記念しての初リサイタルということになります。

初リサイタルというのは意外だったのですが,その分,加納さんが演奏したいと思っているバロック音楽を集めてのプログラムとなりました。OEKファンとしては聞き逃せきません。今回配布されたプログラムの解説(とても分かりやすく,充実した内容でした)に書かれていたとおり,バロック音楽は,もともとバロック時代のオーボエを想定して書かれています。現代のオーボエは高性能であると同時に,演奏するのに非常にエネルギーが必要ということで,現代の楽器でバロック音楽を演奏することは,見た目以上に重労働のようです。

しかし,今回の加納さんの演奏は,そういう「大変さ」を感じさせることはなく,通奏低音のメンバーやOEKのフルート奏者の松木さやさんと共に,晴れやかで鮮やかなバロック音楽の世界を楽しませてくれました。

今回演奏された曲は,ヘンデルのオーボエ・ソナタ第3番へ長調,ヴィヴァルディのオーボエ・ソナタ ハ短調,C.P.E.バッハのトリオソナタ ニ長調,Wq.151,クープランのコンセール(新コンセール)第6番,J.S.バッハのオーボエ・ソナタ ト短調,BWV.1030bということで,一般的には知られていない曲ばかりでしたが,小ホールで聴くオーボエを中心とした室内楽は大変聴き応えがあり,存分に楽しむことができました。加納さんのオーボエの音は,OEKの中で聴いている時同様,真っ直ぐで,力のある気持ちの良い音でした。

最初のヘンデルのソナタは,メヌエットで終わる変わった構成の曲でしたが,上品な華やかさのある世界を楽しませてくれました。

ヴィヴァルディの曲は,全体にほの暗い歌に溢れていると同時に,技巧的な作品でした。最終楽章など,息継ぎをしているのかな?というぐらい吹きっぱなしでしたが,加納さんの演奏は余裕たっぷりでした。今回の通奏低音は,チェンバロの辰巳美納子とチェロ(エンドピンのないチェロでした)の懸田貴嗣さんが担当していましたが,どの曲でも,その安心感のあるベースの上に,加納さんがしっかりとコントロールされながらも,迫力たっぷりの音を聴かせてくれました。

前半最後のC.P.E.バッハの曲は,古典派に一歩近づいているだけあって,今回演奏された曲の中で,いちばん聞きやすい作品でした。そして,この曲では松木さんのフルートもお見事でした。加納さんの「妹分」という感じで,ぴったりと息の合った,「極上のハモリ」を聴かせてくれました。演奏後の加納さんのトークで,「実は,今日が私とさやちゃんの誕生日」という秘密(?)が披露されましたが,相性の良さの理由はここに合ったか,と妙に納得してしまいました。

後半はクープランのコンセール第6番が演奏されました。プログラムの解説を読んで,第4曲「悪魔のエール」というのが気になったのですが...「どこが悪魔?」という感じでした。曲の方は,ヘンデル,ヴィヴァルディとまたひと味違った,軽やかな明るさのようなものがあり,フランス王宮の雰囲気(と想像しているだけですが)に浸ることができました。

そして,最後は「やっぱり締めはJ.S.バッハ」という感じで,チェンバロとの組み合わせでソナタが演奏されました。元々はフルート・ソナタで,こちらのバージョンでは聴いたことのある曲でしたが,「まさに名品」という感じの,充実感がありました。フルート版とはまた違ったつややかさがある一方,チェンバロの辰巳さんと一体となって,対位法的な音の絡み合いを楽しませてくれました。

今回,加納さんは,地元の作家・安井美星さんのデザインした,和風テイストのある美しいドレスで演奏しました。こういう取り組みも素晴らしいと思います。演奏後,加納さんは「金沢に来て20年」の感謝の言葉をお客さんに伝えていましたが,今日の会場には,加納さんを応援しようお客さんが大勢集まっていました。加納さんの真摯にオーボエを演奏する姿が,しっかりと金沢のお客さんにも受け止められているのだと思います。

加納さんにとっては,今回が初めてのリサイタルとのことでしたが,これを機会に第2回,第3回...と続けて欲しいと思います。この日はOEKメンバーの姿を客席で見かけましたが,OEKの木管楽器メンバー総出演の演奏会があっても面白そうだと思いました。

