OEKのCD

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コンサート(OEK以外)

2018/12/04

#浅井隆宏 ピアノリサイタル@金沢市アートホール シューベルトのピアノ・ソナタ第21番を核とした素晴らしいプログラム。期待通りの充実感のある演奏会でした。

本日は,ピアニストの浅井隆宏さんのリサイタルが金沢市アートホールで行われたので,聞いてきました。浅井さんは,OEKのヴァイオリン奏者,青木恵音さん,チェリストの富田祥さんとTrio RFR(アルファ)を結成し,室内楽の分野で活躍されていますが,金沢でソロ・リサイタルを聞くのは今回が初めてです。

今回聞きに行こうと思ったのは,何と言ってもプログラムの素晴らしさです。後半にシューベルトの最後のピアノ・ソナタ,第21番。前半はハイドンのピアノ・ソナタ,ブラームスの4つのバラードop.10にベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番。特にシューベルトとベートーヴェンの最晩年の作品の組み合わせというのに,惹かれました。

浅井さんは,大変立派な体格の方ですが,その雰囲気どおりの安定感のある音楽を聞かせてくれました。ピアノの音には力と輝きがあり,一見シンプルなハイドンの音楽からも十分な聞き応えがありました。

ブラームスの4つのバラードは,ブラームスの若い時代の作品ですが,音楽自体は非常に充実しています。浅井さんの演奏にも,落ち着いた語り口で叙事詩を読み聞かせるような大らかさを感じました。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番は,変奏曲となっている第3楽章が特に聞きものでした。プログラムの解説によると,バッハのゴルトベルク変奏曲との関連性のある楽章とのことでした。浅井さんの演奏には,一本筋が通ったような安定感があり,多彩な変奏が続いた後に主題が再現すると,「確かにゴルトベルクに似ているかも」と実感しました。特にクライマックスとなっていた第6変奏での,力強いトリルを中心とした盛り上がりが素晴らしいと思いました。

後半はシューベルトのピアノ・ソナタ第21番のみが演奏されました。この曲を実演で聞くのは2回目のことですが,やはり,シューベルトの晩年のソナタには,天国的と言っても良い魅力があると感じました。

浅井さんのテンポ設定は,第1楽章などは比較的速めで,個人的には,もう少し遅いテンポで,耽美的な雰囲気がある演奏が好みだったのですが,停滞することなく,美しく率直に音楽が流れるシューベルトも良いなぁと思いました。途中,少々音楽が止まりそうな部分はありましたが(やはり難曲なのだと思います),大曲をじっくりと味わうことができました。

第2楽章以降も停滞することはなく,叙情的な気分の中から,時折,美しい音がキラリと光るような魅力的な音楽を聞かせてくれました。第4楽章は,最後のコーダの部分だけ,急にテンポが速くなって,唐突に終わる感じはあるのですが,それもまた,若くして亡くなったシューベルトの性急さを体現しているようにも感じられました。

というわけで,金沢では滅多に実演では聞くことのできない,シューベルトの21番を中心に,充実のプログラムを期待どおりに楽しむことができました。浅井さんには,今回のような路線で,金沢でリサイタルを定期的に行い,息長く,熟成していって欲しいなぁと思います。個人的には,シューベルトのピアノ・ソナタ第18番を一度,実演で聞くのが夢なので(この曲,何故か中学生の頃から大好きなのです),是非,浅井さんに期待したいと思います。

2018/11/22

#夜のクラシック アフターセブンコンサート2018 その第1回にはヴァイオリニストの #三浦文彰 さんが登場。特製カクテルに負けない,「大人の香りと落ち着き」のある演奏を聞かせてくれました。#加羽沢美濃 さんの司会も期待どおりでした。

「夜のクラシック:アフターセブンコンサート2018」と題された,19:15開始の新演奏会が石川県立音楽堂で始まりました。コンセプトとしては,「大人向けの極上の音楽を,トークを交えて休憩なしで楽しむ」というものです。その第1回の主役は,若手ヴァイオリニストの三浦文彰さん。案内役は作曲家の加羽沢美濃さん,ピアノは小森谷裕子さんでした。

開始時間が15分遅くなっただけだったのですが,確かにその効果はあったと思います。OEKの定期公演などとは一味違った,リラックスした空気がありました。これは,加羽沢さんのリラックスした進行の力も大きかったと思います。第1回とは思えない安定感と親しみやすさがありました。そして華やかさもありました。

演奏時間も1時間程度と短めでしたが,演奏会全体の充実感も十分でした。三浦文彰さんが今回演奏した作品は,ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ第4番,タルティーニのヴァイオリン・ソナタ「悪魔のトリル」,サン=サーンスの序奏とロンド・カプリチョーソということで,静かな曲から技巧的な曲へと少しずつ盛り上がっていくような構成でした。

三浦さんのヴァイオリンの音について,加羽沢さんは「色気がある」と語っていましたが,そのとおりで,どの曲についてもしっとりとした香りと大人の落ち着きのようなものを感じました。しっかりとヴィブラートを効かせた,温かみのある音を聞くだけで,幸福感を感じました。

途中,加羽沢さんと三浦さんとのトークが入りましたが,さすが加羽沢さんだと思いました。NHKの「らららクラシック」などでもお馴染みの,リラックスしていながら,しっかりとした内容のあるお話を引き出していました。さらには「三浦文彰」さんのイメージを即興的にピアノ小品として演奏。さりげなく「真田丸」のテーマを入れたり(私にも分かりました),トリルを入れたり,色々な隠し味のある演奏でした。

タルティーニの曲では,ピアノのトリルとヴァイオリンのトリルを聞き比べたり,重音のトリルが「悪魔のトリル」であることを説明したり,なるほどというお話を楽しむことができました。

タルティーニの「悪魔のトリル」では,終盤,かなり長いカデンツァがあり,堂々たる貫禄を感じさせる,伸びやかさのある音楽を楽しませてくれました。最後に演奏された,序奏とロンド・カプリチョーソも,全くバタバタした感じになることなく,しっかりとした歌と速い音の動きの中から立ち上るロマンの香りのようなものを楽しませてくれました。

アンコールでは,「真田丸」のテーマが演奏されたのですが,テレビなどで使われていたバージョンではなく,ヴァイオリン独奏用のバージョンでした。何というか,「もしもパガニーニが真田丸を演奏したら?」といった趣きのある,技巧的で力感のある演奏を楽しませてくれました。

というわけで,この「夜のクラシック(略して「夜クラ」)第1回は期待どおりの内容でした。末永く続くシリーズになって欲しいものです。

PS.途中,「悪魔のトリル」と題した,ANAクラウンプラザホテルのバーテンダーの方によるカクテルがステージ上に登場しました。これは飲んでみたかったですね。終演後,音楽堂のお隣のANAクラウンプラザホテルのラウンジで楽しめますということでしたが...飲酒運転になるので断念。本日は「大人のカクテル」の雰囲気とはほど遠い,雨合羽+自転車で来たのですが,今後は「その辺」も意識して来ないといけないかもしれませんね。

2018/11/17

吉井健太郎さんによる,無伴奏チェロによるミニリサイタルを石川県立歴史博物館で聞いてきました。じっくり平常心で演奏された第1番全曲と各曲のプレリュードさわり集。バッハの魅力がコンパクトに伝わってきました。終演後はCDも購入。こちらは教会での収録

本日は,元ウィーン交響楽団の首席チェロ奏者だった,吉井健太郎さんによる無料のミニリサイタルが,石川県立歴史博物館(歴博)で行われたので聞いてきました。実は,今朝までは行く予定ではなかったのですが,今朝,ツイッターで流れてきた演奏会情報を見た後,「どうしようかな?」と少し思案をして,10:30頃に出かけることに決めました。

開演の11:00少し前に会場に到着したのですが,こういうことができるのも,市街地がコンパクトな金沢ならではですね。それと自転車ならではです。天候が段々と良くなってきたので,本日は歴博まで自転車で出かけてきました。

今回の公演については,バッハの無伴奏チェロ組曲が演奏されるのは分かっていたのですが,どの曲が演奏されるのかについては,よく知らずに出かけました。大学の教授を思わせる(貧困な発想ですが...),落ち着いた雰囲気で吉井さんが登場。無伴奏チェロ組曲第1番のプレリュードが始まりました。

速すぎず,遅すぎず,平常心そのものの雰囲気で演奏が始まりました。間近で聞く吉井さんのチェロの音には温かみがあり,じっくりとバッハの世界に浸ることができました。まさにベテランの味といった感じでした。プレリュードの後,一旦,軽くトークが入るかな,と思い私も拍手をしたのですが,ここではトークはなし。そのまま,組曲第1番の全曲が演奏されました。

お客さんの方は,チェロ組曲に慣れていなかった人が多かったのか,アルマンド,クーラントと1曲ごとに拍手が入りました。この辺は致し方がなかったかもしれません。やはり,事前に何の曲を演奏するかアナウンスがあった方が良かったですね。プレリュード以下の曲も,声高に騒ぐことなく,じっくりとバッハの音楽の美しさを吉井さん自身が味わうように聞かせてくれました。