2018/04/29

風と緑の楽都音楽祭2018開幕。#石川県立音楽堂 では #横山幸雄 #森麻季 などスターの揃ったオープニング・コンサート。#三戸大久 さんの素晴らしい声と #ヘンリク・シェーファー 指揮 OEKの新鮮な響きは春の雰囲気にぴったり  #ガル祭

今年で2回目となる,いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭が開幕しました。ラ・フォル・ジュルネ金沢の頃から,この日はほとんど毎年晴れていた印象があるのですが,今年も大変気持ちの良い,少々暑いぐらいの好天になりました。

今年は開幕ファンファーレには行かず,午後のオープニング・コンサートから参加しました。演奏会の前に,前田家の当主で音楽祭の実行委員長である利祐氏,谷本石川県知事,山野金沢市長のあいさつが入るのもすっかり恒例です。

オープニングコンサートは,NHK朝ドラ「花子とアン」に出演していた,サラ・マクドナルドさんが日本語で司会を担当しました。ヘンリク・シェーファーさん指揮のOEKに加え,ピアニストと歌手が複数登場していましたので,ガラコンサートのような構成となっていました。

個人的には,昨年のように,大曲を全部演奏するような構成の方が好きですが,音楽祭全体の「予告編」として考えれば,とてもバランスの良い内容になっていたと思います。今回の音楽祭の「最初から最後まで」OEKを指揮するのが,ヘンリク・シェーファーさんですプロフィールによると「クラウディオ・アバドの指名でベルリン・フィルのアシスタント・コンダクターを務めたことがある」と言うことで,確かにアバドに通じるものがあるかもと感じました。

最初に演奏されたモーツァルトの「劇場支配人」序曲をはじめとして,すっきりとした透明感をベースに,キビキビとした音楽を聞かせてくれました。古楽奏法という感じではなかったのですが,ティンパニのくっきりとしたアクセントなど,強弱の付け方がとても新鮮だと思いました。モーツァルトの交響曲第40番は,第1楽章のみの演奏でしたが,5月3日以降での本公演での演奏が大変楽しみになってきました。

続いて登場したのが,川下新乃さんという小学校4年生の女子でした。今回オーディションで選ばれた方で,モーツァルトのピアノと管弦楽のためのロンドを見事に演奏しました。優しく,しっかりと弾かれたピアノも素晴らしかったのですが,それを包み込むOEKの演奏にも愛情が溢れていました。

ちなみにこのロンドですが,ラ・フォル・ジュルネ金沢でモーツァルトを取り上げた際もオープニングコンサートで演奏されたことを思い出しました。「チャン チャン チャン 休み/チャン チャン チャン 休み/チャン チャン チャン チャン チャン チャン チャン 休み」とういうリズムで始まる曲ということで...見事に三三七拍子の曲です。

続いて「大人のピアニスト」,おなじみ横山幸雄さんが登場し(衣装は,いつもどおりのソムリエ風のチョッキでした),モーツァルトのピアノ協奏曲第20番の第2楽章と第3楽章が演奏されました。何よりも第2楽章の音が美しかったですねぇ。さりげないのに素晴らしく磨き上げたような音でした。第3楽章もお見事だったのですが,この楽章については,もう少し「ひっかかり」のようなものがあって欲しいかなと思いました。

その後は歌手たちが続々と登場しました。最初は,こちらもお馴染みのソプラノの森麻季さんが登場。アレルヤを歌いました。3楽章からなるモテット全曲ではなかったので,後から考えると,非常に出番は短かったのですが,いつもどおりの天から降ってくるような軽く柔らかな声を聞かせてくれました。

その後,もう一人のソプラノのマリア・サバスターノさんが登場し,ドン・ジョヴァンニの中の「あの人でなしは私を欺き」が歌われました。森さんとは対照的に,やや暗めの強い声の方で,このアリアの雰囲気にぴったりでした。