その後,吉井さんのトークが入り,バッハの無伴奏チェロ組曲集について,「何のために書かれたか分からない。もしかしたら自分のためののかもしれない」という説明があった後,1曲ごとに性格が違うことが,各曲のプレリュードの「さわり」を演奏しながら紹介されました。バッハの「無伴奏」については,ルドヴィート・カンタさんの演奏で全曲演奏を何回か聞いたことはあるのですが,「プレリュードばかり」を聞き比べるのは,始めてかもしれません。吉井さんの説明では次のとおりでした。
第1番 皆さんご存じの曲
第2番 いちばん寂しい気分の曲
第3番 ハ長調です
第4番 メロディがあるのかないのかユニークな曲
第5番 途中からフガートに。作曲家は書きたがるけれども,奏者の方はハラハラ。
第6番 幾何学的な雰囲気のある曲

ヨコに流れているものを,タテに切ったような感じで,各曲の性格の違いを鮮やかに感じ取ることができました。逆に言うと,「プレリュードが肝」と言えそうです。吉井さんは,「バッハについては難しい印象をもたれますが,とても簡単です。きれいな水を見ていると思えば良い」とおっしゃっていましたが,「なるほど!」と思いました。バッハの魅力がコンパクトに伝わってきました。チェロ1本による無伴奏は,確かに「1本の川の流れ」のようなものです。各曲の性格が,浅野川と犀川の違いのようなものなのかもしれませんね。

どの曲も途中まで演奏して終了しましたので,「もう少し聞きたい」という気分になりました。というわけで...会場で販売していた,吉井さんの無伴奏全曲のCDを購入してしまいました。さらにはサイン会も行っていたので,サインもいただきました。

吉井さんの演奏会は,11月17日は午後から石川県立伝統産業館で同様の公演があった後,18日は日中湯涌自然音楽祭2019で,19:30からはクラシックカフェ ヤギヤで公演が行われます。その後,全国いくつかで公演を行うようです。「チェロを持った渡り鳥」といったところでしょうか。

PS.帰宅後,入手したCDを聞いてみました。今回の会場とは違い,教会で収録されたものでホールトーンがしっかりと入っていました。全部聞くのが楽しみです。

2018/11/11

#池辺晋一郎 クラシック講座 #シェイクスピアと音楽 を #石川県立音楽堂 で聞いてきました。#三輪えり花 さんとともに,シェイクスピア作品の魅力が多面的に語られました。

本日は午後から,「池辺晋一郎クラシック講座 シェイクスピアと音楽」を聞いてきました。ゲストは,シェイクスピアの戯曲の演出などを沢山手がけている「舞台人」(プログラムに書かれていた肩書です。「シアトリスト」の日本語訳のようです),三輪えり花さんで,お二人が関わったシェイクスピア作品の話を中心に,シェイクスピア作品の魅力を語るという趣向でした。また,途中,池辺さんがシェイクスピア作品用に書いた歌曲が,女声三重唱などで演奏されました。

池辺さんは,日本のクラシック音楽の作曲家の中でも特に戯曲用の音楽を書いている方で,シェイクスピアだけで40作も音楽を書いているそうです。特に「マクベス」や「ハムレット」については別の演出家のために,各6,7回も書いているとのことです。こういうことができるのは,自分の個性を殺してでも「演出家の注文に応じて作曲すること」に喜びを感じることができるから,と語っていました。芝居好きの作曲家でないとできないことであると当時に,池辺さんに「職人的気質」があるから可能なことだと思います。

今回は,喜劇,悲劇などジャンルごとに紹介されました。私自身,池辺さんが音楽を書いた作品に限らず,過去30年ほどの間にかなり沢山,シェイクスピア作品を観てきたので,「そのとおり」というお話ばかりでした。シェイクスピアの戯曲の魅力として,「現代的にアレンジしても変わらないセリフの普遍性」「声で読んだ時のリズムの良さ」などが上げられていました。

途中,三輪さんが「マクベス」の中のセリフを英語で朗読する場面がありましたが,本物の迫力がありました。「明日,明日,明日」で始まるセリフで,読んで気持ち良いだけでなく,リアルな実感のこもった迫力のあるセリフだったので,後で調べてみたいと思います。

反対に現代上演する時の問題点として,「長いこと(ある程度カットしないといけない)」「言葉が難しい場合がある」「そのままだと残酷過ぎる場がある」といったことがありました。その他,プロローグでストーリーを説明する人がいたり,道化役が重要な役割をになっていることなどもシェイクスピア作品の特徴です。

作曲家の立場からすると,「ファンファーレを作曲するのが大変」「亡霊が出てくるときの音楽を毎回作るのが大変」など,何作も作曲してきた池辺さんならではのお答えが面白かったですね。

これまで私が観たことのあるシェイクスピア作品は,「ハムレット」「ロミオとジュリエット」「リア王」「オセロ」「リチャード3世」「冬物語」「十二夜」「お気に召すまま」「ウィンザーの陽気な女房たち」など(仲代達矢,平幹二朗で観たものが中心です。)。

この日は,俳優座のために池辺さんが音楽を書いた「お気に召すまま」の中の曲が2曲歌われたのですが,この曲は30年近く前に一度聞いているはずです。さすがに思い出すことはできませんでしたが,1970年代のミュージカルを思わせる曲調を聞いて,さすが池辺さんと改めて思いました。

三輪さんと池辺さんとの関わりでは,兵庫県立ピッコロ劇団のために演出した「十二夜」で接点があるそうです。最後にその中の曲が歌われてお開きとなりました。兵庫県については,県立の劇団とオーケストラがあるため,この作品は,オーケストラメンバーによる「生演奏」が可能になったそうです。

石川県の場合,能登演劇堂という無名塾が本拠地のようにして使っている立派な劇場とOEKというオーケストラがありますので,池辺さんが仲介役となって,無名塾公演にOEKが参加するようなシェイクスピア公演などができると面白いのではないかと思います。池辺さんは,「「冬物語」は好きな作品だが,まだ音楽を書いたことはない」と語っていましたので,是非,無名塾による「冬物語」に期待したいと思います。

2018/10/08

石川フィルハーモニー交響楽団第31回定期演奏会を聞いて来ました。鶴見彩さんとのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とチャイコフスキーの交響曲第5番。自信に溢れた充実の演奏会でした。

本日は午後から,石川フィルハーモニー交響楽団の第31回定期演奏会を聞いて来ました。演奏されたのは,金沢を中心に活躍されているピアニスト,鶴見彩さんをソリストに迎えてのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とチャイコフスキーの交響曲第5番ということで,人気曲を組み合わせた,王道を行くようなプログラムでした。

ラフマニノフの方は,超人気曲ですが,金沢では比較的実演で演奏される機会の少ない作品です。開演時間の13:15に石川県立音楽堂コンサートホールに行ったところ,既に長蛇の列ができていましたが,この曲目当てだった人も多かったのではいかと思います。演奏の方も,この期待に応える,充実したものでした。特にチャイコフスキーの方は,指揮の花本康二さんと石川フィルのつながりの強さを示すような,自信に溢れた名演だったのではないかと思います。

前半のラフマニノフは,「さすが鶴見さん」という立派な演奏でした。鶴見さんについては,色々なアーティストとの共演がとても多いので,近年は「室内楽の人」という印象があったのですが,協奏曲の演奏でも,その実力は存分に発揮されていました。特に両端楽章での技巧が鮮やかで(最後の部分など,腕の動きが速く,「何本あるのだろう?」という感じでしたね),各楽章の見せ場をしっかりと聞かせてくれました。

所々で出てくる,ラフマニノフならではの息の長いメロディについては,石川フィルの演奏ともども,とても気持ちよく流れていました。プレトークの時,花本さんは,第1楽章は浅田真央,第3楽章は(花本さんの世代では)伊藤みどりのフィギュアの曲としてお馴染みと語っていましたが,それを聞いたせいか,第1楽章の終盤などは,手拍子を入れてしまいたくなりました。じっくりとテンポを落とした堂々とした歩みが印象的でした。

第2楽章の端正な叙情性は,室内楽で色々なアーティストとの共演が多い,鶴見さんのキャラクターにぴったりだと思いました。第3楽章では,終盤,ティンパニの音が1発入った後,オーケストラが第2主題をうねるように歌い出す感じが大好きですが,この日の演奏もイメージどおりの演奏で,プレトークで話を聞いてこともあり,しっかりと伊藤みどりさんのパフォーマンスが蘇ってきてしまいました。

後半のチャイコフスキーの交響曲第5番は,ここ数年,何回も聞いている曲ですが,何回聞いても良い曲だなぁと実感させてくれる作品です。全体的なテンポ設定は,慌てる感じの部分はなかったのですが,オーケストラの音が常に引き締まっており,ピリッとした充実感を感じさせてくれました。円熟の演奏という印象を持ちました。

第1楽章から,要所要所で「運命のモチーフ」が出てくるのですが,これを主に担当していたトランペット等の金管楽器の音が素晴らしく,「チャイコフスキー5番はこれでなくては」と改めて思いました。チャイコフスキーならではの,甘いメロディの歌わせ方も大変丁寧で,「チャイコフスキーはこうでなくては」と思いました。キビキビとした運びとの対比も鮮やかでした。

そして第2楽章のホルンの独奏です。これもまたお見事でした。イメージどおりの,穏やかかつまろやかな音でじっくりと聞かせてくれました。この見事なソロの後,オーケストラのテンションがさらにアップした気がしました。

第4楽章も力感に溢れた演奏でした。ここでも金管セクションのまとまりの良い音が素晴らしく,充実のサウンドを楽しませてくれました。コーダに入る前の大きな間の部分では,.少しパラパラと拍手が入ってしまいましたが,「これも仕方がないだろう」という感じの充実感のある響きでした。