続いて,プログラムに書かれていない曲が「サプライズ」のような形で演奏されました。登場したのは,マリンバの神谷紘美さんと田嶋翠さんで,お二人の二重奏でトルコ行進曲が客席の中程で演奏されました。軽やかさと迫力を兼ね備えた,表現力の豊かな演奏を間近で楽しむことができました。

そしてそのままマリンバ2曲目に突入...と思わせつつ,「フィガロの結婚」の中の「もう飛ぶまいぞこの蝶々」にするっと切り替わり,客席から三戸大久さんが登場。客席からフィガロが登場というのは,キャラクターにぴったりかもしれません。

そして三戸さんの声が素晴らしかったですね。すべてを包み込むような暖かさと豊かさを持った,惚れ惚れとする声でした。

最後,三戸さんとサバスターノさんの二重唱で,ドン・ジョヴァンニの中の「お手をどうぞ」が歌われてプログラムは終了したのですが,やはり,この曲で締めるのも少々弱い部分がありましたので,やはりアンコールが演奏されました。

演奏されたのは...ヨハン/シュトラウスの「こうもり」の中の「シャンパンの歌」でした。ここまでモーツァルト尽くしで,最後だけ別の作曲家というのは「?」の面もありましたが,ガラ・コンサートの締めにはぴったりの曲でした。

本日の夜に行われる演奏会も「ベートーヴェンの第9の第4楽章」ということで,個人的には「?」なのですが,この辺の「細かいところは気にしない,コンセプトのアバウトさ」が,ガル祭の特徴と言えるのかもしれません。

というわけでこれから5月5日まで,今週いっぱいはモーツァルト漬けで過ごしたいと思います。

2018/04/14

#クリストフ・エッシェンバッハ 指揮 #トンヨン・フェスティバル・オーケストラ アジアツァー 最終日の金沢公演。スケールの大きく,新鮮さのある「新世界」 #ツィモン・バルト との共演による深すぎるガーシュイン 聞き応え十分でした

韓国のトンヨンを中心に,世界のトップアーティストが集うトンヨン国際音楽祭という音楽祭が毎年行われています。その音楽祭の中心を担うオーケストラとして結成されたのがトンヨン・フェスティバル・オーケストラです。このオーケストラのアジア・ツァーの最終日の公演が金沢の石川県立音楽堂コンサートホールで行われたので聴いてきました。指揮はクリストフ・エッシェンバッハでした。

このオーケストラは,2015年にもクリストフ・ポッペン指揮で金沢公演を行っているのですが,今回の注目は何と言っても,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)のメンバーが大々的に参加していることです。その他,香港シンフォニエッタのメンバーも加わっています。今回のツァーでは,これらのオーケストラの出身国を巡る形で,韓国,香港,金沢で演奏会が行われました。

もう一つの注目は,現代を代表する巨匠指揮者と言ってもよい,エッシェンバッハさんがアジアの多国籍オーケストラとどういう音楽を作るのだろうか,という点です。エッシェンバッハさんは,昨年はNHK交響楽団に客演し,ブラームスの全交響曲やベートーヴェンの第九を指揮されましたが,本日演奏されたドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」もそれらに連なるような大変スケールの大きな演奏だったと思います。

「新世界」については,超人気の名曲過ぎて,奏者側からすると新鮮味が薄く感じられる可能性があります(OEKの場合は,室内オーケストラなので,滅多に演奏しませんが)。今回のトンヨン・フェスティバル・オーケストラの演奏は,一期一会的な音楽祭用のオーケストラということもあり,響きが大変新鮮だと思いました。エッシェンバッハさんの指揮については,かなり大仰な演奏になるのでは,と予想していたのですが,第2楽章,第3楽章については,むしろ速目のテンポで,大変前向きな感じのする演奏でした。

第1楽章の最初の序奏部から提示部に掛けては,所々で,深く思いに耽るような意味深い間のようなものがあり,「エッシェンバッハさんらしいなぁ」と思いましたが(特に第1楽章提示部の繰り返しをする瞬間,大見得を切るようにテンポを落としていたのが,特徴的でした),楽章が進むにつれて,次第にシンフォニックな充実感を持った,スケールの大きな音楽へと発展していくようでした。