コーダの部分も晴れやかでした。最後の最後の部分は,慌てた感じになることなく,確信に満ちた「ジャジャジャジャン」で鮮やかに締めてくれました。

アンコールでは,「くるみ割り人形」の中の曲が演奏されました。組曲に入っていない「ジゴーニュ小母さんと道化たち」という気楽に楽しめる曲で,曲が始まった途端,「おっ」と思いました。OEKの公演では,小母さんの巨大なスカートの中に小さな子供たちが沢山潜んでいる,という設定の曲だったと思います。色々と聞かせどころが詰まっており,アンコールにぴったりの曲だと思いました。

というわけで,連休最後の午後,台風一過の気持ちよい気候の中で,オーケストラ音楽を存分に楽しませてくれる内容だったと思います。

2018/09/16

#木米真理恵 ピアノ・リサイタル #石川県立音楽堂 コンサートホールで開かれた意欲的な演奏会。弦楽四重奏伴奏版のピアノ協奏曲第1番をはじめ,留学の総決算となるようなオール・ショパンプログラム。しっかり最新CDにサインをいただいてきましたもゲットしました

9月の3連休の真ん中の日曜日の午後,金沢市出身のピアニスト,木米真理恵さんのピアノ・リサイタルが,石川県立音楽堂コンサートホールで行われたので聞いてきました。このリサイタルですが,色々な点で,型破りでした。

金沢で活動しているピアニストの場合,大体,金沢市アートホールか石川県立音楽堂交流ホールでリサイタルを行うことが多いのですが,今回は何とコンサートホールでのリサイタルでした。また,リサイタルといいながら,後半にはOEKメンバーによる弦楽四重奏が加わり,ショパンのピアノ協奏曲第1番の弦楽四重奏伴奏版の全曲を演奏。さらには,最近発売されたご自身のCDを販売し,終演後にサイン会を開催。

恐らく,木米さん自身の企画力なのだと思いますが,その「素晴らしい心意気」にひかれて,聞きにいってきました。木米さんは,中学校まで金沢で学んだ後,東京の音楽大学付属高校に進み,さらに,ポーランドの音楽大学などで学んでいます。今回は,8年半に渡る「音楽修行」を終えた帰国記念公演だったのですが,音楽的に研鑽を積むだけでなく,自ら活躍する場を広げていく積極性も身につけてこられたのではないかと,頼もしく感じました。

演奏の方は,北陸新人登竜門コンサートやガル祭などでの活躍で,何回か演奏を聞かせていただいたことがありますが,そのとき同様の,非常に安定感のある演奏でした。今回は,ポーランドで留学してきた成果を披露するかのように,オール・ショパンプログラムでした。ショパンの曲の場合,協奏曲以外については,もう少し小さめのホールの方が良いのかな,という気もしましたが。いずれも曲の美しさをしっかりと伝えてくれるような演奏ばかりでした。

前半のプログラムは,舟歌,幻想ポロネーズなど,「小品」というよりは,「中品(こんな言葉はありませんが)」と言った方が良い,しっとり系の曲を軸に,「革命」のエチュードやタランテラなど,運動性の高い曲を交えるといった,バランスの良いものでした。

この中では,4曲セットで演奏された,マズルカ作品30が特に良いなぁと思いました。プログラムを見た時,各曲の間にインターバルを入れるのかなと思ったのですが,実際には一気に演奏されました。短調と長調が交錯するのですが,その推移がとても自然で,幻想ポロネーズや舟歌に対応するような,しっとり系の「中品」になっていました。

後半は,ピアノ協奏曲第1番の室内楽伴奏版が演奏されました。8月末には,いしかわミュージックアカデミー(IMA)の講師,ピオトル・パレチニさんとOEKメンバーとでほぼ同様(このときは弦楽四重奏ではなく弦楽四重奏+コントラバスとの共演でした)の演奏で聞いたばかりだったので,2ヶ月連続ということになります。これは非常に珍しいことです。

その時は,交流ホールで聞いたのですが,今回はコンサートホールでの演奏ということで,より開放感のある雰囲気の中で楽しむことができました。木米さんの演奏は,前半同様,安心して曲の美しさに浸らせてくれるような演奏でした。特に第1楽章の第2主題や,第2楽章など,シンプルなメロディを率直かつしっとりと歌わせるような部分が良いなぁと思いました。

弦楽四重奏伴奏版だと,オーケストラ版とは一味違った「シリアスさ」と「透明感」があります。オーケストラ版に出てくる音が出てこないと,少々物足りない気はしましたが(ホルンとかファゴットとかトランペットとか...),「秋の気分」で聞くには良いと思いました。

第2楽章をオーケストラ版で聞くと,「春の宵」みたいな気分になりますが,弦楽四重奏版だと,「秋の夜」といった気分になります(個人の感想です)。澄んだ夜空に,中秋の名月が出ているといったところでしょうか。木米さんの清潔感のある演奏を,OEKがしっかりと盛り上げていました。第3楽章はオーケストラ版で聞く以上に軽快でした。細かい装飾的な音型も鮮やかに演奏しており,軽快なポーランド舞曲の世界を楽しむことができました。

盛大な拍手に応えて,アンコールが2曲演奏されました。遺作のノクターンは,アンコールの定番曲ですね。演奏前に木米さんは,お客さんに向かって「ご挨拶」をされていましたが,この感謝の気持ちがピアノによる歌となって表れたような,温かみのある演奏でした。そして,さらにもう1曲,おなじみの英雄ポロネーズが演奏されました。大げさに荒々しく聞かせるのではなく,端正さと立派さのある見事な演奏でした。

終演後,木米さんのCDを購入し,サインをいただいて来たのですが,OEKの定期公演の時同様,大勢のお客さんが列を作っていました。木米さんの演奏自体の見事さに加え,木米さんの活動を盛り上げようと,色々な人が協力しているのだなぁと実感しました。木米さんは,これから全国各地で,リサイタルを行う予定があるようですが,息長く,金沢で活動していって欲しいと思います。

2018/07/24

OEKのヴァイオリン奏者 #上島淳子 さんと ピアニスト #松井晃子 による「バッハ×舞曲」 上島さんのしっかりとした音による平常心の各種舞曲集 #oekjp

OEKの第1ヴァイオリン奏者,上島淳子さんとピアニストの松井晃子さんによる Free Range Ensembleの演奏会が金沢市アートホールで行われたので聞いてきました。上島さんについては,OEKメンバーによる室内楽公演などでは,何回も聞いたことはありますが,デュオ・リサイタルを聞くのは今回が初めてのことです。

上島さんは,とても落ち着いた雰囲気のある方です。が,その音は非常に堂々としており,金沢市アートホールにぴったりと最適化された充実した演奏を聞かせてくれました。

プログラムのメインは,上島さんが,このシリーズで毎回のように演奏している,バッハの無伴奏ヴァイオリンの中のパルティータ第1番でした。このパルティータ自体,各種舞曲を集めたものですが,それ以外の曲についても,色々な時代の舞曲を集めていたのが,今回のプログラムのとても面白いところでした。今回演奏された「舞曲」をざっと並べると次のような感じになります。

ラ・フォリア,アルマンド,クーラント,サラバンド,ブーレ,シチリアーノ,ハバネラ,ワルツ,スケルツォ。それ以外に「精霊の踊り」が加わります。ダブっている舞曲がないのが素晴らしい点です。

上島さんは,そのイメージどおり,常に落ち着いて演奏されていました。演奏の情感としては,甘くなり過ぎることはなく,節度が感じられるのが特にバッハの雰囲気にぴったりだと思いました。バッハの演奏に限らず,急速なパッセージで平然とは,バリバリと演奏していたのが,実にクールで上島さんらしいと思いました。

前半はバロック音楽でしたが,後半はサンサーンスのハバネラ,チャイコフスキーのワルツ・スケルツォなどロマンはの音楽中心でした。こういった曲だと,もう少しリラックスしてもらっても良いかなとも思いましたが,楷書のようにしっかりと演奏するのが上島さんのスタイルだと思います。松井晃子さんの作る,変化に富んだ,力強いピアノと一体になって,滴るような魅力を持ったハバネラをしっかりと聞かせてくれました。

アンコールでは,舞曲集の「締め」にぴったりの「チャールダーシュ」が演奏されました。フバイのチャールダーシュということで,最初の方は「初めて聴く曲だな」と思って聞いていたのですが,最後の急速な部分で,ブラームスのハンガリー舞曲(何番か後で調べてみます)に出てくるメロディが登場し,ウキウキとした気分の中で演奏会を締めてくれました。

どの曲についてもじっくり,くっきりと演奏していたのが上島さんらしいと思いました。プログラミングの面白さと同時に弦楽器の音の生む「安心感」を実感できた演奏会でした。

2018/07/08

#金大フィル サマーコンサート。メインプログラムは,スロヴァキア・フィルに対抗(?)するような気合いの入った「新世界」交響曲。#フィンジ の弦楽のためのロマンスもとても良い曲でした。

この時期恒例の金沢大学フィルハーモニー管弦楽団のサマーコンサートが石川県立音楽堂コンサートホールで行われたので聞いてきました。この日の金沢は,昨日までの雨が晴れ,気温の方も,文字通り「サマー」でした。

プログラムは,最初にビゼーの「カルメン」第1組曲,後半はドヴォルザークの「新世界」交響曲ということで,おなじみの名曲路線でしたが,その間に,英国の作曲家,フィンジの「弦楽のためのロマンス」という,「オッ」という曲が入っていたのがポイントでした。