第4楽章では力強さと同時に,途中,ファンタジーの世界に飛翔するような雰囲気がありました。最後の部分で大きく盛り上がった後,澄んだ音を長く伸ばし,フッと終了。この何とも言えない清潔感と儚さも素晴らしいなぁと思いました。

個性的な演奏という点では,ツィモン・バルトさんをソリストに迎えてのガーシュインのピアノ協奏曲が大変個性的でした。実演で聴くのは初めての曲でしたが,軽い音楽と思われがちなガーシュインをこれだけ濃く深く演奏し尽くしたバルトさんの力量に感服しました。気軽に楽しく楽しみたいという人には,重過ぎる演奏だったかもしれませんが,ここまで徹底すると,「もしもブラームスがジャズの影響を受けたら...」といった趣が感じられ,すごいと思いました。エッシェンバッハさんの演奏の方向性ともよく合ったピアニストだと思いました。このコンピならではのガーシュインだったと思います。

アンコールでは,スコット・ジョップリンのラグタイム音楽の中から「イージー・ウィナー」が演奏されました。あまりにも重厚なラグタイムで,最初はミスマッチかなと思ったのですが,次第にそれがユーモアとなって感じられました。

この2曲以外にも,トンヨン出身の作曲家ユン・イサンの「Bara」という,かなり前衛的な作品が最初に演奏されました。トンヨン国際音楽祭は,現代音楽も積極的に取り上げているようで,今回の演奏についても,確かにとっつきにくかったのですが,点描的な音を持つ,意味深さのようなものを感じることができました。

このオーケストラのメンバーの中には,元OEKのティンパニ奏者だった,トム・オケーリーさんが加わっていたのですが,相変わらず迫力十分の演奏で,各曲とも演奏全体を引き締めていたのも印象的でした。「新世界」の2楽章のイングリッシュ・ホルンの演奏も,OEKの水谷さんが担当するなど,要所要所でOEKメンバーがしっかりと活躍していたのが嬉しかったですね。

個人的には,3年前の時のように,金沢では滅多に聞けない,マーラーの交響曲辺りを取り上げて欲しいなという思いもあったのですが,聞き慣れた名曲を新鮮な響きとスケールの大きな表現で楽しむことができたのは良かったと思います。この音楽祭には,毎回,有名指揮者やソリストとが登場していますが,今後,さらにアジアを代表する音楽祭へと発展し,金沢公演の方も継続して欲しいと思います。

2018/04/03

#植村太郎,#鶴見彩 デュオ・リサイタル 満開の夜桜にぴったりの,充実のブラームス「雨の歌」,シュトラウス,R.ヴァイオリン・ソナタ他でした。

満開の桜の中,植村太郎さんのヴァイオリンと鶴見彩さんのピアノによるデュオ・リサイタルが,金沢市アートホールで行われたので聞いて来ました。聞きに行こうと思ったのは,リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタとブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番という大曲2曲が演奏されることです。特にリヒャルト・シュトラウスの方は,近年,人気が出ている曲ですが,金沢で演奏される機会は非常に少ないと思います。

植村太郎さんについては,実は今回初めてお名前を知ったのですが,そのしっかりとした余裕と安定感のあるヴァイオリンの音がまず素晴らしく,両曲とも,満開の桜の気分にぴったりの,聴き応え十分の演奏を聴かせてくれました。大げさな表現はなく,さりげなく演奏しているのに,しっかりと落ち着きのある音が広がり,音楽に常に余裕がありました。その中にロマン派の曲にふさわしい,熱い情感もほのかに漂っていました。

特にブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番の最終楽章での思いの熱さがあふれ出るような盛り上がりとその後に続く,名残惜しさが素晴らしいと思いました。

リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタの方も聴き応え十分の演奏でした。もっと大げさに弾いてもらっても面白いかなとも思いましたが,華麗に駆け上っていくようなパッセージやたっぷりとした歌は,ロマン派音楽の到達点のような充実感を感じました。
両曲とも,落ち着きと安定感のある鶴見さんのピアノもドイツ音楽にぴったりだと思いました。最初に演奏されたシューベルトのソナチネ第1番もシンプルな曲想ながら,植村さんと鶴見さんによるしっかりとした音で聴くと聴き応え十分でした。