メインの「新世界」については,つい2週間前同じ場所でスロバキア・フィルによる見事な演奏を聞いたばかりだったので,いろいろとプレッシャーがかかったと思いますが,本日の演奏も両端楽章を中心に,集中力の高い,気合い充分の演奏でした。ティンパニの強打,木管楽器の生き生きとした表情...もしかしたら,スロヴァキア・フィルの演奏の影響を受けている部分もあったのかもしれませんね。堂々とした聞き応えと若々しさを持った演奏だったと思います。

その一方で,「新世界」交響曲は,超名曲と言われているけれども,それだからこそ,怖い曲だなと改めて思いました。ホルン,イングリッシュホルン...など聞かせどころだからこそ,粗が目立ちやすい部分があります。今回の演奏もパーフェクトではなかったと思いますが,第2楽章のイングリッシュホルンも,第4楽章のホルンのハイトーンとその後のアンサンブルの部分なども「よくがんばった!」演奏だったと思います。

一つ残念だったのは,第4楽章の最後の部分でしょうか。長~く音を伸ばして終わる部分で,待ちきれずにパラパラと拍手が入りました。この部分は,ハーモニーの美しさをじっくり聞きたかったですね。

前半に演奏された,「カルメン」の方も,大変流れの良い演奏でしたが,少々ソツがなさ過ぎるかなと思いました。今回の組曲版には,オリジナルでは,カルメンの歌う「セギディーリア」も入っていましたが,こういった曲では,「怪しい揺らぎ」のようなものが欲しいかなと思いました。

そして今回の目玉は,やはりフィンジの弦楽のためのロマンスだったと思います。私自身,初めて聴く曲でしたが,大変美しい曲でした。隠れた名曲だと思いました。メロディに不思議な懐かしさのようなものがあり,英国の風景や映像が浮き上がってくるような感じでした。時々,コンサート・ミストレスの方のソロが入るなど,10分程度の曲にも関わらず,変化に富んだ曲想を楽しむことができました。

今回,どういう経緯でこの曲を選曲されたたのかは,分かりませんが(管楽器が参加できないので,冒険的な試みだったと思いますが),これからもこういう選曲に期待したいと思います。それと,この曲については,是非,アビゲイル・ヤングさんとオーケストラ・アンサンブル金沢にも演奏してもらいと思いました。

2018/06/23

#レオシュ・スワロフスキー指揮 #スロヴァキア・フィル 金沢公演。#石川県立音楽堂 にぴったりのヨーロピアン・サウンドによる「モルダウ」「新世界」。素晴らしい。#ルドヴィート・カンタ さんの万感の思いのこもったチェロ協奏曲も感動的

石川県立音楽堂コンサートホールで,スロバキア・フィルの来日公演が行われたので聞いてきました。演奏されたのは,スメタナの「モルダウ」,ドヴォルザークのチェロ協奏曲と交響曲第9番「新世界から」という,超名曲3曲でした。あまりにも名曲ばかりなので,行こうかどうか迷ったのですが,元OEK首席チェロ奏者のルドヴィート・カンタさんがソリストとして登場するということもあり(そして,チケットが比較的安価だったこともあり),土曜日の夕方に聞きに行くことにしました。

「超名曲」と書いたのですが,金沢の場合,オーケストラ・アンサンブル金沢の編成が大きくないこともあり,大都市圏に比べると,この3曲が実演で取り上げられる機会は少ないと思います。今回,改めてスロバキア・フィルの演奏でこれらの曲を聞いてみて,何回も演奏してきたことによる,磨き上げられたサウンドが素晴らしいと思いました。派手に鳴り響くというよりは,どの曲も,弦楽器を中心全体とした安定感のある落ち着いたトーンがベースになっていました。石川県立音楽堂コンサートホールにぴったりで,山や森といった自然の美しさを思わせるバランスの良い響きでした。こういうのをヨーロピアン・サウンドと言うのかなと思いました。今日は聞きに来て良かったと思いました。

もちろんどの曲についても,クライマックスでは,金管楽器やティンパニが大活躍するのですが,エネルギーの大きさは伝わっても,うるさいと感じることはありませんでした。「本場の演奏」という表現は,好きではないのですが,これらの曲は数え切れないほど演奏してきた曲だと思いますので,完全に手の内に入った演奏だったのではないかと思います。

しかも今回演奏された曲は,どの曲からも指揮者や奏者の「思い」がしっかりと伝わって来ました。ルーティーンワークに陥るのではなく,前向きさが伝わってきました。このことは,今回の指揮者,レオシュ・スワロフスキーさんの力が大きかったのではないかと思います。

それと,やはり,30年ほど前まで,スロヴァキア・フィルに在籍しており,その後,OEKに移籍したカンタさんとの共演ということも大きかったと思います。カンタさんの独奏で,ドヴォルザークのチェロ協奏曲を聞くのは,3回目の気がしますが,今回の演奏には特に強い「万感の思い」が秘められていると感じました。もちろん,カンタさんの演奏スタイルは,いつも通りの平然とした自然体でしたが,高音の弱音で歌わせる部分については,スロヴァキアへの望郷の念と金沢の聴衆(本日は大入りでした)への感謝の気持ちが滲み出ていました。その姿が感動的でした。

この曲では,第3楽章の後半,音楽が明るくなって,別の世界への「あこがれ」のような気分が出てくる部分が好きです。コンサートマスターと独奏チェロとの重奏になり,なんとなくヴァイオリンの方が目立つ部分なのですが,この日のスロヴァキア・フィルのコンサートマスターは若い方で,瑞々しい音を聞かせてくれました。大先輩のカンタさんとの,実に味わい深いデュオでした。

「モルダウ」「新世界」も良い演奏でした。センチメンタルになることなく,上述のとおりのヨーロピアンサウンドで,充実感あふれる音楽を聞かせてくれました。

「新世界」の方は,4月上旬にクリストフ・エッシェンバッハ指揮のトンヨン・フェスティバル・オーケストラで聞いたばかりでしたが,力みすぎているような所はなく,この曲自体が持っている魅力をストレートに引き出したような演奏だったと思います。この曲では,カンタさんがメンバーの中に加わって演奏していたのですが,「再会の喜び」や「一緒に音楽をできるうれしさ」のようなものが,自然に音楽に表れていたと思いました。

終演後の拍手も大変盛大でした。客席には,OEKのメンバーの姿もちらほら見かけました。カンタさんを囲む会を中心とした,熱心なファンも多かったと思います。やはり,30年近くOEKに在籍したスロバキア出身のカンタさんの存在は大きかったと思います。これを機会に,是非またスロヴァキア・フィルには金沢公演を行ってほしいものです。

今年の6月は,川瀬賢太郎指揮OEKでシューマンの「ライン」(ドイツ)とチャイコフスキー(ロシア)プログラム,下野竜也指揮OEKでイタリア・プログラムも聞いていたので,今回のチェコ・プログラムと合わせて,公演ごとに世界各国を巡っているような気分です。考えてみると贅沢なことだなぁと感じています。

2018/05/31

#富田一樹 オルガン・リサイタル #石川県立音楽堂 のパイプオルガンをしっかりと鳴らした王道を行くようなバッハ演奏。プログラム全体として,統一感と多彩さを同時に楽しむことができました

富田一樹さんのオルガン・リサイタルが,石川県立音楽堂コンサートホールで行われたので聞いてきました。富田さんは,2016年のライプツィヒ・バッハ国際コンクールで優勝した方ということで,今回のプログラムも「ほとんどバッハ」というプログラムでした。

プログラムの構成としては,「前奏曲とフーガ」「トッカータ,アダージョとフーガ」「パッサカリア」などの重量感のある曲の間に,コラールなどの穏やかな感じの曲を配する絶妙の配置になっていました。前半後半とも,いかにもオルガン曲らしい,輝きと重厚さと力強さを持った曲の間に,1曲ごとに音色が変化する,柔らかな雰囲気を持った曲が挟まれていました。「トッカータとフーガ」「小フーガ」といった,超名曲が入っていなかったのも良かったと思います。プログラム全体として,統一感と多彩さを同時に伝えてくれました。

演奏された曲の中では,前半の最後に演奏された「トッカータ,アダージョとフーガ」と,後半の最後に演奏された「パッサカリア」が特に強く印象に残りました。

「トッカータ...」は3楽章からなるイタリア風の協奏曲の形式の曲でした。トッカータでのペダルだけによる迫力の演奏の後の,気力が充実した勢いのある音楽。アダージョの部分での少し甘さを持った静かな雰囲気。フーガの部分の輝かしさなど,変化に富んだ音楽を楽しむことができました。

「パッサカリア」の方は,この日演奏された曲の中でいちばん重量感のある曲で,荘厳な美しさ,日常とは別世界のような巨大な建築物に入ったような雰囲気を味わうことができました。いちばん最後の音はとても長く伸ばしており,演奏会全体を締めてくれました。

バッハ以外のブクステフーデ,パッヘルベル,シェイデマンの曲も,それぞれに特徴的で,演奏会全体の中でアクセントになっていると思いました。

これまであまり馴染んでこなかった,オルガンによるコラールも味わい深いと思いました。日常的には,寝る前などに聞いてみると,敬虔な気分で熟睡できそうな感じがしました。

石川県立音楽堂コンサートホールでのパイプオルガンだけでのリサイタルというのは,久しぶりの気がします。今回,富田一樹さんによる,王道を行くようなバッハ演奏を聞いて,年数回は,こういう演奏会に来て,気分を引き締めるのも良いかなと思いました。

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