アンコールでは,ロマンティックな気分に溢れたグラズノフの瞑想曲に加え,シンプルな歌と名技性の両方が楽しめるとてもキャッチーな曲(タイトルを知りたいところです)の2曲が演奏されました。

充実感たっぷりの大曲と歌と技をたっぷりと楽しませてくれるアンコールということで,ヴァイオリン・リサイタルの王道を行くような素晴らしい演奏会だったと思います。演奏会後は,少し遠回りして夜桜を眺めながら帰ったのですが,その気分にもしっかりとマッチした演奏会でした。

2018/03/25

石川県ジュニアオーケストラ 第24回定期演奏会。今年はOEKに挑む(?)ようにモーツァルトの交響曲第40番の全曲を立派に演奏。後半は打楽器パートが大活躍。大いに盛り上げてくれました。

「もうすぐ桜も開花かな?」という気分になるような,穏やかな快晴の日曜の午後,石川県立音楽堂コンサートホールで行われた石川県ジュニアオーケストラの第24回定期演奏会を聞いてきました。指揮はお馴染みの鈴木織衛さんでした。

昨年のこの公演は,バレエとの共演という面白い試みでしたが,今年は,前半まず,オーソドックスにクラシック音楽の交響曲が演奏されました。やはりバレエと共演すると,オーケストラ以上にダンスの方が目立ってしまうので,原点に立ち返る形にされたのだと思います。

演奏されたのは,モーツァルトの交響曲第40番の全曲でした。これは,今年の連休の楽都音楽祭のテーマに合わせた選曲という意味もあったと思いますが,考えてみると,非常にチャレンジングな選曲と言えます。OEKがいつも演奏しているような,編成がそれほど大きくない曲ということで,言葉は悪いのですが,ごまかしが聞かないと言えます。

本日の演奏も,さすがにいろいろと粗の目立つ部分もありましたが,まず音楽全体の構成がとても立派で,妥協したところがなかったのが素晴らしいと思いました。ベースとなる弦楽器の音にしっかりとした音の芯があり,浮ついた感じになっていないのが良いと思いました。非常に明確に演奏された,立派な40番だったと思いました。

楽器編成的には木管楽器の人数がとても多いなど,少々変わったバランスでしたが,結果として,いつも聞くのと違ったフレーズがくっきりと浮き上がってくるような面白い効果が出ていました。交響曲は,特定のモチーフを地道に積み上げて大きな音楽を作るのですが,その辺の緊密感もしっかり出ていたと思いました。

前半が「トークなしのシリアスな音楽」だったので,後半は「トーク入りの楽しい音楽」の連続となりました。最初の2曲は打楽器奏者が主役として活躍する曲でした。

「鍛冶屋のポルカ」といえば,今年のOEKのニューイヤーコンサートでの楽しいパフォーマンスを思い出します。今回もまた,楽しいパフォーマンスを見せてくれました。金床の音も美しかったですね,

故・榊原栄さん作曲の「キッチン・コンチェルト」は,OEKとジュニア・オーケストラがいちばん頻繁に演奏いる曲です。台所にあるフライパンなどの道具を打楽器として使う大変楽しい作品です。ルロイ・アンンダーソンの曲のような軽快さのある伴奏に乗って,打楽器奏者が楽しく色々な「打楽器」を叩くということで,ジュニアのメンバーには,とても難しい曲だと思うのですが,「何年もこの曲を演奏している」と思わせるようなリラックスした気分まで出ていて素晴らしいと思いました。

さらに途中に出てくるカデンツァの部分では,打楽器パート総出演(7人ぐらいいたと思います)で,大変楽しいアドリブを聞かせてくれました。吹奏楽曲の定番の「宝島」の途中に打楽器のアドリブが出てくることがありますが,そういった楽しい気分満載でした。演奏後の鈴木さんのトークによると,ジュニアのメンバーにすべて任せたということでした。こういう自発性のある演奏は,これからも聞いてみたいなぁと思いました。

その後,カバレフスキーの組曲「道化師」の全曲が演奏されました。ギャロップだけが有名な曲なので,全曲が演奏されるのは比較的珍しいかもしれません。短いながらも色々な性格を持った曲が続き,多彩なドラマが次々と展開していくような演奏を生き生きと楽しませてくれました。

最後はエルガーの威風堂々第1番を文字通り,堂々と演奏してくれました。改めて品格の高さのある曲だなと感じさせてくれるような演奏でした。

アンコールでは,オーケストラ演奏用に編曲された「花が咲く」がとても美しく演奏されました。各パートに見せ場があるとてもよくできたアレンジでした。最後,オーケストラが一体となってワーッと自然に盛り上がる感じが感動的でした。

というわけで,今年の定期演奏会は,非常にジュニア・オーケストラらしい内容だったと思います。やはり交響曲を演奏するというのは,ジュニアにとっても大きな目標になるのではと改めて思いました。その点で,ジュニア・オーケストラのメンバーにとって「財産」になるような演奏会だったと思います。

2018/03/16

#梨ばろっこ in 金沢アートグミ #アンサンブル30 によるバッハの「フーガの技法」をゆったりと全曲聞いてきました。

富山市を中心に活動している古楽アンサンブルユニット,アンサンブル30(さんじゅう)の演奏会が金沢市のアートグミで行われたので聞いてきました。今回の演奏会のポイントは,何と言ってもバッハの晩年の謎に満ちた大曲「フーガの技法」の全曲が演奏されたことです。それに加え,これまで行ったことのない会場,「アートグミ」にも興味がありました。

「初めて実演で聞く曲」「長い曲を全部」「初めての場所」という,私にとっては,「行ってみたくなる」条件が,しっかりと揃った演奏会でした。

バッハの「フーガの技法」については,何の楽器で演奏するかはっきりと指定されていないこともあり,色々な楽器で演奏されることがありますが,今回はアンサンブル30のメンバー8人(ヴィオラ・ダ・ガンバ4,バロックヴァイオリン,フラウト・トラヴェルソ,バロック・リコーダー,チェンバロ)+黒瀬恵さんのオルガンで演奏されました。

フーガ16曲,カノン4曲,そして,本来は「フーガの技法」からは外れるようですが,オリジナル版に終曲として載せられているコラール1曲の全20曲が演奏されました。途中休憩を入れて,約2時間,バッハのポリフォニーの世界に浸ってきました。

バッハといえば,厳しく厳格なイメージもあるのですが,アンサンブル30の皆さんの演奏は,古楽器で演奏していたこともあり,どこか穏やかで,急ぎすぎないおおらかさを感じました。特に4挺のヴィオラ・ダ・ガンバの作る音に穏やかな雄弁さがあり,全体のベースを作っていると思いました。

面白かったのは,ほぼ曲ごとに編成が違っていた点です。第1曲はヴィオラ・ダ・ガンバのみで演奏していましたが,その後,フラウト・ドラヴェルソ(横笛)やバロック・リコーダー(縦笛)が加わったり,バロック・ヴァイオリンが加わったり,地味ながら多彩な世界が広がっていました。研究の結果,バッハ自身は,チェンバロのために書いたと言われていますが,複数の声部を聞き分けるには,今回のように色々な楽器で分担する方が分かりやすいのではないかと思いました。

フーガ15曲の後,カノンが4曲演奏されましたが,こちらでは2人の奏者による,「差し」の演奏になっており,こちらも面白いと思いました。

そして,最後に「追いかけっこ」の世界から離れて,全楽器で,コラールがしっとりと歌われました。この何とも言えない解放感は,フーガの技法のトリに相応しいと思いました。

アートグミという会場はもともとは北國銀行内の会議室のような感じの部屋だと思いますが,しっかりと音が聞こえ,文字通り「室内楽」という感じのある部屋でした。金庫(今は使っていないと思いますが)の上の部分にバッハの肖像画が飾られている前での演奏というのは,かなり不思議な光景でしたが,アットホームな雰囲気のある室内楽用の会場として十分に使えると思いました。

アンサンブル30の皆さんは,通常は富山で活躍されているのですが,金沢にはこういった古楽アンサンブルはありませんので,是非また,別の切り口の古楽の演奏会を金沢で行ってほしいと思います。

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